司は女との会話を楽しんでいた。
プレゼンで見せた冷静な語り口の女とは思えないテンポのよい会話。
コロコロと変わる豊な表情。そして言葉の中に感じられる刺激的な対立が楽しかった。
こうして口論出来ることが、そして生まれてはじめて女から拒否されたことが新鮮だと感じていた。そのことが西田の言ったように普段の司らしくない行動を取ることと関係があるとするならば、恐らくそうだろう。
牧野つくしと自分とのエネルギーの向かう先が違うとしても、女の瞳の中に溢れる生気が感じられる。それは今まで彼の周りにいた女には感じられなかったことだ。自分の脚で確実に大地に踏ん張っている感じのするその態度。それに妙に反抗的なその態度は、顧客第一主義を掲げる代理店の考えには反するはずだ。だがそのことにも猛然と立ち向かうような女。
そして司に向かって堂々と意見する女。
あのときは自分の脚で立つどころではなかったとしても、今のこの女が自分の脚で立ち、立ち向かってくる姿はなんとも言えず面白い。
こうして話してみれば、その生意気さがなんとも心地いい。
何故だかわからないが、妙に心が騒ぐ。
女に興味を持つということがこんなにも楽しいと思えるのは相手が牧野つくしだからか?
そんな女はやはり小型犬のようだ。犬の種類はわからないが、ちょこまかと動く犬としか言いようがなかった。
普通の小型犬なら大型犬にひと吠えされれば、飼い主の後ろへ隠れそうなものの、このちび犬は眉間に皺を寄せて立ち向かって来る。噛みつけば逆に噛みつかれるなんてことは頭の中にないのか、それとも逆に大型犬に噛みついてやろうとしているのか。
どちらにしても、その生意気な態度が男の征服欲を誘っているのは確かだ。今まで女に対してさしたる興味のなかった男は、牧野つくしの態度によって眠っていた男としての本能が呼び覚まされていた。
「どうしてわたしが、あなたと食事に行かなくてはいけないんですか?」
これからクライアントになろうかという相手に対してその態度かよ、と言いたくなるほど強気な女。司は意地の悪い笑みを浮かべた。
「どうしてっておまえはうちの担当だろ?そうとなったら早いこと話を詰めておかなきゃなんねぇだろ?」
「だから、どうしてこれからなんですか?今これから話をすることなんてないはずです。それにこの件のご担当者様は道明寺支社長ではありませんよね?」
支社長自らがこの広告の指揮をとるとはとても思えなかったが、返された言葉は曖昧だった。
「いまのところはな」
広告の完成までは担当者と緊密な連絡を取ることは確かなだけに、その言葉の意味を考えると不安が過った。
まさか、担当が変わる?
それに道明寺司がこの広告に関すること以上のことを言っているような気がするのは気のせいなのか?いや。そうではないはずだ。現に関係を深めるなんて言葉まで出たのだから個人的な何かを求めているということは明らかだ。それに今までの経験から言っても、クライアントの中には自分の立場を利用してよからぬこと考える男がいたこともあった。
あのとき、医務室まで運んでくれたこの男に対してつくしが持っていた感情は、親切でいい人だという思い。だが、ここまで来るとこの男は自分の立場を利用して女性に対しての天賦の才を使おうとしているのではないかという思いが強くなっていた。
天賦の才。
この男の場合それは女性に対して与える危険な魅力。
つくしもそれくらいはわかっていた。この男には他の誰にもない危険な香りがする。
その腕に抱き上げられたときに、そのことは感じていたのだから、どこがどう危険かと言われても困るが、とにかく危険な男だ。
「あ、あの。主任・・僕のことは構いませんから、どうぞ道明寺支社長と食事に行って下さい。それに、クライアント様の仰ることは聞いた方がいいと思います」
紺野の声につくしはそれまでの思いを中断した。
そうよ。今ここでこんな言い合いをしている場合じゃない。
それにまだ正式な契約もしていないのに、こんな口の利き方をしていいはずはない。
相手は道明寺司だ。ビジネスに於いては合理主義者だと聞いている。無駄なことは一切省くという男だ。
つくしは考え方を改めた方がいいのかもしれない。
もしかすると、単に時間を無駄にすることが許せないということなのかもしれない。だから食事に行こうと誘われたことに深い意味はないのかもしれない。本当に仕事の話をしたいのかもしれない。それはまさにトップダウンとも言えるようなこの決定に現れているではないか。それに今まで色んな相手と仕事をして来た。その中には少し変わった担当者もいた。
ここは会社の一員として、分別のある行動を取らなくてはいけない場面なのかもしれない。
つくしは自分を戒めると唇を噛んだ。
「紺野君。わたしは道明寺支社長と少しお話をしてから社に戻るから、悪いけど先に帰ってくれる?それから契約がうちに決まったってことは、まだ言わないで欲しいの」
「どうしてですか?」
「まだ口約束だけで、正式な契約を結んだわけじゃないでしょ?だからチームのみんなには黙っててくれる?」
紺野はわかりましたと頷き、まるで睨み合っているかのような二人を心配そうに見たが、では先に社に戻りますと一礼をし、会議室を出て行った。
普通の状況なら絶対にこんな誘いに乗るべきではないと言うことは、わかっていた。
勿論今のこの状況が普通ではないということもわかっていた。
紺野がいなくなった部屋に感じられるのは、何ともいえない奇妙な空気だ。
二人は腕を伸ばせば届く距離にいる。その距離はあってないような距離だ。実際先ほどまで腕を掴まれていたのだから、また何かされるのではないかという思いが頭の中を過っていた。
そんな中、先に口を開いたのは道明寺司だ。
「おまえは随分と口が達者なようだが、仕事にも自信があるんだろうな?」
「あたり前です。口だけで仕事は出来ませんから。それにどなたかと違って外見で仕事ができないことも知っています」
男の黒い眉がぴくりと動いた。
今の言葉が道明寺司の神経にさわったことは直感でわかった。
つくしは一瞬、しまったと思った。どうしてこの男に対してこんな口の利き方をしてしまったのか自分でもわからなかったが、何故か男の外見を揶揄するようなことを言ってしまった。まるで外見や生まれ持ったステータスがこの男の立場を高めているような言い方をしてしまっていた。
目の前の男は、自分の外見を気にしていないだろうが、まるでそのことが生きていく上で特別なことであるかのように言われることを嫌うはずだ。それは生まれ持った容姿というだけで、仕事にはなんの関係もないはずだ。それなのにつくしは外見で判断するようなことを口にしてしまったと後悔した。それにこの男は仕事が出来る男ということは知っているはずなのに、何故こんなことを口にしてしまったのか。
「おまえ、随分と自分に自信がある口の利き方だな?」
司の口元がからかうように歪んだ。
「それに随分と辛辣なことを言ってくれたじゃねぇか?仕事は外見でするモンじゃねぇみてぇなことも言ったが、それは俺に向かってのあてつけか?」
やはりそう取られたかとつくしは思うと、心の中で詫びた。
「いいえ。そんなつもりはありません。わたしはあくまでも女性が仕事をしていく上で、そのことを全面に押し出すようなことはしないと言ったまでです。それに口よりも仕事の方には自信がありますから」
つくしの喉からは乾いた声が出た。それは緊張からだと気づいていた。この男を前に酷く緊張しているのがわかる。それに賢い女なら、もっとましな言い方が出来るはずだ。だがつくしの口は生意気な言葉を吐いてしまった。
司は意味ありげな笑みを浮かべた。
「そうか。博創堂さんは俺と仕事をすることに相当な自信があるようだ。わかった。それならあの広告の担当は俺だ。これから俺が全ての指揮をとる」
司は牧野つくしが強がりを言っていると分かっていた。
自分を強く見せる、自分を大きく見せようとするところは、まさに小さな犬が周りを威嚇しているとしか言えない。相変わらず踵の高い靴を履いているのも、そのせいだろう。
それにこの女の仕事は女が働きやすいという仕事ではないことも知っていた。そのせいで自分を強く見せる必要があるということは理解ができた。
俺に向かって外見がどうのと言ったのも、本当は言うつもりなどなかったと分かっていた。
言葉を吐いたすぐ後、悔やむ様子が仕草に見て取れた。牧野つくしは自分を戒めるときは唇を噛む癖がある。
それに司はそんなことは気にしていなかった。むしろ牧野つくしが自分の外見に興味があるとわかって、逆にそれを利用してやろうかと考えていた。
互いに立つ位置が近い場所でのこのやり取りに、何か感じ合うものがあるのは、わかっていた。男を意識しないようにと自分を繕う姿がおかしい程に感じられる。
それは、まさに男に慣れていない証拠だ。
司は敢えて礼儀正しさを装って右手を差し出した。
「お互いに密接なやり取りが必要になると思いますがよろしくお願いしますよ。牧野主任」
黒い瞳に浮かんだ表情はつくしを落ち着かない気持ちにさせていた。
つくしは差し出された右手の意味がわからない女ではない。ビジネス上で交わされる握手は契約成立を意味していた。ならばその手を握ればこの契約は結ばれたことになるはずだ。
司は女が手を差しだす様子を窺っていた。
迷う必要などないはずだ。何しろ大きな契約を結ぶことになるのだから。
だが女から渋々差し出されたような手。
司がその手を握ったとき、薄っすらと汗が滲んでいたのが感じられた。
それはまさに緊張しているという証拠だ。
彼はどうして自分がここまでこの女に興味を持つのか知りたいと思っていた。
もっとその表情が変わるところが見てみたい。そして噛んでしまって口紅が取れてしまった唇に触れてみたい。
司は差し出された手をしっかりと握っていた。

にほんブログ村

人気ブログランキングへ

応援有難うございます。
プレゼンで見せた冷静な語り口の女とは思えないテンポのよい会話。
コロコロと変わる豊な表情。そして言葉の中に感じられる刺激的な対立が楽しかった。
こうして口論出来ることが、そして生まれてはじめて女から拒否されたことが新鮮だと感じていた。そのことが西田の言ったように普段の司らしくない行動を取ることと関係があるとするならば、恐らくそうだろう。
牧野つくしと自分とのエネルギーの向かう先が違うとしても、女の瞳の中に溢れる生気が感じられる。それは今まで彼の周りにいた女には感じられなかったことだ。自分の脚で確実に大地に踏ん張っている感じのするその態度。それに妙に反抗的なその態度は、顧客第一主義を掲げる代理店の考えには反するはずだ。だがそのことにも猛然と立ち向かうような女。
そして司に向かって堂々と意見する女。
あのときは自分の脚で立つどころではなかったとしても、今のこの女が自分の脚で立ち、立ち向かってくる姿はなんとも言えず面白い。
こうして話してみれば、その生意気さがなんとも心地いい。
何故だかわからないが、妙に心が騒ぐ。
女に興味を持つということがこんなにも楽しいと思えるのは相手が牧野つくしだからか?
そんな女はやはり小型犬のようだ。犬の種類はわからないが、ちょこまかと動く犬としか言いようがなかった。
普通の小型犬なら大型犬にひと吠えされれば、飼い主の後ろへ隠れそうなものの、このちび犬は眉間に皺を寄せて立ち向かって来る。噛みつけば逆に噛みつかれるなんてことは頭の中にないのか、それとも逆に大型犬に噛みついてやろうとしているのか。
どちらにしても、その生意気な態度が男の征服欲を誘っているのは確かだ。今まで女に対してさしたる興味のなかった男は、牧野つくしの態度によって眠っていた男としての本能が呼び覚まされていた。
「どうしてわたしが、あなたと食事に行かなくてはいけないんですか?」
これからクライアントになろうかという相手に対してその態度かよ、と言いたくなるほど強気な女。司は意地の悪い笑みを浮かべた。
「どうしてっておまえはうちの担当だろ?そうとなったら早いこと話を詰めておかなきゃなんねぇだろ?」
「だから、どうしてこれからなんですか?今これから話をすることなんてないはずです。それにこの件のご担当者様は道明寺支社長ではありませんよね?」
支社長自らがこの広告の指揮をとるとはとても思えなかったが、返された言葉は曖昧だった。
「いまのところはな」
広告の完成までは担当者と緊密な連絡を取ることは確かなだけに、その言葉の意味を考えると不安が過った。
まさか、担当が変わる?
それに道明寺司がこの広告に関すること以上のことを言っているような気がするのは気のせいなのか?いや。そうではないはずだ。現に関係を深めるなんて言葉まで出たのだから個人的な何かを求めているということは明らかだ。それに今までの経験から言っても、クライアントの中には自分の立場を利用してよからぬこと考える男がいたこともあった。
あのとき、医務室まで運んでくれたこの男に対してつくしが持っていた感情は、親切でいい人だという思い。だが、ここまで来るとこの男は自分の立場を利用して女性に対しての天賦の才を使おうとしているのではないかという思いが強くなっていた。
天賦の才。
この男の場合それは女性に対して与える危険な魅力。
つくしもそれくらいはわかっていた。この男には他の誰にもない危険な香りがする。
その腕に抱き上げられたときに、そのことは感じていたのだから、どこがどう危険かと言われても困るが、とにかく危険な男だ。
「あ、あの。主任・・僕のことは構いませんから、どうぞ道明寺支社長と食事に行って下さい。それに、クライアント様の仰ることは聞いた方がいいと思います」
紺野の声につくしはそれまでの思いを中断した。
そうよ。今ここでこんな言い合いをしている場合じゃない。
それにまだ正式な契約もしていないのに、こんな口の利き方をしていいはずはない。
相手は道明寺司だ。ビジネスに於いては合理主義者だと聞いている。無駄なことは一切省くという男だ。
つくしは考え方を改めた方がいいのかもしれない。
もしかすると、単に時間を無駄にすることが許せないということなのかもしれない。だから食事に行こうと誘われたことに深い意味はないのかもしれない。本当に仕事の話をしたいのかもしれない。それはまさにトップダウンとも言えるようなこの決定に現れているではないか。それに今まで色んな相手と仕事をして来た。その中には少し変わった担当者もいた。
ここは会社の一員として、分別のある行動を取らなくてはいけない場面なのかもしれない。
つくしは自分を戒めると唇を噛んだ。
「紺野君。わたしは道明寺支社長と少しお話をしてから社に戻るから、悪いけど先に帰ってくれる?それから契約がうちに決まったってことは、まだ言わないで欲しいの」
「どうしてですか?」
「まだ口約束だけで、正式な契約を結んだわけじゃないでしょ?だからチームのみんなには黙っててくれる?」
紺野はわかりましたと頷き、まるで睨み合っているかのような二人を心配そうに見たが、では先に社に戻りますと一礼をし、会議室を出て行った。
普通の状況なら絶対にこんな誘いに乗るべきではないと言うことは、わかっていた。
勿論今のこの状況が普通ではないということもわかっていた。
紺野がいなくなった部屋に感じられるのは、何ともいえない奇妙な空気だ。
二人は腕を伸ばせば届く距離にいる。その距離はあってないような距離だ。実際先ほどまで腕を掴まれていたのだから、また何かされるのではないかという思いが頭の中を過っていた。
そんな中、先に口を開いたのは道明寺司だ。
「おまえは随分と口が達者なようだが、仕事にも自信があるんだろうな?」
「あたり前です。口だけで仕事は出来ませんから。それにどなたかと違って外見で仕事ができないことも知っています」
男の黒い眉がぴくりと動いた。
今の言葉が道明寺司の神経にさわったことは直感でわかった。
つくしは一瞬、しまったと思った。どうしてこの男に対してこんな口の利き方をしてしまったのか自分でもわからなかったが、何故か男の外見を揶揄するようなことを言ってしまった。まるで外見や生まれ持ったステータスがこの男の立場を高めているような言い方をしてしまっていた。
目の前の男は、自分の外見を気にしていないだろうが、まるでそのことが生きていく上で特別なことであるかのように言われることを嫌うはずだ。それは生まれ持った容姿というだけで、仕事にはなんの関係もないはずだ。それなのにつくしは外見で判断するようなことを口にしてしまったと後悔した。それにこの男は仕事が出来る男ということは知っているはずなのに、何故こんなことを口にしてしまったのか。
「おまえ、随分と自分に自信がある口の利き方だな?」
司の口元がからかうように歪んだ。
「それに随分と辛辣なことを言ってくれたじゃねぇか?仕事は外見でするモンじゃねぇみてぇなことも言ったが、それは俺に向かってのあてつけか?」
やはりそう取られたかとつくしは思うと、心の中で詫びた。
「いいえ。そんなつもりはありません。わたしはあくまでも女性が仕事をしていく上で、そのことを全面に押し出すようなことはしないと言ったまでです。それに口よりも仕事の方には自信がありますから」
つくしの喉からは乾いた声が出た。それは緊張からだと気づいていた。この男を前に酷く緊張しているのがわかる。それに賢い女なら、もっとましな言い方が出来るはずだ。だがつくしの口は生意気な言葉を吐いてしまった。
司は意味ありげな笑みを浮かべた。
「そうか。博創堂さんは俺と仕事をすることに相当な自信があるようだ。わかった。それならあの広告の担当は俺だ。これから俺が全ての指揮をとる」
司は牧野つくしが強がりを言っていると分かっていた。
自分を強く見せる、自分を大きく見せようとするところは、まさに小さな犬が周りを威嚇しているとしか言えない。相変わらず踵の高い靴を履いているのも、そのせいだろう。
それにこの女の仕事は女が働きやすいという仕事ではないことも知っていた。そのせいで自分を強く見せる必要があるということは理解ができた。
俺に向かって外見がどうのと言ったのも、本当は言うつもりなどなかったと分かっていた。
言葉を吐いたすぐ後、悔やむ様子が仕草に見て取れた。牧野つくしは自分を戒めるときは唇を噛む癖がある。
それに司はそんなことは気にしていなかった。むしろ牧野つくしが自分の外見に興味があるとわかって、逆にそれを利用してやろうかと考えていた。
互いに立つ位置が近い場所でのこのやり取りに、何か感じ合うものがあるのは、わかっていた。男を意識しないようにと自分を繕う姿がおかしい程に感じられる。
それは、まさに男に慣れていない証拠だ。
司は敢えて礼儀正しさを装って右手を差し出した。
「お互いに密接なやり取りが必要になると思いますがよろしくお願いしますよ。牧野主任」
黒い瞳に浮かんだ表情はつくしを落ち着かない気持ちにさせていた。
つくしは差し出された右手の意味がわからない女ではない。ビジネス上で交わされる握手は契約成立を意味していた。ならばその手を握ればこの契約は結ばれたことになるはずだ。
司は女が手を差しだす様子を窺っていた。
迷う必要などないはずだ。何しろ大きな契約を結ぶことになるのだから。
だが女から渋々差し出されたような手。
司がその手を握ったとき、薄っすらと汗が滲んでいたのが感じられた。
それはまさに緊張しているという証拠だ。
彼はどうして自分がここまでこの女に興味を持つのか知りたいと思っていた。
もっとその表情が変わるところが見てみたい。そして噛んでしまって口紅が取れてしまった唇に触れてみたい。
司は差し出された手をしっかりと握っていた。

にほんブログ村

人気ブログランキングへ

応援有難うございます。
- 関連記事
-
- エンドロールはあなたと 12
- エンドロールはあなたと 11
- エンドロールはあなたと 10
スポンサーサイト
Comment:4
コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

co**y様
こんにちは^^
本当ですね!坊ちゃんつくしちゃんに宣戦布告ですね!
それもお仕事で!(笑)
確かに彼、理屈っぽい男かもしれませんね。
えっ?つくしちゃんをどう丸め込むかですか?
それはこれから坊ちゃんが考えてくれるはずです!
コメント有難うございました^^
こんにちは^^
本当ですね!坊ちゃんつくしちゃんに宣戦布告ですね!
それもお仕事で!(笑)
確かに彼、理屈っぽい男かもしれませんね。
えっ?つくしちゃんをどう丸め込むかですか?
それはこれから坊ちゃんが考えてくれるはずです!
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.11.20 00:35 | 編集

司×**OVE様
こんにちは^^
そうですよね。司はMなのかもしれませんが、Sなところも持ち合わせていますね。
彼はつくしから攻撃されることは好きですよねぇ(笑)
大人の彼はつくしの表情や態度をよく観察してますね。そんな中、唇を噛む仕草は気に入ったようですね(笑)
支社長自ら担当になるそうです。そうなると紺野君が大喜びですね。
この二人がプライベートで会う日はいつ来るのでしょうか・・
コメント有難うございました^^
こんにちは^^
そうですよね。司はMなのかもしれませんが、Sなところも持ち合わせていますね。
彼はつくしから攻撃されることは好きですよねぇ(笑)
大人の彼はつくしの表情や態度をよく観察してますね。そんな中、唇を噛む仕草は気に入ったようですね(笑)
支社長自ら担当になるそうです。そうなると紺野君が大喜びですね。
この二人がプライベートで会う日はいつ来るのでしょうか・・
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.11.20 00:43 | 編集
