大人向けのお話です。
未成年の方。またはそういったお話がお嫌いな方はお控え下さい。
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未来なんて自分には関係ないものだと思っていた。
夢という言葉は自分には意味のない言葉だと思っていた。
誰一人として自分の周りにいる人間を信じることは出来なかった。
何度も耳にする多くの虚しい言葉が心を癒すことはなかった。
あの頃。愛なんて嘘だと誰かが言っていたがそうだと思っていた。
だが今は違う。
彼女と出会ってから腐りかけていた細胞に新鮮な空気が送り込まれ生き返った。
そして生き返った細胞のひとつひとつが彼女は自分のものだと訴えた。
いつの間にか愛するようになった。
細胞レベルの恋。そんな恋をした男が手に入れた愛は尽きることはない。
「….つくし….大丈夫か?」
結婚してから一晩に何度も愛し合うことが当たり前のようになったが、それでも愛し合う行為にどこかぎこちなさが残る妻は今更だ。
それにやり過ぎて意識を飛ばすこともしょっちゅうで、ぐったりとシーツに横たわる白い背中の隅々にゆっくりと指を這わせながらキスを落とすと覚醒を促した。
愛し足りなかった。
もっと愛したかった。
その瞳に永遠の愛が宿っていると分かっていても、その輝きを何度でも見たいと思った。
そしてその瞳を見れば身体がどうしようもなく猛烈に反応をしてしまう。心が揺さぶられ、研ぎ澄まされていると言われている感覚に膜がかかる。
愛し過ぎてどうしようもなくなるということを知ったのは初めて抱いた時だった。
容易く手に入った恋ではなかった。
諦めかけていたこともあった。
だが一度結ばれた気持ちは簡単に離れることはなかった。
「…っん…」
背中を這う指先の感触なのか。それとも唇が這った痕なのか。
息が漏れ背中が震えたことに司は妻が目覚めたことを知った。
「…..つくし…」
「….ん…つ…かさ…」
うつ伏せで横たわった姿勢で放たれた己の名前を訊いただけで、誘惑の炎が、欲望が燃え上がる。ささやかなキスだけでは物足りなくて、もっと激しく求めたいと思う。
背中に這わせていた唇は、甘い吐息を吸い込みたくてゆっくりと唇を覆った。
ふたりが付き合いを決めた時、愛し合うには5年はかかるかもしれないと言われたほど彼女の貞操観念は高かった。だから待った。だが実際には5年はかからなかったが、それでもお手軽なセックスが出来る女ではなかった。
そしてその時が来たとき、ずっと抑えつけてきた欲望を解き放ち、ふたりは甘美な摩擦を経験し震えたが、彼女に向けられていた狂おしいほどの愛情はそれから留まることがなかった。
だがふたりが触れ合うことはセックスではなく心を通わせる行為。
背中から覆い被さるようにキスをする姿は、守るようであり奪うようでもあるが、今ふたりに必要なのは言葉ではなくリズム。
だがもし言葉が必要なら、優しい言葉も励ましも愛情を込めて言うことが出来る。
言葉も身体と同じで愛する人の前では偽ることなど出来ないのだから。
やがて優しく包み込むようなキスが、むさぼるように変わると力の抜けた小さな身体を上向け、両脚の間に身体を割り込ませ、のしかかり裸の乳房のなめらかな盛り上がりを手の中に収めた。
「んっ….」
すでに愛され敏感になっている頂きは、掌で擦られたことで硬さを増した。
そして何度も愛し合った身体には、唇の痕がそこかしこに散りばめられているが、その痕が永遠に消えることがないようにしたいと願うのが男のエゴだとしてもそれを望む。
触れば触れるほど、抱けば抱くほど飢餓感がつのる。
そんな男の思い詰めたような顔に何も言わず手を伸ばす女。
下半身のこわばりは、欲しいままに上を向き早く暖かな中に入りたいと訴えるが、司は自分勝手な男ではない。
愛し合うなら共に同じ感覚を味わうことが彼の愛し方。
かろうじて残る自制心が、息をするたび膨らむ乳房の硬く小さな突起に唇を寄せた。
そして舌先で何度も味わった小さないちごは、赤く色付き食べてと言わんばかりだから強く吸い上げた。
「….あっ….」
司の首にしなやかに捲きついた細い腕は、従順に彼を受け入れることを望んでいるのが感じられたが、もっと乱れてほしかった。
共に理性や意思の働かない欲望という名の激流に呑み込まれて欲しかった。
頭の中を空にして無心になって欲しかった。
そして男なら誰もが持つと言われるサディスティックな思いは司の中にもあった。
それはあなたが欲しくてたまらないと求められること。
すでに何度も彼を受け入れ濡れそぼったそこに再び司が欲しいと言わせたかった。

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未来なんて自分には関係ないものだと思っていた。
夢という言葉は自分には意味のない言葉だと思っていた。
誰一人として自分の周りにいる人間を信じることは出来なかった。
何度も耳にする多くの虚しい言葉が心を癒すことはなかった。
あの頃。愛なんて嘘だと誰かが言っていたがそうだと思っていた。
だが今は違う。
彼女と出会ってから腐りかけていた細胞に新鮮な空気が送り込まれ生き返った。
そして生き返った細胞のひとつひとつが彼女は自分のものだと訴えた。
いつの間にか愛するようになった。
細胞レベルの恋。そんな恋をした男が手に入れた愛は尽きることはない。
「….つくし….大丈夫か?」
結婚してから一晩に何度も愛し合うことが当たり前のようになったが、それでも愛し合う行為にどこかぎこちなさが残る妻は今更だ。
それにやり過ぎて意識を飛ばすこともしょっちゅうで、ぐったりとシーツに横たわる白い背中の隅々にゆっくりと指を這わせながらキスを落とすと覚醒を促した。
愛し足りなかった。
もっと愛したかった。
その瞳に永遠の愛が宿っていると分かっていても、その輝きを何度でも見たいと思った。
そしてその瞳を見れば身体がどうしようもなく猛烈に反応をしてしまう。心が揺さぶられ、研ぎ澄まされていると言われている感覚に膜がかかる。
愛し過ぎてどうしようもなくなるということを知ったのは初めて抱いた時だった。
容易く手に入った恋ではなかった。
諦めかけていたこともあった。
だが一度結ばれた気持ちは簡単に離れることはなかった。
「…っん…」
背中を這う指先の感触なのか。それとも唇が這った痕なのか。
息が漏れ背中が震えたことに司は妻が目覚めたことを知った。
「…..つくし…」
「….ん…つ…かさ…」
うつ伏せで横たわった姿勢で放たれた己の名前を訊いただけで、誘惑の炎が、欲望が燃え上がる。ささやかなキスだけでは物足りなくて、もっと激しく求めたいと思う。
背中に這わせていた唇は、甘い吐息を吸い込みたくてゆっくりと唇を覆った。
ふたりが付き合いを決めた時、愛し合うには5年はかかるかもしれないと言われたほど彼女の貞操観念は高かった。だから待った。だが実際には5年はかからなかったが、それでもお手軽なセックスが出来る女ではなかった。
そしてその時が来たとき、ずっと抑えつけてきた欲望を解き放ち、ふたりは甘美な摩擦を経験し震えたが、彼女に向けられていた狂おしいほどの愛情はそれから留まることがなかった。
だがふたりが触れ合うことはセックスではなく心を通わせる行為。
背中から覆い被さるようにキスをする姿は、守るようであり奪うようでもあるが、今ふたりに必要なのは言葉ではなくリズム。
だがもし言葉が必要なら、優しい言葉も励ましも愛情を込めて言うことが出来る。
言葉も身体と同じで愛する人の前では偽ることなど出来ないのだから。
やがて優しく包み込むようなキスが、むさぼるように変わると力の抜けた小さな身体を上向け、両脚の間に身体を割り込ませ、のしかかり裸の乳房のなめらかな盛り上がりを手の中に収めた。
「んっ….」
すでに愛され敏感になっている頂きは、掌で擦られたことで硬さを増した。
そして何度も愛し合った身体には、唇の痕がそこかしこに散りばめられているが、その痕が永遠に消えることがないようにしたいと願うのが男のエゴだとしてもそれを望む。
触れば触れるほど、抱けば抱くほど飢餓感がつのる。
そんな男の思い詰めたような顔に何も言わず手を伸ばす女。
下半身のこわばりは、欲しいままに上を向き早く暖かな中に入りたいと訴えるが、司は自分勝手な男ではない。
愛し合うなら共に同じ感覚を味わうことが彼の愛し方。
かろうじて残る自制心が、息をするたび膨らむ乳房の硬く小さな突起に唇を寄せた。
そして舌先で何度も味わった小さないちごは、赤く色付き食べてと言わんばかりだから強く吸い上げた。
「….あっ….」
司の首にしなやかに捲きついた細い腕は、従順に彼を受け入れることを望んでいるのが感じられたが、もっと乱れてほしかった。
共に理性や意思の働かない欲望という名の激流に呑み込まれて欲しかった。
頭の中を空にして無心になって欲しかった。
そして男なら誰もが持つと言われるサディスティックな思いは司の中にもあった。
それはあなたが欲しくてたまらないと求められること。
すでに何度も彼を受け入れ濡れそぼったそこに再び司が欲しいと言わせたかった。

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Comment:4
コメント
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司*****E様
おはようございます^^
毎晩繋がっていたい。1日中繋がっていたい(笑)
司のつくしへの愛情は留まることを知らない。本当ですよねぇ。
この男はつくしのことになると目の色が変わります(笑)
ごめんなさい。後編ではなく中編でした。あと一話で終わりますが、艶やかなお話となるでしょうか。
コメント有難うございました^^
おはようございます^^
毎晩繋がっていたい。1日中繋がっていたい(笑)
司のつくしへの愛情は留まることを知らない。本当ですよねぇ。
この男はつくしのことになると目の色が変わります(笑)
ごめんなさい。後編ではなく中編でした。あと一話で終わりますが、艶やかなお話となるでしょうか。
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.10.10 21:09 | 編集

さ***ん様
『夜の旋律』....もしタイトルが『夜の戦慄』だったら怖い話になるところでした!
ちなみに「夜のお菓子」の名が付くパイが大好きなアカシアです。
久々にパスを付けてみました。
楽しんでいただけるといいのですが(笑)
コメント有難うございました^^
『夜の旋律』....もしタイトルが『夜の戦慄』だったら怖い話になるところでした!
ちなみに「夜のお菓子」の名が付くパイが大好きなアカシアです。
久々にパスを付けてみました。
楽しんでいただけるといいのですが(笑)
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.10.10 21:14 | 編集
