「パパ!お誕生日おめでとう!」
「ああ。ありがとう彩。パパはお前がパパの誕生日を祝ってくれるのが一番嬉しいぞ」
司の顔に自然に笑みが浮かぶのは、家族の前だけだと言われ、特に子供たちの中で唯一の女の子である彩の前ではデレデレになる男は、手にしたワイングラスを目の高さに上げた。
そして家族だけで祝う誕生日の夕食のテーブルには、妻が腕に撚りをかけて作った料理が並んでいた。
それは、誕生日は定番となった赤飯から始まり、おろし大根とシソが乗った和風ハンバーグ。イワシのつみれ汁。肉じゃが。蓮根のはさみ揚げ。えのきのベーコン巻き。きんぴらごぼう。豚肉と小松菜の炒め物。卵焼き。そして甘さ控えめの紅茶のシフォンケーキが焼かれていた。
それらは、どれもごく普通の家庭料理。
だがそれこそが司にとっては食べたい料理だ。
特に外食が何日も続いた後で口にする卵焼きは、出汁と卵の分量が絶妙で、それが司にとっての「家庭の味」の原点と言える味となっていた。
そして高校時代、妻が作ってくれた弁当は、司にとっては見たこともない衝撃的なものばかりが入れられ「これ。食べれるのか?」と訊いたことがあった。
中でも特に衝撃的だったのは、イソギンチャクと呼んだえのきのベーコン巻き。
それはとても人間が食べるものとは思えなかった。だが彼女が作った弁当の味は、それから彼の味覚の中では別格となった。
だが子供たちはいつも思う。
毎日でもいいからお前の作った卵焼きが食べたいという父親は、よく飽きないものだと。
そして母親は、コレステロールの摂り過ぎになるのではと心配していた。
なにしろ両親は、そういったことを気にしなければならない年齢なのだから。
「ねえパパ。パパに誕生日のプレゼントがあるの。受け取ってくれる?」
食事が落ち着いた頃、彩は父親に言った。
「ああ、勿論だ。彩からのプレゼントは毎年楽しみだからな。それで今年は何を作ってくれたんだ?」
彩は去年まで中学生だったこともあり、小遣いは少なく、彼女の中ではパパへのプレゼントは手作りが定番だった。
そして「初恋はお父さん」と言った娘から毎年贈られるプレゼントを大切にしていた。
幼い頃はクレヨンで書かれたパパの似顔絵が定番。
それが毎年贈られ上達していく様子が嬉しかった。
だから額に入れ執務室の壁に飾った。
そして小学生になると、フェルトという柔らかい布で作られた動物のマスコットに代わり、パンダだというそれが執務室のデスクの上に飾られたが、パンダには見えなかった。
そして毎年贈られるマスコットが6つになると、ガラスケースに収められキャビネットに飾られた。
やがて中学生になると、手作りのクッキーといったお菓子に変わり、母親から作り方を教えてもらったクッキーは懐かし味がした。
そして去年は手編みの青いマフラーをプレゼントされた。だが、娘が編んだそれは、どちらかと言えば下手な部類に入る。だがたとえ編み目が揃っていなくても良かった。父親というのは、娘がくれたものならどんなものでも嬉しいもので、カシミアの黒のロングコートに喜んでそのマフラーを使っていた。
そして周囲に自慢して歩き、今年は何をプレゼントしてくれるのかを楽しみにしていた。
「じゃあこれからプレゼントを渡すから付いて来てくれる?ママも一緒よ!」
彩はそう言うと父親と母親を別の部屋へと連れて行った。
そして圭と蓮も一緒だ。
そこは、大画面で映画が見たいと言った子供たちの願いに整えた、最新の音響システムを備えた通称映画ルームという部屋。だが司がその部屋で映画を見たことはなく、殆どと言っていいほど足を踏み入れたことがなかった。
何しろ道明寺邸には、司が足を踏み入れたことがない部屋が幾つもあり、何のための部屋かという部屋が数多く存在していて、そんな部屋を妻が子供たちを探して走り回っていたことがあった。
それはどういう訳か子供たちは狭い所が好きで、鬼ごっこをして使われていない部屋のクローゼットの中に隠れ、そのまま寝入ってしまったことがあり、その時は誘拐されたのではないかと大騒ぎになった。
そんなことを懐かしく感じるようになったのは、彼自身が年を取ってきたこともあるのだろう。だが誕生日を迎えること。年を取ることが嫌だということはない。なぜなら、彼の傍にはいつも愛する人がいるからだ。
そして永遠という時の流れの中で、一度しか出会うことが出来ない人との出逢いが家族を生み出した。
だが人生というのは時として残酷で、司が彼女のことを忘れ17年という歳月が流れ、その間二人は別々の道を歩んだ。
けれども、時の流れは再び彼女を連れて来ると、こうして家族を持つことが出来た。
そして今では思い出は二人が再会してからの方が多く、離れていた時間を忘れさせてくれた。
「パパはここに座って。それからママもパパの隣に座って」
彩にそう言われた二人は、大画面に向かい合うように置かれたソファに腰を降ろした。
「じゃあこれから始めます。パパ。これはあたしとお兄ちゃんたちからのプレゼントなの。楽しんでね!」
「彩。明かり消してもいいのか?」
「うん。お兄ちゃんお願い」
その言葉に部屋の明かりが消され、暗くなった部屋の、巨大な画面に表れたのは、
『ある愛の歴史』のタイトル。
やがて映し出されたのは、彼らが住む道明寺邸のとある一室。
そこにいるのは、くるくるとした髪の背の高い少年と真っ黒な長い髪の少女。
その二人が睨み合っていた。
『バカにしないでよ!あたしを品物みたいに買おうっていうわけ!?あたしはお金で買える女じゃないわ!』
『貧乏人のくせに自分を何様だと思ってるんだ!俺は道明寺財閥の跡取り息子だ!金で買えないものは世の中にひとつもねぇんだ!』
『ふん!あたしは無印良女よ。そのへんの女と一緒にしないで!何でもお金で買えると思ってるなら大間違いよ!』
少女はそう言うと大きく音をたて扉を閉め出て行った。
そしてそれを見送る少年の姿があった。
そして次に映し出されたのは、英徳学園の中庭の風景。
そこにいるのは、先ほどの少年と少女。
『俺のどこが不服なんだよ!俺ほど完璧な男がこの世の中にいるっていうのか!?』
『あんたのその変な髪型がいや!それに偉そうに私服で練り歩くところがいや!その自意識過剰な性格も、その蛇みたいな目がいや!あんたなんて大嫌いっ!』
『なんだとぉ!この貧乏女が!』
『うるさい!あんたなんて大嫌いっ!』
そして少女は少年を置き去りにして走り去った。
それから暫く映し出される映像には、互いを激しく罵り合う少年と少女の姿があった。
それは、相手の顔が見えなくても敵意を抱く二人の姿。
性格、考え方、価値観がことごとく合わないと言われていた二人。
だが「好き」と「嫌い」は紙一重。
いつの頃からか、少年は彼女のことを愛おしいと感じ、彼女の長い黒髪に手を触れたい。
その唇にキスをしたいと思うようになった。
すると、少女も少年のことを好きだと思うようになり、ある日隣に立つ背の高い少年の顔を見上げたとき、彼の目には今まで見たことがない優しさがあった。そして大きな手がそっと彼女の髪に触れたとき、彼の顔に浮かんだ笑みに心が大きく揺れた。
やがて徐々に二人の距離が近づくと、二人は心を通じ合わせ互いを思いやるようになり、暫くすると、揃って歩く姿が目撃されるようになった。
だが次の場面では、夜を濡らす雨の中、傘もささずに見つめ合う二人の姿があった。
そして映像はそこで終わっていたが、あの時の少年が言葉に出来ない切なさといったものがあることを知ったのは、それから随分と後のことだった。
若い頃の司とつくしに顏も背格好もそっくりな蓮と彩が両親の高校時代を演じた映像。
制服を着た少女が、少年から逃げ回る姿が面白おかしく演じられ、さまざまな色と光りの間を駆け抜けていく姿があった。それはまさに若い頃の自分達の姿。短かった青春。
そしてそこにはかつての司と同じ少年の瞳があった。
それは好きな女を見つめる男の真摯な瞳。
それが彼女に向けられたとき、彼は彼女を一生愛すると誓った。
だが高校生の二人はまだ幼く、運命が彼らに残酷な面を残していることを知らなかった。
司が港で刺され、生死の境を彷徨い、彼女のことを忘れ17年の歳月が流れるということを。
だが少年時代の司の姿は、すぐに54歳の己の姿に重なった。
欲しいものを欲しいと言わなくても簡単に手に入れることが出来た男。
与えられることに慣れていた男が努力して掴んだのは、初恋の人の心。
そしてその人は今は男の隣にいて、彼の彼女に対する想いはあの当時と変わらず、今も彼女を心の底から愛していた。
子供たちは、父親が母親の肩に腕を回し引き寄せる姿を見た。
そして母親が父親の肩に頭を寄せた姿に、そっと部屋を後にすると、静に扉を閉めた。
「それにしても花沢のおじさんが言ってたけど、昔の父さんって相当酷い男だったんだよな。それに俺、父さんの役をやって初めて知ったけど、父さんってあの外見から確実にSだと思ったけど実はMだってこと。信じられねぇけど、どう考えても父さんMだよな?」
「蓮。お前、今頃気付いたのか?今の父さんの母さんに尽くす姿を見ろよ。どう考えてもMだろ?MもM。ドMってヤツだ。それに高校時代の母さんは嫌がってるように見えたけど、あれで案外楽しんでたはずだ。つまり、父さんをいいように弄んでたってこと」
圭は大学生で大人だ。
父親の一連の言動から、父親が母親には絶対服従に近い男だということをとっくの昔に気付いていた。
「それって裏を返せば母さんはツンデレな少女だったってことだろ?父さんそんな母さんを好きになったってことか・・なんかやっぱ信じられねぇよ。道明寺司って言えば、鋭いナイフのような頭脳を持つカリスマ経営者って言われてる男だぞ?絶対に笑わないって言われてるような男だぞ?そんな男がM?・・けど俺たちが生まれてるってことは母さんも受け入れたってことだよな・・」
「そういうことだ。それに今でもあの夫婦。あの頃と同じってことだ。まあ夫は妻がツンデレでもそれでいいんじゃねぇの?それが父さんの好みで、あの夫婦がそれで円満に過ごせるなら」
圭と蓮はあの夫婦と呼んだ自分達の両親が互いを思いやる姿を知っている。
そして朝から頬を赤く染めた母親の姿を目すれば、夫が妻にあらゆる努力を惜しんでいないことを知る。
「ねぇ蓮お兄ちゃん。MとかSとかって何?パパの洋服のサイズMじゃないわよ?」
「え?ああ・・。まあな・・。違うけどいいんだ。あの夫婦はあれで」
子供たちが父親にプレゼントしたのは夫婦の懐かしい思い出だ。
遥か遠い昔の少年と少女の出会い。その出会いは過酷な時もあった。哀しい後悔があったと訊く。そして閉ざされた父親の記憶の中にいたという母親。
だから若い頃の二人が一緒に写った写真は一枚もなく、恋だ愛だと囁く時間は少なかったと言われている。
だが二人は今、こうして自分たちの親としてここにいる。
二人が乗り越えてきた時間と共に。
街の灯が誰かを幸せにしているように、子供たちの幸せは両親がいつまでも健康で長生きしてくれること。
そして二人が喧嘩をしたとしても、すぐに仲直りをしてくれることを望んでいた。
だが彼らの両親のうち、瞬間湯沸かし器のように頭に血がのぼるのはいつも父親で、そんな父親は我儘を言って母親を困らせ17歳の少年のようになる男だ。そしてそんな少年のような父親に、「男っていつまでたっても子供なんだから」と笑う母親。
それが彼らの両親。そんな二人の顔には優しい微笑みが浮かんでいるはずだ。
「あいつら。いつの間にこんなモン作ったんだ?お前は知ってたのか?」
大画面の中で繰り広げられているのは、少女がひたすら逃げ回っている姿。
それを大きな男が必死で追いかけるが、少女は逃げ足が速くて捕まらない。
「うん。航から圭たちが司の誕生日に何をプレゼントしていいか悩んでるって聞いてたから。それに類から圭があたし達の高校時代の話を訊きたいって言ってるって連絡があったの」
つくしは類からの電話で、圭が両親の出会いをドラマ仕立てに再現して父親に見せるから、馴れ初めを教えて欲しいと言われ話をした。そして詳しいことは自分の母親に訊くように言ったと連絡を受けた。だから子供たちに自分達の出会いについて話しをした。そして父親そっくりな我が子のひとりである高校生の蓮が司を演じ、娘の彩がつくしを演じた。
「それに学園の中を走り回るんだって許可をもらったし、子供たちだけで雨の降る夜に外であんなことさせられないでしょ?それからあんな言葉。司とあたしの会話なんてあの子たちが知るはずがないじゃない?」
「ああ。それもそうだな。しかし高校生の頃の俺はあんな酷い男だったか?もう少しお前に優しかったはずだ」
「え~?よく言うわね?あの通りよ!あの通り!出会った頃なんて本当に酷かったんだからね?忘れたとは言わせないからね!ホント、相当酷かった!」
「フン・・。大昔のことなんてとっくに忘れた」
「もう!自分に都合の悪いことはすぐ忘れるんだから!」
だが司は忘れてはいない。
彼女とのことならどんなことでも覚えているし、何年経っても出会った時の煌めきが消えることはない。好きな人に手が触れたのがいつだったが覚えている。それに初めてキスをしたのはいつだったか。初めて結ばれたのは勿論のこと、彼女のことならどんなことも見逃すことがないようにしていた。
だが予期せぬ出来事で当時付き合っていた少女のことを忘れた。
だから二人の青春時代はたった1年。郷愁に浸るとすれば、たった1年の間に起きた出来事しかない。出会い、喧嘩をし、絶交をし、恋じゃない、好きじゃないと言われた雨の夜があった。失恋の痛みを経験したかくも懐かしき高校時代。
子供たちは、その頃の自分達の姿を映像として見せてくれたが、あの頃、何億、何十億、何百億、何千億と積まれようが、彼女を手放すなど考えられなかった。彼女を待つだけで愛しさを感じた時間があった。
「それから航は今忙しくて行けそうにないからごめんって」
「そうか・・。あいつももうすぐ子供が生まれるんだ。今は俺の誕生日なんかよりそっちの方が大切だからな」
航はアメリカで3本の指に入ると言われる資産家の娘と結婚し、まもなく初めての子供が生まれることもあり、心配でNYを離れることが出来ないと分かっていた。それに航にとって初めての子供ということは、司にとっての初孫であり、自分がお爺ちゃんになることがまだ信じられないが、家族が増える歓びは何物にも代えがたい歓びであり、孫の誕生が待ち遠しく早く孫に会いたいと願い、抱きたいと思っていた。
そんな司は怖いくらい幸せを感じていた。
だが人生を試されたこともあった。
挫けそうになったこともあった。
だがそれが人生だということを知ったのは、彼女が傍にいてくれたから。
もしそうでなければ、司の人生は彼女を忘れ冷たい鉄のレールの上を走るだけの人生だった。
だが今ここにあるのは、永遠に結ばれることを約束した二人の気持ちだ。
「・・つくし・・お前は俺が都合の悪いことは忘れるって言ったが、俺はお前のことで忘れたことなんてねぇ・・どんな些細なことでも覚えてる。死ぬまでずっと覚えてるはずだ。それに100まで生きても今日のこの日も絶対忘れねぇからな」
今日という日はもう二度と来ない。
だからその日を目一杯幸せに生きる。
そして人間は生きていく上でたったひとつのことが生きる支えになることを司は知っている。
たったひとつ。
ただひとりの人が__。
その人は彼にとって唯一無二の存在。
ただひとりの大切な人。
世の中を生きていく上で、ただひとりの人が傍にいればそれで充分。
だから、たったひとり。彼女がいてくれればそれだけで幸せ。
二人が辿り着いた場所がどこであろうと二人一緒なら強くなれる。
手の温もりはいつもそこにあり、探していたものは全てここにあり、本当の愛の形は家族と過ごす時間だと教えてくれた人。
そしてこれからも、二人の前に未来は永遠に続いているのだから、見つめ合えるその人と子供の成長を見守り、幾千もの夜を過ごし、日々の暮らしに移ろいを感じ生きて行く。
彼女がすべて。彼女がいるから生きていける。生かされている。
人生が二度でも三度でも、何度巡って来ても彼女と出会うはずだ。そして何度も巡って来る幸せな時間を共に過ごす。
その思いを心に噛みしめている男は、自分が生まれた日を共に過ごしてくれる人に巡り会えたことを心から神に感謝していた。
そして肩にもたれかかる妻の唇にキスをした。
いつもありがとう、つくし。心から愛してると囁いて。
< 完 > *今日のこの日を*

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今日のこの日、司坊ちゃんお誕生日おめでとうございます。
いつまでも魅力的ないい男でいて下さい。
そして幾つになってもつくしちゃんと末長くお幸せに!^^
「ああ。ありがとう彩。パパはお前がパパの誕生日を祝ってくれるのが一番嬉しいぞ」
司の顔に自然に笑みが浮かぶのは、家族の前だけだと言われ、特に子供たちの中で唯一の女の子である彩の前ではデレデレになる男は、手にしたワイングラスを目の高さに上げた。
そして家族だけで祝う誕生日の夕食のテーブルには、妻が腕に撚りをかけて作った料理が並んでいた。
それは、誕生日は定番となった赤飯から始まり、おろし大根とシソが乗った和風ハンバーグ。イワシのつみれ汁。肉じゃが。蓮根のはさみ揚げ。えのきのベーコン巻き。きんぴらごぼう。豚肉と小松菜の炒め物。卵焼き。そして甘さ控えめの紅茶のシフォンケーキが焼かれていた。
それらは、どれもごく普通の家庭料理。
だがそれこそが司にとっては食べたい料理だ。
特に外食が何日も続いた後で口にする卵焼きは、出汁と卵の分量が絶妙で、それが司にとっての「家庭の味」の原点と言える味となっていた。
そして高校時代、妻が作ってくれた弁当は、司にとっては見たこともない衝撃的なものばかりが入れられ「これ。食べれるのか?」と訊いたことがあった。
中でも特に衝撃的だったのは、イソギンチャクと呼んだえのきのベーコン巻き。
それはとても人間が食べるものとは思えなかった。だが彼女が作った弁当の味は、それから彼の味覚の中では別格となった。
だが子供たちはいつも思う。
毎日でもいいからお前の作った卵焼きが食べたいという父親は、よく飽きないものだと。
そして母親は、コレステロールの摂り過ぎになるのではと心配していた。
なにしろ両親は、そういったことを気にしなければならない年齢なのだから。
「ねえパパ。パパに誕生日のプレゼントがあるの。受け取ってくれる?」
食事が落ち着いた頃、彩は父親に言った。
「ああ、勿論だ。彩からのプレゼントは毎年楽しみだからな。それで今年は何を作ってくれたんだ?」
彩は去年まで中学生だったこともあり、小遣いは少なく、彼女の中ではパパへのプレゼントは手作りが定番だった。
そして「初恋はお父さん」と言った娘から毎年贈られるプレゼントを大切にしていた。
幼い頃はクレヨンで書かれたパパの似顔絵が定番。
それが毎年贈られ上達していく様子が嬉しかった。
だから額に入れ執務室の壁に飾った。
そして小学生になると、フェルトという柔らかい布で作られた動物のマスコットに代わり、パンダだというそれが執務室のデスクの上に飾られたが、パンダには見えなかった。
そして毎年贈られるマスコットが6つになると、ガラスケースに収められキャビネットに飾られた。
やがて中学生になると、手作りのクッキーといったお菓子に変わり、母親から作り方を教えてもらったクッキーは懐かし味がした。
そして去年は手編みの青いマフラーをプレゼントされた。だが、娘が編んだそれは、どちらかと言えば下手な部類に入る。だがたとえ編み目が揃っていなくても良かった。父親というのは、娘がくれたものならどんなものでも嬉しいもので、カシミアの黒のロングコートに喜んでそのマフラーを使っていた。
そして周囲に自慢して歩き、今年は何をプレゼントしてくれるのかを楽しみにしていた。
「じゃあこれからプレゼントを渡すから付いて来てくれる?ママも一緒よ!」
彩はそう言うと父親と母親を別の部屋へと連れて行った。
そして圭と蓮も一緒だ。
そこは、大画面で映画が見たいと言った子供たちの願いに整えた、最新の音響システムを備えた通称映画ルームという部屋。だが司がその部屋で映画を見たことはなく、殆どと言っていいほど足を踏み入れたことがなかった。
何しろ道明寺邸には、司が足を踏み入れたことがない部屋が幾つもあり、何のための部屋かという部屋が数多く存在していて、そんな部屋を妻が子供たちを探して走り回っていたことがあった。
それはどういう訳か子供たちは狭い所が好きで、鬼ごっこをして使われていない部屋のクローゼットの中に隠れ、そのまま寝入ってしまったことがあり、その時は誘拐されたのではないかと大騒ぎになった。
そんなことを懐かしく感じるようになったのは、彼自身が年を取ってきたこともあるのだろう。だが誕生日を迎えること。年を取ることが嫌だということはない。なぜなら、彼の傍にはいつも愛する人がいるからだ。
そして永遠という時の流れの中で、一度しか出会うことが出来ない人との出逢いが家族を生み出した。
だが人生というのは時として残酷で、司が彼女のことを忘れ17年という歳月が流れ、その間二人は別々の道を歩んだ。
けれども、時の流れは再び彼女を連れて来ると、こうして家族を持つことが出来た。
そして今では思い出は二人が再会してからの方が多く、離れていた時間を忘れさせてくれた。
「パパはここに座って。それからママもパパの隣に座って」
彩にそう言われた二人は、大画面に向かい合うように置かれたソファに腰を降ろした。
「じゃあこれから始めます。パパ。これはあたしとお兄ちゃんたちからのプレゼントなの。楽しんでね!」
「彩。明かり消してもいいのか?」
「うん。お兄ちゃんお願い」
その言葉に部屋の明かりが消され、暗くなった部屋の、巨大な画面に表れたのは、
『ある愛の歴史』のタイトル。
やがて映し出されたのは、彼らが住む道明寺邸のとある一室。
そこにいるのは、くるくるとした髪の背の高い少年と真っ黒な長い髪の少女。
その二人が睨み合っていた。
『バカにしないでよ!あたしを品物みたいに買おうっていうわけ!?あたしはお金で買える女じゃないわ!』
『貧乏人のくせに自分を何様だと思ってるんだ!俺は道明寺財閥の跡取り息子だ!金で買えないものは世の中にひとつもねぇんだ!』
『ふん!あたしは無印良女よ。そのへんの女と一緒にしないで!何でもお金で買えると思ってるなら大間違いよ!』
少女はそう言うと大きく音をたて扉を閉め出て行った。
そしてそれを見送る少年の姿があった。
そして次に映し出されたのは、英徳学園の中庭の風景。
そこにいるのは、先ほどの少年と少女。
『俺のどこが不服なんだよ!俺ほど完璧な男がこの世の中にいるっていうのか!?』
『あんたのその変な髪型がいや!それに偉そうに私服で練り歩くところがいや!その自意識過剰な性格も、その蛇みたいな目がいや!あんたなんて大嫌いっ!』
『なんだとぉ!この貧乏女が!』
『うるさい!あんたなんて大嫌いっ!』
そして少女は少年を置き去りにして走り去った。
それから暫く映し出される映像には、互いを激しく罵り合う少年と少女の姿があった。
それは、相手の顔が見えなくても敵意を抱く二人の姿。
性格、考え方、価値観がことごとく合わないと言われていた二人。
だが「好き」と「嫌い」は紙一重。
いつの頃からか、少年は彼女のことを愛おしいと感じ、彼女の長い黒髪に手を触れたい。
その唇にキスをしたいと思うようになった。
すると、少女も少年のことを好きだと思うようになり、ある日隣に立つ背の高い少年の顔を見上げたとき、彼の目には今まで見たことがない優しさがあった。そして大きな手がそっと彼女の髪に触れたとき、彼の顔に浮かんだ笑みに心が大きく揺れた。
やがて徐々に二人の距離が近づくと、二人は心を通じ合わせ互いを思いやるようになり、暫くすると、揃って歩く姿が目撃されるようになった。
だが次の場面では、夜を濡らす雨の中、傘もささずに見つめ合う二人の姿があった。
そして映像はそこで終わっていたが、あの時の少年が言葉に出来ない切なさといったものがあることを知ったのは、それから随分と後のことだった。
若い頃の司とつくしに顏も背格好もそっくりな蓮と彩が両親の高校時代を演じた映像。
制服を着た少女が、少年から逃げ回る姿が面白おかしく演じられ、さまざまな色と光りの間を駆け抜けていく姿があった。それはまさに若い頃の自分達の姿。短かった青春。
そしてそこにはかつての司と同じ少年の瞳があった。
それは好きな女を見つめる男の真摯な瞳。
それが彼女に向けられたとき、彼は彼女を一生愛すると誓った。
だが高校生の二人はまだ幼く、運命が彼らに残酷な面を残していることを知らなかった。
司が港で刺され、生死の境を彷徨い、彼女のことを忘れ17年の歳月が流れるということを。
だが少年時代の司の姿は、すぐに54歳の己の姿に重なった。
欲しいものを欲しいと言わなくても簡単に手に入れることが出来た男。
与えられることに慣れていた男が努力して掴んだのは、初恋の人の心。
そしてその人は今は男の隣にいて、彼の彼女に対する想いはあの当時と変わらず、今も彼女を心の底から愛していた。
子供たちは、父親が母親の肩に腕を回し引き寄せる姿を見た。
そして母親が父親の肩に頭を寄せた姿に、そっと部屋を後にすると、静に扉を閉めた。
「それにしても花沢のおじさんが言ってたけど、昔の父さんって相当酷い男だったんだよな。それに俺、父さんの役をやって初めて知ったけど、父さんってあの外見から確実にSだと思ったけど実はMだってこと。信じられねぇけど、どう考えても父さんMだよな?」
「蓮。お前、今頃気付いたのか?今の父さんの母さんに尽くす姿を見ろよ。どう考えてもMだろ?MもM。ドMってヤツだ。それに高校時代の母さんは嫌がってるように見えたけど、あれで案外楽しんでたはずだ。つまり、父さんをいいように弄んでたってこと」
圭は大学生で大人だ。
父親の一連の言動から、父親が母親には絶対服従に近い男だということをとっくの昔に気付いていた。
「それって裏を返せば母さんはツンデレな少女だったってことだろ?父さんそんな母さんを好きになったってことか・・なんかやっぱ信じられねぇよ。道明寺司って言えば、鋭いナイフのような頭脳を持つカリスマ経営者って言われてる男だぞ?絶対に笑わないって言われてるような男だぞ?そんな男がM?・・けど俺たちが生まれてるってことは母さんも受け入れたってことだよな・・」
「そういうことだ。それに今でもあの夫婦。あの頃と同じってことだ。まあ夫は妻がツンデレでもそれでいいんじゃねぇの?それが父さんの好みで、あの夫婦がそれで円満に過ごせるなら」
圭と蓮はあの夫婦と呼んだ自分達の両親が互いを思いやる姿を知っている。
そして朝から頬を赤く染めた母親の姿を目すれば、夫が妻にあらゆる努力を惜しんでいないことを知る。
「ねぇ蓮お兄ちゃん。MとかSとかって何?パパの洋服のサイズMじゃないわよ?」
「え?ああ・・。まあな・・。違うけどいいんだ。あの夫婦はあれで」
子供たちが父親にプレゼントしたのは夫婦の懐かしい思い出だ。
遥か遠い昔の少年と少女の出会い。その出会いは過酷な時もあった。哀しい後悔があったと訊く。そして閉ざされた父親の記憶の中にいたという母親。
だから若い頃の二人が一緒に写った写真は一枚もなく、恋だ愛だと囁く時間は少なかったと言われている。
だが二人は今、こうして自分たちの親としてここにいる。
二人が乗り越えてきた時間と共に。
街の灯が誰かを幸せにしているように、子供たちの幸せは両親がいつまでも健康で長生きしてくれること。
そして二人が喧嘩をしたとしても、すぐに仲直りをしてくれることを望んでいた。
だが彼らの両親のうち、瞬間湯沸かし器のように頭に血がのぼるのはいつも父親で、そんな父親は我儘を言って母親を困らせ17歳の少年のようになる男だ。そしてそんな少年のような父親に、「男っていつまでたっても子供なんだから」と笑う母親。
それが彼らの両親。そんな二人の顔には優しい微笑みが浮かんでいるはずだ。
「あいつら。いつの間にこんなモン作ったんだ?お前は知ってたのか?」
大画面の中で繰り広げられているのは、少女がひたすら逃げ回っている姿。
それを大きな男が必死で追いかけるが、少女は逃げ足が速くて捕まらない。
「うん。航から圭たちが司の誕生日に何をプレゼントしていいか悩んでるって聞いてたから。それに類から圭があたし達の高校時代の話を訊きたいって言ってるって連絡があったの」
つくしは類からの電話で、圭が両親の出会いをドラマ仕立てに再現して父親に見せるから、馴れ初めを教えて欲しいと言われ話をした。そして詳しいことは自分の母親に訊くように言ったと連絡を受けた。だから子供たちに自分達の出会いについて話しをした。そして父親そっくりな我が子のひとりである高校生の蓮が司を演じ、娘の彩がつくしを演じた。
「それに学園の中を走り回るんだって許可をもらったし、子供たちだけで雨の降る夜に外であんなことさせられないでしょ?それからあんな言葉。司とあたしの会話なんてあの子たちが知るはずがないじゃない?」
「ああ。それもそうだな。しかし高校生の頃の俺はあんな酷い男だったか?もう少しお前に優しかったはずだ」
「え~?よく言うわね?あの通りよ!あの通り!出会った頃なんて本当に酷かったんだからね?忘れたとは言わせないからね!ホント、相当酷かった!」
「フン・・。大昔のことなんてとっくに忘れた」
「もう!自分に都合の悪いことはすぐ忘れるんだから!」
だが司は忘れてはいない。
彼女とのことならどんなことでも覚えているし、何年経っても出会った時の煌めきが消えることはない。好きな人に手が触れたのがいつだったが覚えている。それに初めてキスをしたのはいつだったか。初めて結ばれたのは勿論のこと、彼女のことならどんなことも見逃すことがないようにしていた。
だが予期せぬ出来事で当時付き合っていた少女のことを忘れた。
だから二人の青春時代はたった1年。郷愁に浸るとすれば、たった1年の間に起きた出来事しかない。出会い、喧嘩をし、絶交をし、恋じゃない、好きじゃないと言われた雨の夜があった。失恋の痛みを経験したかくも懐かしき高校時代。
子供たちは、その頃の自分達の姿を映像として見せてくれたが、あの頃、何億、何十億、何百億、何千億と積まれようが、彼女を手放すなど考えられなかった。彼女を待つだけで愛しさを感じた時間があった。
「それから航は今忙しくて行けそうにないからごめんって」
「そうか・・。あいつももうすぐ子供が生まれるんだ。今は俺の誕生日なんかよりそっちの方が大切だからな」
航はアメリカで3本の指に入ると言われる資産家の娘と結婚し、まもなく初めての子供が生まれることもあり、心配でNYを離れることが出来ないと分かっていた。それに航にとって初めての子供ということは、司にとっての初孫であり、自分がお爺ちゃんになることがまだ信じられないが、家族が増える歓びは何物にも代えがたい歓びであり、孫の誕生が待ち遠しく早く孫に会いたいと願い、抱きたいと思っていた。
そんな司は怖いくらい幸せを感じていた。
だが人生を試されたこともあった。
挫けそうになったこともあった。
だがそれが人生だということを知ったのは、彼女が傍にいてくれたから。
もしそうでなければ、司の人生は彼女を忘れ冷たい鉄のレールの上を走るだけの人生だった。
だが今ここにあるのは、永遠に結ばれることを約束した二人の気持ちだ。
「・・つくし・・お前は俺が都合の悪いことは忘れるって言ったが、俺はお前のことで忘れたことなんてねぇ・・どんな些細なことでも覚えてる。死ぬまでずっと覚えてるはずだ。それに100まで生きても今日のこの日も絶対忘れねぇからな」
今日という日はもう二度と来ない。
だからその日を目一杯幸せに生きる。
そして人間は生きていく上でたったひとつのことが生きる支えになることを司は知っている。
たったひとつ。
ただひとりの人が__。
その人は彼にとって唯一無二の存在。
ただひとりの大切な人。
世の中を生きていく上で、ただひとりの人が傍にいればそれで充分。
だから、たったひとり。彼女がいてくれればそれだけで幸せ。
二人が辿り着いた場所がどこであろうと二人一緒なら強くなれる。
手の温もりはいつもそこにあり、探していたものは全てここにあり、本当の愛の形は家族と過ごす時間だと教えてくれた人。
そしてこれからも、二人の前に未来は永遠に続いているのだから、見つめ合えるその人と子供の成長を見守り、幾千もの夜を過ごし、日々の暮らしに移ろいを感じ生きて行く。
彼女がすべて。彼女がいるから生きていける。生かされている。
人生が二度でも三度でも、何度巡って来ても彼女と出会うはずだ。そして何度も巡って来る幸せな時間を共に過ごす。
その思いを心に噛みしめている男は、自分が生まれた日を共に過ごしてくれる人に巡り会えたことを心から神に感謝していた。
そして肩にもたれかかる妻の唇にキスをした。
いつもありがとう、つくし。心から愛してると囁いて。
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今日のこの日、司坊ちゃんお誕生日おめでとうございます。
いつまでも魅力的ないい男でいて下さい。
そして幾つになってもつくしちゃんと末長くお幸せに!^^
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- Two Hearts ~今日のこの日を 続編~ <前編>
- 今日のこの日を 後編
- 今日のこの日を 中編
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Comment:14
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司*****E様
おはようございます^^
子供3人からのプレゼントは、両親の若かりし頃を再現した映像でした。(笑)
二人とも懐かしかったことでしょうねぇ。
昔の自分を客観的に見る。司にはあの頃の自分がどう見えたのでしょうね?
そして映像を見る両親を残し、部屋を出る子供たち。
これから先は夫婦の時間ですね?(笑)
彩ちゃん。SとM。まだ知らなくていい?(笑)
NYの航くん。結婚しました。そして司には孫が誕生します。
え?おじいちゃん司を見たいですか?(笑)
今年の司の誕生日はこんな感じでした(笑)
コメント有難うございました^^
おはようございます^^
子供3人からのプレゼントは、両親の若かりし頃を再現した映像でした。(笑)
二人とも懐かしかったことでしょうねぇ。
昔の自分を客観的に見る。司にはあの頃の自分がどう見えたのでしょうね?
そして映像を見る両親を残し、部屋を出る子供たち。
これから先は夫婦の時間ですね?(笑)
彩ちゃん。SとM。まだ知らなくていい?(笑)
NYの航くん。結婚しました。そして司には孫が誕生します。
え?おじいちゃん司を見たいですか?(笑)
今年の司の誕生日はこんな感じでした(笑)
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:10 | 編集

み*み様
おはようございます^^
誕生日は家族に囲まれて過ごす司でした。
幼い頃寂しい思いをした司は、自分が父親になってからは、子煩悩で奥さんを溺愛です(笑)
そして嬉しいプレゼントは懐かしい光景。それを見た夫婦は今何をしているのでしょうね?(笑)
本当に寒い日が続きますねぇ。
み*み様もお身体ご自愛くださいませ^^
コメント有難うございました^^
おはようございます^^
誕生日は家族に囲まれて過ごす司でした。
幼い頃寂しい思いをした司は、自分が父親になってからは、子煩悩で奥さんを溺愛です(笑)
そして嬉しいプレゼントは懐かしい光景。それを見た夫婦は今何をしているのでしょうね?(笑)
本当に寒い日が続きますねぇ。
み*み様もお身体ご自愛くださいませ^^
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:15 | 編集

み***ん様
おはようございます。^^
何をプレゼントするのかと思えば、若い頃の両親を子供たちが演じた映像でした。
はい。圭が監督です。^^
親となった二人は、あの頃を懐かしんでくれたことでしょう。
彩。SもMも知りません!
彩は司にとって大切なひとり娘です。嫁にもやらん!といった父ですからねぇ。
そんな大切な娘があんなことを知っていたらショックかもしれません(笑)
そして航。NYで結婚したんですねぇ。そしてたまたま愛した人がご令嬢だった!
どんな恋愛をしたんでしょうねぇ(笑)
「いつか晴れた日に」お気に入りですか?ありがとうございます!^^
短編も沢山再読して下さってありがとうございます!
そしてコメント有難うございました^^
おはようございます。^^
何をプレゼントするのかと思えば、若い頃の両親を子供たちが演じた映像でした。
はい。圭が監督です。^^
親となった二人は、あの頃を懐かしんでくれたことでしょう。
彩。SもMも知りません!
彩は司にとって大切なひとり娘です。嫁にもやらん!といった父ですからねぇ。
そんな大切な娘があんなことを知っていたらショックかもしれません(笑)
そして航。NYで結婚したんですねぇ。そしてたまたま愛した人がご令嬢だった!
どんな恋愛をしたんでしょうねぇ(笑)
「いつか晴れた日に」お気に入りですか?ありがとうございます!^^
短編も沢山再読して下さってありがとうございます!
そしてコメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:24 | 編集

さ***ん様
子供たちが演じた、自分たちの青春ストーリー!
それを妻と一緒にソファに並んで座り見る司。
懐かしさ一杯だったでしょうねぇ(笑)
でも、司。かなり酷い男でしたから、自覚して欲しいですね?
そしてそんな両親を気遣い、静かに部屋を後にする子供たちがいました。
司にとってのつくしとは生きる支えであり、生きる目的を与えてくれた人。
そんな人と巡り逢えて良かったですよね?
そしてこれからも「愛してる」と囁き続けることでしょう。
なんと。三男にもドMと知られた司。
しかし彩にだけは、知られないようにしたいですね?(笑)司パパ。彩のことは宝物ですから^^
そして孫が生まれる司。孫になんと呼ばせるのでしょうね?
じーじ?お爺様?(笑)
どちらにしてもイメージが難しいですねぇ。でも見たい気もします(笑)
コメント有難うございました^^
子供たちが演じた、自分たちの青春ストーリー!
それを妻と一緒にソファに並んで座り見る司。
懐かしさ一杯だったでしょうねぇ(笑)
でも、司。かなり酷い男でしたから、自覚して欲しいですね?
そしてそんな両親を気遣い、静かに部屋を後にする子供たちがいました。
司にとってのつくしとは生きる支えであり、生きる目的を与えてくれた人。
そんな人と巡り逢えて良かったですよね?
そしてこれからも「愛してる」と囁き続けることでしょう。
なんと。三男にもドMと知られた司。
しかし彩にだけは、知られないようにしたいですね?(笑)司パパ。彩のことは宝物ですから^^
そして孫が生まれる司。孫になんと呼ばせるのでしょうね?
じーじ?お爺様?(笑)
どちらにしてもイメージが難しいですねぇ。でも見たい気もします(笑)
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:39 | 編集

イ**マ様
怖いくらいの幸せ。
うんうん。いいですよね?自分の手で掴んだ幸せですものね~。
そして二人は幾つになっても仲がいい。
そんな二人が日常に溶け込んでくれる。司もつくしもいつまでも幸せを分け与えてくれる存在でいて欲しい。
そう思います!^^そして、お話を楽しんで下さってありがとうございます!
コメント有難うございました^^
怖いくらいの幸せ。
うんうん。いいですよね?自分の手で掴んだ幸せですものね~。
そして二人は幾つになっても仲がいい。
そんな二人が日常に溶け込んでくれる。司もつくしもいつまでも幸せを分け与えてくれる存在でいて欲しい。
そう思います!^^そして、お話を楽しんで下さってありがとうございます!
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:45 | 編集

ま**ん様
司の誕生日は家族で祝う。
それが今では当たり前となった道明寺ファミリー。
長い間離れていた二人が再会し、家族が増えていく。今度は孫ですからね~(笑)
司にとってこれほど嬉しいことはないと思います。
幸せのお裾分けが出来たとすれば、アカシアも幸せです^^
コメント有難うございました^^
司の誕生日は家族で祝う。
それが今では当たり前となった道明寺ファミリー。
長い間離れていた二人が再会し、家族が増えていく。今度は孫ですからね~(笑)
司にとってこれほど嬉しいことはないと思います。
幸せのお裾分けが出来たとすれば、アカシアも幸せです^^
コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:48 | 編集

s**p様
司。子供たちからのプレゼントに懐かしさで胸が一杯のはずです。
若い頃の自分達の姿がそこにある。
青春時代というのは、輝いて見えることでしょう。
「SM研修の日程」!!(≧▽≦)
確かにざわつきますね。この文字の並び!(笑)
坊ちゃん、自分がMであることに気付いているのか?いないのか?でも子供たちには分かってしまいました(笑)
彩ちゃんだけには、知られたくないですね?(笑)
拍手コメント有難うございました^^
司。子供たちからのプレゼントに懐かしさで胸が一杯のはずです。
若い頃の自分達の姿がそこにある。
青春時代というのは、輝いて見えることでしょう。
「SM研修の日程」!!(≧▽≦)
確かにざわつきますね。この文字の並び!(笑)
坊ちゃん、自分がMであることに気付いているのか?いないのか?でも子供たちには分かってしまいました(笑)
彩ちゃんだけには、知られたくないですね?(笑)
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 00:55 | 編集

あ*ま様
プレゼントは若い頃の両親の姿でしたねぇ。
司とつくしによく似た子供たち。年令的にぴったりの二人が演じることで、よりあの頃の自分達に感じられたはずです。
思い出は心の中にある。二人の過ごした青春時代。
これからも夫婦は時にこの映像を見るのかもしれませんね?
仲がいい夫婦、いつまでも永遠にこのまま過ごして欲しいものです。
拍手コメント有難うございました^^
プレゼントは若い頃の両親の姿でしたねぇ。
司とつくしによく似た子供たち。年令的にぴったりの二人が演じることで、よりあの頃の自分達に感じられたはずです。
思い出は心の中にある。二人の過ごした青春時代。
これからも夫婦は時にこの映像を見るのかもしれませんね?
仲がいい夫婦、いつまでも永遠にこのまま過ごして欲しいものです。
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2018.02.01 01:00 | 編集
