家族の中に何でもかんでも否定する人物がいたとする。
もしそれが夫だとしたらどうしたらいいのだろう?
つくしの人生はあの日、変わった。
二人の人生のけじめとして、心に残るセレモニーとして挙げた結婚式。
そう・・・
映画のように抱き寄せられ誓いのキスをしたあの日から全てが変わったとしたら・・
「つくし!そんな重いモン持って歩くんじゃねぇよ!」
「お、重いって・・」
「そうだろうが!俺はおまえに箸より重いものは持たせたくねぇんだ!」
と、言って取り上げられた数枚のDVD。
好きな映画でも見ようと思っていたが、取り上げられ司がプレイヤーにセットした。
これは余りにも大袈裟だが、実際それに近いものがあった。
妊娠中、確かに気を付けることはある。
でも妊娠は病気ではない。普通に生活していれば何も問題ないと言われていた。
だが、ニュージャージーの道明寺邸で式を挙げ、アメリカ大陸を横断し、そして太平洋を渡り、東京へ戻るジェットの機内では絶対安静を持って過ごせとばかりの態度だった夫。
つくしの傍に近づくときは、まるで地雷が埋まった戦場を歩くがごとく用心深い足取りだ。
妊娠初期の段階での激しい行為はお止め下さい、と、止められたことに、NYまでの機内での行為が思い出されたのか、夫は動揺していた。
それに門限、規則、制限。
どういう訳か夫は異常なほどつくしの行動に目を光らせるようになっていた。
まさかこの歳になってそんな言葉を毎日のように聞かされる羽目になるとは思いもしなかったはずだ。
妻が妊娠したとわかった途端、まさに異常ともいえる行動を取るようになった夫。
つくしはソファのうえで、もぞもぞと身体を動かした。
そんなつくしの目の前にあるのは妊娠に関係した本。それは全て夫が購入してきたものだ。
ある日、濃紺のスーツをビシッと着こなす夫が抱えて帰ってきた本の数々につくしは聞いた。
「・・ねぇ。この本どうしたの?」
「どうもこうもねぇ。妻が妊娠したんだ。夫である俺が気を付けることがあるだろうが!」
まさか自分で買いにいったとは思えないだけに、再び聞いてみた。
「これ、まさか司が買いに行ったとかじゃないわよね?」
すると、ニヤッと笑って得意気に上がった片眉。
「アホなこと言うな。俺じゃなかったら誰が買いに行くんだよ?他人に頼むなんてンな無責任なことが出来るか?」
並外れた端正な顔と言われる夫が書店に現れ妊娠に関係した本を買う?
それもいったいどんな顔をして?
もし秘書に頼むとすれば、室長の西田か紺野になるが、あの二人がそんな本を頼まれ、買いに出掛けるところを想像するのも滑稽だ。そんなところにまるで呪文で呼び出されたかのように現れたのが秘書の紺野。
「支社長。マタニティ雑誌から取材の申し込みが来ておりますが、いかがいたしましょう?」
「マタニティ雑誌だと?」
「はい。道明寺夫妻の仲睦まじいご様子を写真に撮らせて頂きたいと取材申し込みが来たようです」
世間には道明寺司が結婚したという話は広く知られていた。
人は他人の秘密を知りたがるものだ。それも隠せば隠すほどに知りたがる。
マスコミは秘密を暴露することに価値を見出す。
だからその逆手を取り、逃げも隠れもしないといった態度で堂々と公表すれば、案外世間は騒がないものだ。司は道明寺HDとしてマスコミ各社、新聞社、雑誌宛に結婚したことをプレスリリースとして発表させていた。
それにしても、目に見えない細胞分裂が始まったのがいつだったかと聞く美貌の夫。
胎児の発達に興味を示した夫の過保護さは、目に余るほどだ。
それに普通、女性が赤ん坊を身ごもると、保護本能がより一層発達すると言われているが、道明寺夫妻の場合、その著しい発達を見せたのは夫の方なのかもしれなかった。
司は妊婦健診のとき、手渡された写真を人差し指で優しく撫で、あの日のことを思い出していた。妻から赤ちゃんが出来たかもしれないと言われた日のことを。あの日の得も言われぬ昂揚感。そして初めて言われた〝お父様″おめでとうございます。奥様は妊娠されていらっしゃいますよ、の言葉に顔が緩んでいた。
〝お父様″奥様は順調です。
〝お父様″お子様は男の子ですよ。
〝お父様、お父様、お父様・・″
〝お父様″と呼ばれただけでどれだけにやけた顔になるかなど、ひと前ではとても見られたものではないはずだ。
〝お父様″という言葉にどれたけ踊らされたことか。
〝お父様″はもはや司にとって魔法の言葉なのだろう。
最近は秘書まで〝お父様″という始末。その方が仕事も捗るのだろう。
「俺は言葉では言い表せないほどおまえを愛してる。それにおまえも俺を愛してるはずだ。そのことに対する反論があれば聞こうじゃねぇか?」
人は誰もが愛する人を守ろうとする気持ちは本能的に備わっていると言われるが、司の場合その本能とも言える部分が、つくしとお腹の子どもに対し、異常に発達しているのだろう。
だが、それは仕方がないのかもしれない。
つくしは華奢な体格だ。それに34歳という年での初産ということも心配だった。
そんな身体に司の遺伝子を持つ子供を宿したとなれば、間違いなく大きな赤ん坊になるはずだ。司は母体になにか起こりはしないか。それが心配だった。だから、時間構わず、それこそ四六時中トイレに行きたい妻が隣に寝ていてもいいという夫。
つくしにしてみれば、真夜中だろうが、その度に起きて手を貸す夫に申し訳ない気持ちでいた。
「・・つかさ・・眠れないでしょ?もしよかったらあたし、別の寝室で休むけど・・」
「アホぬかせ。どこの夫婦に寝室を別にするバカがいる?」
つくしは夫の眠りを妨げてはと気を遣ったつもりだが、司にしてみれば、まるで自分のことを拒絶したかのように取れた。
「おまえのお腹には奇跡が宿ってるんだ。それにお前を一人で寝かせるなんてことは絶対に出来ねぇからな!」
そして、道明寺一族の気品と美貌を受け継ぐ子供がつくしのお腹の中にいると知った、そこはかとない高貴な雰囲気が感じられる司の両親。今はつくしにとっての両親でもあるが、そんな彼らはつくしの身体は世界最大のダイヤモンドよりも価値があるとばかりの態度を取る。
「つくしさん。あなた仕事は程々になさいなさい。広報の仕事は今後社内のことだけで結構よ。社外のことには関わらなくていいわ。あなたのお腹になにかあったら困りますからね。それにしても妊娠していることに気付かないなんて信じられないわね?」
ビジネスの敵には容赦ない。と言われる道明寺楓はため息をついた。
今や、株価収益率や決算報告書より嫁の身体の方が心配だ。
厳密に言えば、孫を守ることの方が大切で、その為なら子ども、いや孫を守る雌ライオンと化すはずだ。その雌ライオンの子どもである司は、例えるにまさに百獣の王ライオンに相応しい迫力を持つ男だ。
「それからいいかしら?今から言っておきますが、孫にはわたくしのことは楓さんと呼ばせますから。・・教育については、わたくしは司のことで大変な思いをしたわ。だから孫の教育についてはつくしさんにお任せします。口出しは一切いたしません。そのかわり司みたいな男に育てないように」
威圧感に溢れる道明寺楓が孫の誕生を待ち浴びていることは勿論だが、父親の道明寺慶は、
「男と女は、相反するところがある相手に惹かれるものだと言うが、孫はいったいどんな組み合わせで産まれて来るんだろうな。司の髪の毛とつくしさんの目か?それとも司の目とつくしさんの髪の毛か?どんな組み合わせでもいいんだが、素直な子どもに育って欲しいものだ」
母親が母親なら父親も父親だ。
自分たちが我が息子にどんな態度を取ったかなど、今はどうでもいいと言った様子で、まさに、孫は我が子よりも可愛いを実践することは決定的だ。そして息子夫婦よりも孫の方が大切だということに間違いはなさそうだ。
そして姉椿。
「つくしちゃん。司から聞いたの。脚が浮腫んで大変だって?」
対し、オーダーメイドの黒いスラックスに白いシャツを着た男は、父親業特訓コースで勉強したことを必要以上に色気を振り撒きながら言った。
「つくし。塩分は控えろ」
まさか司の口からそんな言葉が聞けるとは、誰も思いもしないはずだ。
やがて大きなお腹が邪魔をし、自分で自分の脚首が見えなくなる程になった妻を、益々心配する〝お父様″。
「ねえ、どうしてこんなこと続けるの?」
つくしはふくらんだお腹を両手で覆っていた。
「それは、俺がおまえの夫だからだ」
と、言ってベッドに横になった妻の腰のマッサージをする司。
「辛いんだろ?男の俺が変わってやることはできねぇけど、手伝うくらいのことは出来るぞ?いいか?俺たちの間に出来る子は、きっと利口な子だ。だから早くここから出してくれって暴れ回ってるんだろ?けど今からママを困らせてどうするつもりなんだか」
司は大きな手でつくしの腰をマッサージしながら、語る声の調子は、子供の誕生を待ちわびる父親の喜びを感じさせていた。
妊娠という大変な時期を、一緒に乗り越えようとする夫に励まされ、つくしは比較的軽い陣痛で無事、男の子を出産した。紛れもなく父親似の顔立ちと、こんな髪の毛が濃い赤ちゃんを見たのは初めてだ、と言われるほど豊かな黒い髪の男の子は、道明寺家の気性を受け継いだのか、激しく泣いていた。
司が見下ろすと、本能的に父親だと分かるのか、泣き止むのだが、眉根を寄せ見返す顔は、既に一人前の大人のようにも見えた。
「司!この子はおまえが産まれた時とそっくりだな!おまえもわたしの顔を見てこの男は誰だって眉を寄せたぞ!」
駆け付けた司の父親は、産まれたばかりの孫に息子の誕生を重ね、懐かしそうに言った。
「眠ったか?」
「眠ったわ」
存在感溢れる夫は、名実共にお父様となり、赤ん坊が眠った後の貴重なひとときを大切にしていたが、夫婦のベッドでゆっくり出来る時間が少ないのが実情だ。
赤ん坊はすぐ母乳を求め、目を覚ますはずだと今では理解しており、妻が授乳する姿を見るのも好きだが、夫婦二人だけの時間を無駄にはしたくないと考えていた。
普段から寝るときは裸だったが、妻が妊娠してからはパジャマを着て寝ていた。
着る理由は、と問われれば、妻欲しさに自分を見失うことがないようにと戒めるためでもあるが、普段着慣れない男はそれが鬱陶しくてたまらず、早く元のように裸で眠りたかっただけに、もうそろそろ元の習慣に戻してもいいかと考えていた。
そうなると、ゴージャスな裸の男が妻を求めることになるのは当然だろう。
二人は子供を育てるのがどれだけ大変かといった悲観論者の意見は聞かなかった。
子供の親として、子供と一緒に成長して行きたいと考えていたからだ。
新米パパとママとなった道明寺夫妻。そんな夫は妻にあるものをプレゼントしたいと考えていた。
「つくし、これ開けてみろ」
手渡されたのは細長い箱。ベルベットの中敷きに収められていたのは、チェーンが付いた球体でダイヤモンドがキラキラとした輝きを放っていた。
「俺と二人で土星を見たの覚えてるか?」
「うん。もちろん覚えているわよ?でもどうしたのこれ?」
あれはNYで司の父親に会った後のこと。二人でペントハウスのバルコニーから望遠鏡を使って眺めたことがあった。それは30過ぎた男女の初めての天体観測だった。
「これか?出産祝いのプレゼントのひとつだ。おまえは派手な宝石は嫌いだって言うし、普段身に付けられるものがいいだろ?だからあの日の思い出をネックレスにした。これならそんなに派手じゃねぇし気軽に身に付けられるはずだ」
出産後、夫婦としての営みはまだ再開されてはないが、今日産婦人科の検診があったことは知っていた。そろそろいい返事が聞かせてもらえるはずだと踏んでいた。
そんなタイミングで渡した思い出の夜を形にしたネックレス。
「しゅ、出産祝いのひとつ?・・って司。他に何を・・」
「おお。そうだ。他にもあンぞ?」
司はまた別の、今度は大きな箱をつくしの目の前に持って来たと思えば、次から次へとつくしの前へ箱を差し出した。開ける間もなく、どんどんつくしの膝の上に積み重ねられていく箱。華やかな包装紙とリボンに包まれたそれらは夫の気持ちだと分かっていても、いつもの事ながら度が過ぎるが、今さら言っても無駄だと分かっていた。
夫が妻にプレゼントをして何が悪い?と言われれば返す言葉を失っていた。
「で、どうだったんだ?今日、検診だったんだろ?医者はなんて言った?」
やはり聞きたいのはそのことだ。
「・・うん。問題ないって」
司の行動は早かった。
答えを聞いた途端、つくしはプレゼントを取り上げられ、ベッドの上へ押し倒されていた。
それから始まった二人だけの世界。
「どんなにおまえを愛してるか、言葉じゃ伝えきれねぇ」
では、別の方法で伝えればいいだけの話だ。
夜の間に何を伝えてくれるのか。
「じゃあ、別の方法で伝えて?」
そんな言葉が出るようになった妻が、司は愛おしく思え、自分の幸せを噛みしめていた。
司が与えるキスは、羽根のように軽いキスから始まり、やがて熱っぽく執拗に唇を味わいながら、妻のパジャマを脱がせていた。
視線が巡らされるのは、かつてメトロポリタン美術館で見た裸婦像と同じほど美しい裸。
出産後、豊になった胸が司の唇に含んで欲しいと訴えていた。
両手は乳房を包みこみ、その重みを確かめていた。自分がこれから一生守り、愛すると誓った女性は妻となり、彼の子どもを産んでくれた。
そんな女性の耳元で
「おまえは俺にとって最高の女だ」
と、囁く夫の両手は名残惜しそうに、暫く胸で留まったあと、腰の緩やかな曲線をなぞっていた。そして手の中で柔らかく溶ける身体にキスを繰り返し、彼しか知らない身体の中に分け入った。
「・・あぁっ!!」
高く上がったその声に、単純な歓びを覚え、己の欲望の塊は自制心をなくし、突き進もうとする。だが、ゆっくりと、深く腰を動かし、何度でも愛の楔を打ち、弓なりに反った身体を己の身体に密着させた。そしてその身体を抱え、ごろりと回転してベッドに仰向けとなり、下からその姿を見つめた。
夫の身体にまたがる格好になった妻の、未だに顔を赤らめる姿がなお一層愛おしさを感じさせ、思わず頬が緩んだが、身体の位置を変えた理由は分かってるんだろ、と言いたげに動きを促すも、ひとつになった身体を自分で解き放つことに迷いがあるのが感じられた。
夫婦となった二人の間には、それなりの経験はあるが、まだぎこちなさはある。
夫の前で何がそんなに恥ずかしいのかと問えば、性分だから仕方がないの!と言い返されれば、それまでだ。愛している女は経験無しから始まって、ここまで進歩したのだから良しとしよう。だがなかなか動こうとしない妻の顔を見ていれば、もどかしさに、自分をコントロール出来なくなることは、初めから分かっていた。無理は承知でまたがらせたが、こんな状況では自分の方が持ちそうにない。
司は再び身体の位置を入れ替え、自分が上になると、ひとつになったままの妻をベッドに優しく縫い付けた。
そして目を閉じたまま、あえぎ声をもらす妻に自分を見て欲しいと囁く。
「目を開けて俺を見ろ」
身体も心も常にひとつでいたいから。
もっと深い絆で結ばれたいから。
だからもっと愛し合いたい。
今はそんな思いだけを妻に分かって欲しかった。
物質的な意味で恵まれた子供時代を過ごしたが、家は広く、寒々しいばかりの場所。
だが手に入れた暖かい家庭と、愛する妻と、そして子供。
司の人生の中、考えたこともなかった存在の二人。
他のどんな物とも換えることは出来ない愛おしい存在。
別の方法で愛してると伝えたが、まだ伝え足りないと感じていた。
喉元に感じる黒髪と唇。
そして小さな掌が胸に置かれていた。
両腕でその身体を抱き寄せれば、無意識に身をすり寄せる仕草に己の身体が反応することは仕方がない。
だが司は、今夜はこれまでと決めていた。
本当は二度でも三度でも愛し合いたい思いがあったが、久しぶりの行為で無理をさせる訳にはいかないと、閉ざされた瞼のひとつ、ひとつにキスをした。
「ゆっくり休めよ。つくし・・」
と、呟いた男も、やがて幸せな眠りに落ちていた。

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つくしの人生はあの日、変わった。
二人の人生のけじめとして、心に残るセレモニーとして挙げた結婚式。
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映画のように抱き寄せられ誓いのキスをしたあの日から全てが変わったとしたら・・
「つくし!そんな重いモン持って歩くんじゃねぇよ!」
「お、重いって・・」
「そうだろうが!俺はおまえに箸より重いものは持たせたくねぇんだ!」
と、言って取り上げられた数枚のDVD。
好きな映画でも見ようと思っていたが、取り上げられ司がプレイヤーにセットした。
これは余りにも大袈裟だが、実際それに近いものがあった。
妊娠中、確かに気を付けることはある。
でも妊娠は病気ではない。普通に生活していれば何も問題ないと言われていた。
だが、ニュージャージーの道明寺邸で式を挙げ、アメリカ大陸を横断し、そして太平洋を渡り、東京へ戻るジェットの機内では絶対安静を持って過ごせとばかりの態度だった夫。
つくしの傍に近づくときは、まるで地雷が埋まった戦場を歩くがごとく用心深い足取りだ。
妊娠初期の段階での激しい行為はお止め下さい、と、止められたことに、NYまでの機内での行為が思い出されたのか、夫は動揺していた。
それに門限、規則、制限。
どういう訳か夫は異常なほどつくしの行動に目を光らせるようになっていた。
まさかこの歳になってそんな言葉を毎日のように聞かされる羽目になるとは思いもしなかったはずだ。
妻が妊娠したとわかった途端、まさに異常ともいえる行動を取るようになった夫。
つくしはソファのうえで、もぞもぞと身体を動かした。
そんなつくしの目の前にあるのは妊娠に関係した本。それは全て夫が購入してきたものだ。
ある日、濃紺のスーツをビシッと着こなす夫が抱えて帰ってきた本の数々につくしは聞いた。
「・・ねぇ。この本どうしたの?」
「どうもこうもねぇ。妻が妊娠したんだ。夫である俺が気を付けることがあるだろうが!」
まさか自分で買いにいったとは思えないだけに、再び聞いてみた。
「これ、まさか司が買いに行ったとかじゃないわよね?」
すると、ニヤッと笑って得意気に上がった片眉。
「アホなこと言うな。俺じゃなかったら誰が買いに行くんだよ?他人に頼むなんてンな無責任なことが出来るか?」
並外れた端正な顔と言われる夫が書店に現れ妊娠に関係した本を買う?
それもいったいどんな顔をして?
もし秘書に頼むとすれば、室長の西田か紺野になるが、あの二人がそんな本を頼まれ、買いに出掛けるところを想像するのも滑稽だ。そんなところにまるで呪文で呼び出されたかのように現れたのが秘書の紺野。
「支社長。マタニティ雑誌から取材の申し込みが来ておりますが、いかがいたしましょう?」
「マタニティ雑誌だと?」
「はい。道明寺夫妻の仲睦まじいご様子を写真に撮らせて頂きたいと取材申し込みが来たようです」
世間には道明寺司が結婚したという話は広く知られていた。
人は他人の秘密を知りたがるものだ。それも隠せば隠すほどに知りたがる。
マスコミは秘密を暴露することに価値を見出す。
だからその逆手を取り、逃げも隠れもしないといった態度で堂々と公表すれば、案外世間は騒がないものだ。司は道明寺HDとしてマスコミ各社、新聞社、雑誌宛に結婚したことをプレスリリースとして発表させていた。
それにしても、目に見えない細胞分裂が始まったのがいつだったかと聞く美貌の夫。
胎児の発達に興味を示した夫の過保護さは、目に余るほどだ。
それに普通、女性が赤ん坊を身ごもると、保護本能がより一層発達すると言われているが、道明寺夫妻の場合、その著しい発達を見せたのは夫の方なのかもしれなかった。
司は妊婦健診のとき、手渡された写真を人差し指で優しく撫で、あの日のことを思い出していた。妻から赤ちゃんが出来たかもしれないと言われた日のことを。あの日の得も言われぬ昂揚感。そして初めて言われた〝お父様″おめでとうございます。奥様は妊娠されていらっしゃいますよ、の言葉に顔が緩んでいた。
〝お父様″奥様は順調です。
〝お父様″お子様は男の子ですよ。
〝お父様、お父様、お父様・・″
〝お父様″と呼ばれただけでどれだけにやけた顔になるかなど、ひと前ではとても見られたものではないはずだ。
〝お父様″という言葉にどれたけ踊らされたことか。
〝お父様″はもはや司にとって魔法の言葉なのだろう。
最近は秘書まで〝お父様″という始末。その方が仕事も捗るのだろう。
「俺は言葉では言い表せないほどおまえを愛してる。それにおまえも俺を愛してるはずだ。そのことに対する反論があれば聞こうじゃねぇか?」
人は誰もが愛する人を守ろうとする気持ちは本能的に備わっていると言われるが、司の場合その本能とも言える部分が、つくしとお腹の子どもに対し、異常に発達しているのだろう。
だが、それは仕方がないのかもしれない。
つくしは華奢な体格だ。それに34歳という年での初産ということも心配だった。
そんな身体に司の遺伝子を持つ子供を宿したとなれば、間違いなく大きな赤ん坊になるはずだ。司は母体になにか起こりはしないか。それが心配だった。だから、時間構わず、それこそ四六時中トイレに行きたい妻が隣に寝ていてもいいという夫。
つくしにしてみれば、真夜中だろうが、その度に起きて手を貸す夫に申し訳ない気持ちでいた。
「・・つかさ・・眠れないでしょ?もしよかったらあたし、別の寝室で休むけど・・」
「アホぬかせ。どこの夫婦に寝室を別にするバカがいる?」
つくしは夫の眠りを妨げてはと気を遣ったつもりだが、司にしてみれば、まるで自分のことを拒絶したかのように取れた。
「おまえのお腹には奇跡が宿ってるんだ。それにお前を一人で寝かせるなんてことは絶対に出来ねぇからな!」
そして、道明寺一族の気品と美貌を受け継ぐ子供がつくしのお腹の中にいると知った、そこはかとない高貴な雰囲気が感じられる司の両親。今はつくしにとっての両親でもあるが、そんな彼らはつくしの身体は世界最大のダイヤモンドよりも価値があるとばかりの態度を取る。
「つくしさん。あなた仕事は程々になさいなさい。広報の仕事は今後社内のことだけで結構よ。社外のことには関わらなくていいわ。あなたのお腹になにかあったら困りますからね。それにしても妊娠していることに気付かないなんて信じられないわね?」
ビジネスの敵には容赦ない。と言われる道明寺楓はため息をついた。
今や、株価収益率や決算報告書より嫁の身体の方が心配だ。
厳密に言えば、孫を守ることの方が大切で、その為なら子ども、いや孫を守る雌ライオンと化すはずだ。その雌ライオンの子どもである司は、例えるにまさに百獣の王ライオンに相応しい迫力を持つ男だ。
「それからいいかしら?今から言っておきますが、孫にはわたくしのことは楓さんと呼ばせますから。・・教育については、わたくしは司のことで大変な思いをしたわ。だから孫の教育についてはつくしさんにお任せします。口出しは一切いたしません。そのかわり司みたいな男に育てないように」
威圧感に溢れる道明寺楓が孫の誕生を待ち浴びていることは勿論だが、父親の道明寺慶は、
「男と女は、相反するところがある相手に惹かれるものだと言うが、孫はいったいどんな組み合わせで産まれて来るんだろうな。司の髪の毛とつくしさんの目か?それとも司の目とつくしさんの髪の毛か?どんな組み合わせでもいいんだが、素直な子どもに育って欲しいものだ」
母親が母親なら父親も父親だ。
自分たちが我が息子にどんな態度を取ったかなど、今はどうでもいいと言った様子で、まさに、孫は我が子よりも可愛いを実践することは決定的だ。そして息子夫婦よりも孫の方が大切だということに間違いはなさそうだ。
そして姉椿。
「つくしちゃん。司から聞いたの。脚が浮腫んで大変だって?」
対し、オーダーメイドの黒いスラックスに白いシャツを着た男は、父親業特訓コースで勉強したことを必要以上に色気を振り撒きながら言った。
「つくし。塩分は控えろ」
まさか司の口からそんな言葉が聞けるとは、誰も思いもしないはずだ。
やがて大きなお腹が邪魔をし、自分で自分の脚首が見えなくなる程になった妻を、益々心配する〝お父様″。
「ねえ、どうしてこんなこと続けるの?」
つくしはふくらんだお腹を両手で覆っていた。
「それは、俺がおまえの夫だからだ」
と、言ってベッドに横になった妻の腰のマッサージをする司。
「辛いんだろ?男の俺が変わってやることはできねぇけど、手伝うくらいのことは出来るぞ?いいか?俺たちの間に出来る子は、きっと利口な子だ。だから早くここから出してくれって暴れ回ってるんだろ?けど今からママを困らせてどうするつもりなんだか」
司は大きな手でつくしの腰をマッサージしながら、語る声の調子は、子供の誕生を待ちわびる父親の喜びを感じさせていた。
妊娠という大変な時期を、一緒に乗り越えようとする夫に励まされ、つくしは比較的軽い陣痛で無事、男の子を出産した。紛れもなく父親似の顔立ちと、こんな髪の毛が濃い赤ちゃんを見たのは初めてだ、と言われるほど豊かな黒い髪の男の子は、道明寺家の気性を受け継いだのか、激しく泣いていた。
司が見下ろすと、本能的に父親だと分かるのか、泣き止むのだが、眉根を寄せ見返す顔は、既に一人前の大人のようにも見えた。
「司!この子はおまえが産まれた時とそっくりだな!おまえもわたしの顔を見てこの男は誰だって眉を寄せたぞ!」
駆け付けた司の父親は、産まれたばかりの孫に息子の誕生を重ね、懐かしそうに言った。
「眠ったか?」
「眠ったわ」
存在感溢れる夫は、名実共にお父様となり、赤ん坊が眠った後の貴重なひとときを大切にしていたが、夫婦のベッドでゆっくり出来る時間が少ないのが実情だ。
赤ん坊はすぐ母乳を求め、目を覚ますはずだと今では理解しており、妻が授乳する姿を見るのも好きだが、夫婦二人だけの時間を無駄にはしたくないと考えていた。
普段から寝るときは裸だったが、妻が妊娠してからはパジャマを着て寝ていた。
着る理由は、と問われれば、妻欲しさに自分を見失うことがないようにと戒めるためでもあるが、普段着慣れない男はそれが鬱陶しくてたまらず、早く元のように裸で眠りたかっただけに、もうそろそろ元の習慣に戻してもいいかと考えていた。
そうなると、ゴージャスな裸の男が妻を求めることになるのは当然だろう。
二人は子供を育てるのがどれだけ大変かといった悲観論者の意見は聞かなかった。
子供の親として、子供と一緒に成長して行きたいと考えていたからだ。
新米パパとママとなった道明寺夫妻。そんな夫は妻にあるものをプレゼントしたいと考えていた。
「つくし、これ開けてみろ」
手渡されたのは細長い箱。ベルベットの中敷きに収められていたのは、チェーンが付いた球体でダイヤモンドがキラキラとした輝きを放っていた。
「俺と二人で土星を見たの覚えてるか?」
「うん。もちろん覚えているわよ?でもどうしたのこれ?」
あれはNYで司の父親に会った後のこと。二人でペントハウスのバルコニーから望遠鏡を使って眺めたことがあった。それは30過ぎた男女の初めての天体観測だった。
「これか?出産祝いのプレゼントのひとつだ。おまえは派手な宝石は嫌いだって言うし、普段身に付けられるものがいいだろ?だからあの日の思い出をネックレスにした。これならそんなに派手じゃねぇし気軽に身に付けられるはずだ」
出産後、夫婦としての営みはまだ再開されてはないが、今日産婦人科の検診があったことは知っていた。そろそろいい返事が聞かせてもらえるはずだと踏んでいた。
そんなタイミングで渡した思い出の夜を形にしたネックレス。
「しゅ、出産祝いのひとつ?・・って司。他に何を・・」
「おお。そうだ。他にもあンぞ?」
司はまた別の、今度は大きな箱をつくしの目の前に持って来たと思えば、次から次へとつくしの前へ箱を差し出した。開ける間もなく、どんどんつくしの膝の上に積み重ねられていく箱。華やかな包装紙とリボンに包まれたそれらは夫の気持ちだと分かっていても、いつもの事ながら度が過ぎるが、今さら言っても無駄だと分かっていた。
夫が妻にプレゼントをして何が悪い?と言われれば返す言葉を失っていた。
「で、どうだったんだ?今日、検診だったんだろ?医者はなんて言った?」
やはり聞きたいのはそのことだ。
「・・うん。問題ないって」
司の行動は早かった。
答えを聞いた途端、つくしはプレゼントを取り上げられ、ベッドの上へ押し倒されていた。
それから始まった二人だけの世界。
「どんなにおまえを愛してるか、言葉じゃ伝えきれねぇ」
では、別の方法で伝えればいいだけの話だ。
夜の間に何を伝えてくれるのか。
「じゃあ、別の方法で伝えて?」
そんな言葉が出るようになった妻が、司は愛おしく思え、自分の幸せを噛みしめていた。
司が与えるキスは、羽根のように軽いキスから始まり、やがて熱っぽく執拗に唇を味わいながら、妻のパジャマを脱がせていた。
視線が巡らされるのは、かつてメトロポリタン美術館で見た裸婦像と同じほど美しい裸。
出産後、豊になった胸が司の唇に含んで欲しいと訴えていた。
両手は乳房を包みこみ、その重みを確かめていた。自分がこれから一生守り、愛すると誓った女性は妻となり、彼の子どもを産んでくれた。
そんな女性の耳元で
「おまえは俺にとって最高の女だ」
と、囁く夫の両手は名残惜しそうに、暫く胸で留まったあと、腰の緩やかな曲線をなぞっていた。そして手の中で柔らかく溶ける身体にキスを繰り返し、彼しか知らない身体の中に分け入った。
「・・あぁっ!!」
高く上がったその声に、単純な歓びを覚え、己の欲望の塊は自制心をなくし、突き進もうとする。だが、ゆっくりと、深く腰を動かし、何度でも愛の楔を打ち、弓なりに反った身体を己の身体に密着させた。そしてその身体を抱え、ごろりと回転してベッドに仰向けとなり、下からその姿を見つめた。
夫の身体にまたがる格好になった妻の、未だに顔を赤らめる姿がなお一層愛おしさを感じさせ、思わず頬が緩んだが、身体の位置を変えた理由は分かってるんだろ、と言いたげに動きを促すも、ひとつになった身体を自分で解き放つことに迷いがあるのが感じられた。
夫婦となった二人の間には、それなりの経験はあるが、まだぎこちなさはある。
夫の前で何がそんなに恥ずかしいのかと問えば、性分だから仕方がないの!と言い返されれば、それまでだ。愛している女は経験無しから始まって、ここまで進歩したのだから良しとしよう。だがなかなか動こうとしない妻の顔を見ていれば、もどかしさに、自分をコントロール出来なくなることは、初めから分かっていた。無理は承知でまたがらせたが、こんな状況では自分の方が持ちそうにない。
司は再び身体の位置を入れ替え、自分が上になると、ひとつになったままの妻をベッドに優しく縫い付けた。
そして目を閉じたまま、あえぎ声をもらす妻に自分を見て欲しいと囁く。
「目を開けて俺を見ろ」
身体も心も常にひとつでいたいから。
もっと深い絆で結ばれたいから。
だからもっと愛し合いたい。
今はそんな思いだけを妻に分かって欲しかった。
物質的な意味で恵まれた子供時代を過ごしたが、家は広く、寒々しいばかりの場所。
だが手に入れた暖かい家庭と、愛する妻と、そして子供。
司の人生の中、考えたこともなかった存在の二人。
他のどんな物とも換えることは出来ない愛おしい存在。
別の方法で愛してると伝えたが、まだ伝え足りないと感じていた。
喉元に感じる黒髪と唇。
そして小さな掌が胸に置かれていた。
両腕でその身体を抱き寄せれば、無意識に身をすり寄せる仕草に己の身体が反応することは仕方がない。
だが司は、今夜はこれまでと決めていた。
本当は二度でも三度でも愛し合いたい思いがあったが、久しぶりの行為で無理をさせる訳にはいかないと、閉ざされた瞼のひとつ、ひとつにキスをした。
「ゆっくり休めよ。つくし・・」
と、呟いた男も、やがて幸せな眠りに落ちていた。

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Comment:9
コメント
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H*様
朝からにやけましたか?ありがとうございます。
そして夜もお読みいただきありがとうございました。
幸せな司とつくし。赤ちゃんも誕生しました。
きっとこれから先、末長く幸せな人生を送ることと思います。
コメント有難うございました^^
朝からにやけましたか?ありがとうございます。
そして夜もお読みいただきありがとうございました。
幸せな司とつくし。赤ちゃんも誕生しました。
きっとこれから先、末長く幸せな人生を送ることと思います。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.03.15 23:30 | 編集

司×**OVE様
こんにちは^^
相変わらずの溺愛司でしたね(笑)
楓さんに妊娠に気付かないなんて!と言われ困ったことでしょうねぇ。
司に少し秘密にしておこうと言われたんですものね。答えようがなかったことでしょう(笑)
紺野くんチラリと登場しましたが、秘書として頑張っているようですね?
最後は禁欲生活からの解放!(笑)よく我慢出来ました!
寂しかったと言って下さって嬉しいです。ありがとうございます。
更新は少し頻度が落ちると思いますが、1話あたりを長めに書きたいと思います。
また覗いてみて下さいね。いつも有難うございます。
それにしても寒い一日でした!まだ冬のコートが欠かせません。
色々とご心配頂きありがとうございます!
コメント有難うございました^^
こんにちは^^
相変わらずの溺愛司でしたね(笑)
楓さんに妊娠に気付かないなんて!と言われ困ったことでしょうねぇ。
司に少し秘密にしておこうと言われたんですものね。答えようがなかったことでしょう(笑)
紺野くんチラリと登場しましたが、秘書として頑張っているようですね?
最後は禁欲生活からの解放!(笑)よく我慢出来ました!
寂しかったと言って下さって嬉しいです。ありがとうございます。
更新は少し頻度が落ちると思いますが、1話あたりを長めに書きたいと思います。
また覗いてみて下さいね。いつも有難うございます。
それにしても寒い一日でした!まだ冬のコートが欠かせません。
色々とご心配頂きありがとうございます!
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.03.15 23:36 | 編集

さと**ん様
「お父様」と呼ばれデレデレの司(笑)
司の息子は眉遺伝子が受け継がれました!(笑)
よき夫である司でしたね。
しかし、つくしから「問題ない」と言われ速攻押し倒すって・・(笑)
禁欲生活は長く続かないようですね。
相変わらずの司の台詞でした。(笑)
つくしのことが好きで好きでどうしよもない男になってしまいました^^
これからは子煩悩でもあることでしょう。
「時の指先」そうなんです。時に指先があれば、再会までのスピードを速めることも出来たかな?
そんな思いもありましたが、18年かかってしまいました。
少し時間が掛かり過ぎましたね(笑)たいしたお話しではありませんが、楽しんでいただけて良かったです。
コメント有難うございました^^
「お父様」と呼ばれデレデレの司(笑)
司の息子は眉遺伝子が受け継がれました!(笑)
よき夫である司でしたね。
しかし、つくしから「問題ない」と言われ速攻押し倒すって・・(笑)
禁欲生活は長く続かないようですね。
相変わらずの司の台詞でした。(笑)
つくしのことが好きで好きでどうしよもない男になってしまいました^^
これからは子煩悩でもあることでしょう。
「時の指先」そうなんです。時に指先があれば、再会までのスピードを速めることも出来たかな?
そんな思いもありましたが、18年かかってしまいました。
少し時間が掛かり過ぎましたね(笑)たいしたお話しではありませんが、楽しんでいただけて良かったです。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.03.15 23:45 | 編集

チ**ム様
こんばんは^^
お昼休みは貴重な時間ですよね。ゆっくりして下さいね。
しかし、昼休みに仕事の話は止めて欲しいですねぇ。
仕事に公私混同が出来るのは司ぐらいでしょうね?
下々の者は出来ません(笑)
よき夫とよき父親になった司くん。ベタ惚れどころか溺愛ですねぇ(笑)
マタニティ雑誌に出る司くん。見て見たいですね。
きっとつくしちゃんの肩に手を置いて優しい視線でいることでしょう。
二人の息子なら、そうですよね、利発で綺麗なお子さんであることでしょう。
幸せな未来予想図となったでしょうか?この二人はこれから先も幸せな家庭を築いていくはずです^^
コメント有難うございました^^
こんばんは^^
お昼休みは貴重な時間ですよね。ゆっくりして下さいね。
しかし、昼休みに仕事の話は止めて欲しいですねぇ。
仕事に公私混同が出来るのは司ぐらいでしょうね?
下々の者は出来ません(笑)
よき夫とよき父親になった司くん。ベタ惚れどころか溺愛ですねぇ(笑)
マタニティ雑誌に出る司くん。見て見たいですね。
きっとつくしちゃんの肩に手を置いて優しい視線でいることでしょう。
二人の息子なら、そうですよね、利発で綺麗なお子さんであることでしょう。
幸せな未来予想図となったでしょうか?この二人はこれから先も幸せな家庭を築いていくはずです^^
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.03.15 23:55 | 編集

s**p様
つくしの寝室別提案を激しく拒否する夫、司。
メロメロ、デレデレの新米「お父様」(笑)
お父様、と呼ばれ嬉しそうですねぇ。
禁欲生活解禁と同時にすぐに兄弟姉妹が出来そうな勢いです。
ゴージャスな裸で寝る男は、またすぐパジャマを着ることになりそうな予感がします(笑)
拍手コメント有難うございました^^
つくしの寝室別提案を激しく拒否する夫、司。
メロメロ、デレデレの新米「お父様」(笑)
お父様、と呼ばれ嬉しそうですねぇ。
禁欲生活解禁と同時にすぐに兄弟姉妹が出来そうな勢いです。
ゴージャスな裸で寝る男は、またすぐパジャマを着ることになりそうな予感がします(笑)
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2017.03.16 04:43 | 編集
