「こら!圭、蓮!いい加減にしなさい!」
バタバタを走り回る子供を大人しくさせることは、親にとって欠かせない仕事のひとつだ。
いくら大きなお邸とはいえ、躾として室内で走り回るという行為を慎みなさいということはあたり前のことだ。
「別にいいじゃねぇかよ?好きに走り回らせればいいだろ?」
「もう!司はあの子たちに甘いんだから!」
「あたり前だろうが。自分の子供を甘やかさなくて、どこの子供を甘やかすって言うんだよ?」
「そういう問題じゃなくて司だって仕事で疲れて帰って来たのに・・」
「いいんだ。俺は賑やかでうるせぇくらいの我が家が一番好きなんだ。それにうちは怖いのはママであってパパじゃねぇんだからな」
「もう!そう言ってあたしを悪者に仕立てておいて、自分だけいい人になろうとするなんて昔の司だったら考えられないわね?」
司にとっての我が家は、子供達が賑やかに走り回ることが前提だ。
彼がまだ幼かった頃、この邸は冷気が漂う霊廟のように感じられていたからだ。
陽の光りが降り注ぐことはなく、暗い影だけが伸びている。そんな家だった。
だが妻は司ほど子供達に甘くない。幼い頃の躾は重要だと言う。それもわざわざ司の方を振り向いて言うのだから彼にしてみれば、一体何が言いたいんだ、と言いたくなるのも無理はないはずだ。
それに今の司は躾のことなどどうでもいいとばかりで、子供達には甘い父親に成り下がっていた。だがそうは言っても抑えるべきところは抑えているという具合で、父親としての威厳は保っているようだ。
まだ生まれて間もない娘の体を洗い、ベビー服を着せてあげる男の姿はどう見ても、あの道明寺司だとは思えないほどの優しさが感じられた。ベビーベッドの中で両手を振り回しながらも、時折小さな拳を口に入れる姿が愛おしいのか、娘の頬を突いては微笑みかけていた。その姿を目にすることが出来るのはこの邸の中の者だけだが、昔からいる使用人たちからすれば、そんな司の姿は天然記念物に相当する。とまで言われていた。
つまり滅多に目撃することが出来ないということだ。
世田谷の道明寺邸には天然記念物が棲んでいる。
そんな話しが親友たちの間で囁かれるのは当然だ。
だが天然記念物扱いされる男の一番大切なのは、なんといっても妻だ。今では意味のない高いプレゼントを買って帰ることは止めていた。その代わりに買うのは妻が喜ぶ花。
それは春に咲く花だが、今の世の中、世界中から取り寄せることが出来る。特別な意味がなくても買って帰りたくなるのは、彼女が愛おしいからだ。そして喜ぶ顔が見たいから。
今夜もそんな花を小さなブーケにして差し出していた。
「それで、航はどうしてるって?」
「うん。お義母さんとのことなんだけどね・・あ、司それ貸して」
「あ?ああ」
司は腰を下ろしかけたベッドの上に置かれていたおもちゃを取り上げると、妻に手渡した。
夫婦の寝室は子供達の遊び場になることもあり、忘れられたおもちゃがそこここに落ちていることがあった。それを踏まない様にして歩くことも、今ではもうすっかり慣れていた。
つくしは受け取ったおもちゃを部屋の隅に置かれたおもちゃ箱の中に収めると、司と並びベッドに腰かけた。
「それでね・・・」
互いに瞳を見つめ、話し始めた。
どんなに忙しくても、一日の終わりにはこうして夫婦で会話を持つこと。
それは幾つになっても、これから先ずっと続けて行きたい習慣だった。
何しろ彼らには会えずに過ごした長い時間があったのだから。
話が一段落すると、司は暫く考え込んだ。
そして意味あり気なほほ笑みを浮かべた。
「いいじゃねぇかよ?航がどう出るか楽しみだな」
「もう!そんな簡単に言わないでよ!あの子だって困るわよ?」
司は眉根を寄せると、妻に聞いた。
「なあ、つくし。俺のどこが好きになったんだ?」
「な、なによ?いまささら・・」
「今さらでも何様でもいいから聞かせろよ?」
夫のその言葉に、つくしは少しはにかみながらも素直に話し始めた。
「司がかっこいいから。・・でもそれは嘘。それはたまたまそうだって言うだけで、嬉しいけどそれは違うの。それからお金持ちだから。・・でもこれも嘘。お金がありすぎるのは大変だって知ってるから。それは司が教えてくれたでしょ?司はお金がありすぎて、人間のマイナス面ばかり見る羽目になったでしょ?」
妻の言うことは当たっている。
なまじ金持ちの家に生まれたばかりに、若い頃の彼の人生にはあまりいい思い出がなかったのが実情だ。
「じゃあなんだよ?俺のどこが好きになったんだ?」
「どこだと思う?」
「性格か?」
「う~ん・・出会った初めのころの司の性格は最悪だと思った。こんな男地獄へ突き落してやるって思った」
「アホなこと言うな。おまえ真面目に言ってんのか?好きな男を地獄に突き落としてどうすんだよ!言っとくがそんなことしてもな、俺は這い上がって来てやるからな!」
「もう、わかってるわよ!司には地獄の果てまで追いかけてやるって言われたことがあったでしょ?」
つくしは懐かしそうに言うと笑った。
「なあ。俺のどこが好きなんだか教えてくれよ?どんなところを愛してるんだ?俺の躰なんて言うんじゃねぇぞ!」
司はいつも自慢している腹筋のことはこの際どうでもいいらしい。
「もう。そんなこと言わないわよ!あのね・・あたしにない率直なところ。それから・・」
「それからなんだよ?」
「と、特に理由はないの・・い、いつも司だって言ってるでしょ?好きになるのに理由なんかないって・・・ただ、司と一緒だと安心するの。それに例えあたしが地獄の果てに落ちても助けに来てくれるんでしょ?それから地位も名誉もお金もなくていいってあの頃言ったでしょ?全てを捨ててあたしと一緒に生きてくれるって言ってくれたわよね?」
それは二人にとってもう20年以上前の話だ。
「そう言ってくれた司が、司の気持ちが嬉しかった。この人は好きな人の為なら全てを投げ打ってもいいっていう強い信念がある人だと感じた。それは今でも変わってないでしょ?あたし達家族を守るため、司は毎日頑張ってる。あたしはそんな司を・・愛してる」
愛してる_
その言葉は司にとって、どんな言葉にも代えられない。
人は愛する人の話す言葉ひとつで、こんなにも幸せな気持ちになれるものかということを知ったあの日。
心の中に広がる暖かいものは、決して忘れることが出来ないあの日の思い。
「だろ?なら航だって自分の見てくれや金で自分を見るような人間とはつき合わねぇよ」
司は妻の手を取ると手のひらをじっと見つめた。
「なに?どうしたの?」
「あ?手相を見てる」
一瞬、ぽかんとしたつくしは、そのあと大笑いをした。
「つ、司が手相なんて見れるの?」
「ああ。俺はおまえに関することならどんなことでもお見通しだ。おまえの手には長生きの相が出てる。見ろ、俺も出てるだろ?この線。すげぇ長いだろ?だから俺とお前は長生きして最後まで一緒だからな。勝手に先に死ぬんじゃねぇぞ!」
「バカっ!なに言ってるのよ!彩がまだ小さいのに死ぬわけないでしょ?司も彩が結婚するまで生きなさいよ!」
二人は微笑むと口づけを交わした。
それはこれから始まる夜の儀式の合図。
これからの時間はあの頃の思いを胸に、父親と母親としてではなく、夫婦としての時間を過ごすことになる。
そして、この愛は止まらない。
それだけはこの二人にとっては確かなことだ。
***
背の高い若い男性は、どう見ても彼の息子だとわかるくらいそっくりだ。
彫刻のような顔も、黒い髪も、長い手足も全てが道明寺家の者だと告げていた。
非の打ち所のないと言わる美貌は父親譲りでクールだと言われている。
癖のある黒髪に、ナイフの如く鋭い瞳。だがその黒い瞳は、ほほ笑みを浮かべると優しい視線に変わる。母国語ではない言葉を喋る音色は、耳に心地よい甘いバリトンヴォイス。
見ている者を惹きつけてやまない男だが、自分の姿には興味がなかった。
そして彼には品位というものがある。それはまさに生まれた時に父親から受け継いだと言われるものだ。例え長らく離れて暮らしていたとしても、血脈というもので受け継がれていた。
要するに血は争えない。ということだ。
ダークスーツにストライプのネクタイの彼は、メッセージの受信を告げる携帯電話に我に返った。
道明寺航は大学を卒業すると、ニュージャージーにある道明寺邸を出てマンハッタンのペントハウスに住まいを移していた。
卒業祝いにと祖母の楓から贈られたこの部屋は、父親の所有する部屋よりも広いということだ。
彼の父親は17歳当時、魅力的な若い女性に出会い愛し合ったが、不幸なことに彼女の記憶だけを失ってしまい17年間も不毛な人生を彷徨った。
『 不毛な人生 』
この言い回しは彼の父親が好んで使いたがる。
世界情勢や経済情勢を語る時の父親はどう見ても、世界を動かす男10人に選ばれて当然なのだが、不毛な人生を送った後に再会した魅力的な若い女性とのことになると人格が変わる。
それにしても人格が変わるとは。
航の中にそんなとこがあるとは思えないが、遺伝的なものなら仕方がないと思っていた。
だが願わくば父のようにはなりたくない、そう思った。
航の父親は17歳からの人生をやり直す、というよりも人生の上書きをするかのように精力的だ。そんな父は離れ離れになっていた17年の時の橋を繋ぐための努力も惜しまない。
時に橋があるならどんな形をしているのか。人生の中で一度だけどうしても渡りたい橋があったと聞いたことがある。だがその橋は脆くも崩れ落ちてしまった。そんな話しも聞かされていた。
母を責めるか、非難するかと思われていた祖母も、家族の絆というものに触れたかったのだろう。楓さんは孫に会えたことを幸運以外のなにものでもないと言って喜んでくれた。そしてそれから生まれた3人の弟妹たちのことも目に入れても痛くないほどの可愛がりようだ。
ニューヨークでの大学進学もサポートしてくれた。
そして、こうして大学を卒業すると、道明寺ニューヨークでの仕事についたのだが、最近の楓さんの様子がどうもおかしい。
途方もなく高い期待をかけるのは息子だけにして欲しい。
そう思ったが楓さんの息子は僕の父親で、その父親はとっくの昔に楓さんの手を離れているのだから、孫である自分に何がしかの期待をするのは当然なのかもしれない。
思いがけないというのは、まさにこのことなのかもしれない。
「航さん、会って欲しい人がいるの」
会って欲しい人。
それは果たして男なのか、それとも女なのか。
どちらにしても彼は祖母の頼みを無碍に断ることはしない。
そのとき頭を過ったのは東京にいる両親の顔。
特に父親。
あの父親なら開口一番、ババァの言うことなんか無視しろ。
と、言っておきながら事を荒立てたくないとばかりに、祖母が何を言ったか後でこっそりと母に聞くはずだ。
なにしろ家族の絆の修復に成功したのは、母の功績が大きいからだ。
とにかく、道明寺家の人々は自分が正しく、他人が間違っているという考えを持つタイプであることは間違いない。自信満々でまるでどこかの国を治める女王か国王のように尊大な態度を取ることがある。だからこそ、道明寺という巨大企業グループを統率し、ここまで大きくすることが出来たのだと言うことは理解できる。
そしてその尊大さ一番、道明寺家の傲慢と言われていたのは鉄と言われた楓さん。
そんな楓さんは機知が働く人で、頭の回転が速い。
だからこそ僕が言うことの意味は理解してくれるはずだ。
会って欲しい人はやはり女性で、楓さんの親友の孫だということだ。
先方からどうしても会いたいという話があり仕方なく受けたと聞かされた。
でもあの楓さんが仕方なくなんて受けるはずがないと思ったが、とりあえず相手に恥をかかせないために会うことにした。だが航は相手の女性が首につけている真珠のネックレスで視線を止めていた。そして最後の最後になってやっと相手の顔を見た。
だから申し訳ないが相手の顔は覚えていない。
航は楓の腕をとって歩いていた。
若い男性に腕を取られて歩くのは随分と久しぶりなことだと楓の頬は緩んでいた。
隣に立つ青年はあの頃の息子がこうであったらと願っていたような男性になっている。
たまに見せるいたずらっぽいほほ笑みは、息子の幼い頃を思い出させ、親しげな黒い瞳もそうだ。何らかの理由をつけて断ればよかったものの、今回の見合いとも言える会食もそつなくこなすところは誰に似たのか。
「僕は楓さんのことが好きだよ。それにまだ誰かと結婚しようなんてことは考えたこともないよ」
「あら。嬉しことを言ってくれるのね?わたくしみたいなおばあちゃんの方がいいなんて」
「楓さんはまだ若いよ。どう見ても60歳だ」
「嘘おっしゃい。それに別にいいのよ?あなたの父親だってつくしさんに会うまでは女嫌いだったわ。それに一度結婚したけど、その女性にも全く興味がなかったわ。だからあなたも自分の運命の人が現れるのを待てばいいのよ?」
女嫌いの父親の話は父の親友から何度も聞かされた。
そんな父が出会った運命の人が母であって、その結果が僕だということだ。
「それにあなた、つくしさんみたいな女性がいいんでしょ?あなたのお母さんみたいに自分の脚で前を向いて歩く女性が。そうでしょ?お飾りの人形なんてダメなのね?」
航は片眉を上げて楓を見た。
その仕草はまさに父親にそっくりだ。
「そんなことないよ。でも道明寺家に母さんみたいな女性はひとりいれば充分だと思うけどね?」
「そうね。これ以上パワフルな女性は必要ないかもしれないわね」
「それで、楓さん。今回のことは父さんと母さんには話してるんだよね?あの二人はなんて?」
「司もつくしさんもあなたの好きな女性と結婚すればいいと言ってたわ」
「そうか。だけど僕は当分結婚するつもりはないからね。だってまだまだこれからだよ。僕の人生は」
「そうね。まだ航さんは若いわ。まあ欲を言わせてもらえるなら、わたくしが生きている間にひ孫を抱きたいわね?」
「じゃあ楓さん、頑張って長生きしてよね?」
「酷い孫だこと。航さんは親不幸を通り越して祖母不幸になるつもりなの?」
航は楓の言葉に苦笑いをしながら腕時計を見やった。
「ごめん、楓さん。僕そろそろ時間がないから行くよ」
白い歯を見せ、ほほ笑む青年の姿は若い頃の息子の姿を彷彿させた。
「そう。今日はわたくしのためにわざわざ時間を作ってくれて助かったわ。あの人、わたくしの親友ね、昔からしつこいのよ。司の時には娘をどうだなんて言ってくるし、今度は孫まで!でも、もう二度とあなたには会わせないから安心して頂戴。金輪際誰からもお見合いの話なんて受けないわ」
楓は断固とした口調で言った。
「それにあの子、あなたの気を引くにはどうしたらいいか。なんて言ってたのよ?」
よくもうちの孫にそんなことをとばかりだ。
「僕の気を引くには?」
「そう。」
「で、楓さんはなんて答えたの?」
「航は、うちの孫は女の色香に迷わされるような男じゃないって言ったわ」
「ねえ、楓さん。その言い方だと僕が女性を好きじゃないみたいに思われるんじゃないかな?」
「だってそうでしょ?道明寺家の男は運命の女以外興味がないのよ?」
航は楓の言葉に笑いだしていた。
「まあ、いいけどね。女に興味がないなんて、それってまるで父さんと同じってことだよね?」
笑いの間にやっとの思いで言うと、楓の顔を眺めた。
「でも、本当のことでしょ?あなたの父親もそうだけど、亡くなったあなたのお爺さんだってそうだったのよ?」
「お、おじいちゃんも?」
「そうよ?航さん知らなかったの?あなたのお爺さんも、わたくし以外の女性は受け付けない人だったわ」
航が生まれた時はまだ生きていた祖父。写真で見る祖父はやはり父によく似ていて、髪の毛は癖がある。この人もビジネスには厳しい人だったと言うのだから、父のビジネスセンスは祖父母から受け継いだものなのだろう。
情け容赦のないと言われた楓さんの夫。そして、僕にとっては祖父。生きている間に一度会ってみたかった。
航は短い間に思わぬ情報を仕入れていた。
父親が母親以外の女に興味を示さなかった話しは知っていたが、祖父もそうだったとは初耳だった。大財閥の当主ともなれば、愛人のひとりやふたり、いてもおかしくはないと言うが、ひとりの女性以外愛せないという道明寺家の男たち。
その意味するところは、つまり彼らの私生活は、ただひとりの女性によって支配されているということだ。
確かに父である道明寺司はひとりの女性しか愛したことがない。
と、なると僕も同じ運命をたどることは間違いないだろう。
何しろ確実に父親の遺伝子を受け継いでいるのだから。
いつか僕にも運命の女性が現れる。
妻に忠実で献身的だという道明寺家の男たち。
航の唇が薄くなった。微笑みとも取れるような表情の意味することはなんなのか?
彼はポケットに手をつっこんだ。
その日がいつになるのかわからないが、楓さんには長生きしてもらうしかない。
そしてもう暫くは独身生活を楽しみたい、航はそう思っていた。

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いくら大きなお邸とはいえ、躾として室内で走り回るという行為を慎みなさいということはあたり前のことだ。
「別にいいじゃねぇかよ?好きに走り回らせればいいだろ?」
「もう!司はあの子たちに甘いんだから!」
「あたり前だろうが。自分の子供を甘やかさなくて、どこの子供を甘やかすって言うんだよ?」
「そういう問題じゃなくて司だって仕事で疲れて帰って来たのに・・」
「いいんだ。俺は賑やかでうるせぇくらいの我が家が一番好きなんだ。それにうちは怖いのはママであってパパじゃねぇんだからな」
「もう!そう言ってあたしを悪者に仕立てておいて、自分だけいい人になろうとするなんて昔の司だったら考えられないわね?」
司にとっての我が家は、子供達が賑やかに走り回ることが前提だ。
彼がまだ幼かった頃、この邸は冷気が漂う霊廟のように感じられていたからだ。
陽の光りが降り注ぐことはなく、暗い影だけが伸びている。そんな家だった。
だが妻は司ほど子供達に甘くない。幼い頃の躾は重要だと言う。それもわざわざ司の方を振り向いて言うのだから彼にしてみれば、一体何が言いたいんだ、と言いたくなるのも無理はないはずだ。
それに今の司は躾のことなどどうでもいいとばかりで、子供達には甘い父親に成り下がっていた。だがそうは言っても抑えるべきところは抑えているという具合で、父親としての威厳は保っているようだ。
まだ生まれて間もない娘の体を洗い、ベビー服を着せてあげる男の姿はどう見ても、あの道明寺司だとは思えないほどの優しさが感じられた。ベビーベッドの中で両手を振り回しながらも、時折小さな拳を口に入れる姿が愛おしいのか、娘の頬を突いては微笑みかけていた。その姿を目にすることが出来るのはこの邸の中の者だけだが、昔からいる使用人たちからすれば、そんな司の姿は天然記念物に相当する。とまで言われていた。
つまり滅多に目撃することが出来ないということだ。
世田谷の道明寺邸には天然記念物が棲んでいる。
そんな話しが親友たちの間で囁かれるのは当然だ。
だが天然記念物扱いされる男の一番大切なのは、なんといっても妻だ。今では意味のない高いプレゼントを買って帰ることは止めていた。その代わりに買うのは妻が喜ぶ花。
それは春に咲く花だが、今の世の中、世界中から取り寄せることが出来る。特別な意味がなくても買って帰りたくなるのは、彼女が愛おしいからだ。そして喜ぶ顔が見たいから。
今夜もそんな花を小さなブーケにして差し出していた。
「それで、航はどうしてるって?」
「うん。お義母さんとのことなんだけどね・・あ、司それ貸して」
「あ?ああ」
司は腰を下ろしかけたベッドの上に置かれていたおもちゃを取り上げると、妻に手渡した。
夫婦の寝室は子供達の遊び場になることもあり、忘れられたおもちゃがそこここに落ちていることがあった。それを踏まない様にして歩くことも、今ではもうすっかり慣れていた。
つくしは受け取ったおもちゃを部屋の隅に置かれたおもちゃ箱の中に収めると、司と並びベッドに腰かけた。
「それでね・・・」
互いに瞳を見つめ、話し始めた。
どんなに忙しくても、一日の終わりにはこうして夫婦で会話を持つこと。
それは幾つになっても、これから先ずっと続けて行きたい習慣だった。
何しろ彼らには会えずに過ごした長い時間があったのだから。
話が一段落すると、司は暫く考え込んだ。
そして意味あり気なほほ笑みを浮かべた。
「いいじゃねぇかよ?航がどう出るか楽しみだな」
「もう!そんな簡単に言わないでよ!あの子だって困るわよ?」
司は眉根を寄せると、妻に聞いた。
「なあ、つくし。俺のどこが好きになったんだ?」
「な、なによ?いまささら・・」
「今さらでも何様でもいいから聞かせろよ?」
夫のその言葉に、つくしは少しはにかみながらも素直に話し始めた。
「司がかっこいいから。・・でもそれは嘘。それはたまたまそうだって言うだけで、嬉しいけどそれは違うの。それからお金持ちだから。・・でもこれも嘘。お金がありすぎるのは大変だって知ってるから。それは司が教えてくれたでしょ?司はお金がありすぎて、人間のマイナス面ばかり見る羽目になったでしょ?」
妻の言うことは当たっている。
なまじ金持ちの家に生まれたばかりに、若い頃の彼の人生にはあまりいい思い出がなかったのが実情だ。
「じゃあなんだよ?俺のどこが好きになったんだ?」
「どこだと思う?」
「性格か?」
「う~ん・・出会った初めのころの司の性格は最悪だと思った。こんな男地獄へ突き落してやるって思った」
「アホなこと言うな。おまえ真面目に言ってんのか?好きな男を地獄に突き落としてどうすんだよ!言っとくがそんなことしてもな、俺は這い上がって来てやるからな!」
「もう、わかってるわよ!司には地獄の果てまで追いかけてやるって言われたことがあったでしょ?」
つくしは懐かしそうに言うと笑った。
「なあ。俺のどこが好きなんだか教えてくれよ?どんなところを愛してるんだ?俺の躰なんて言うんじゃねぇぞ!」
司はいつも自慢している腹筋のことはこの際どうでもいいらしい。
「もう。そんなこと言わないわよ!あのね・・あたしにない率直なところ。それから・・」
「それからなんだよ?」
「と、特に理由はないの・・い、いつも司だって言ってるでしょ?好きになるのに理由なんかないって・・・ただ、司と一緒だと安心するの。それに例えあたしが地獄の果てに落ちても助けに来てくれるんでしょ?それから地位も名誉もお金もなくていいってあの頃言ったでしょ?全てを捨ててあたしと一緒に生きてくれるって言ってくれたわよね?」
それは二人にとってもう20年以上前の話だ。
「そう言ってくれた司が、司の気持ちが嬉しかった。この人は好きな人の為なら全てを投げ打ってもいいっていう強い信念がある人だと感じた。それは今でも変わってないでしょ?あたし達家族を守るため、司は毎日頑張ってる。あたしはそんな司を・・愛してる」
愛してる_
その言葉は司にとって、どんな言葉にも代えられない。
人は愛する人の話す言葉ひとつで、こんなにも幸せな気持ちになれるものかということを知ったあの日。
心の中に広がる暖かいものは、決して忘れることが出来ないあの日の思い。
「だろ?なら航だって自分の見てくれや金で自分を見るような人間とはつき合わねぇよ」
司は妻の手を取ると手のひらをじっと見つめた。
「なに?どうしたの?」
「あ?手相を見てる」
一瞬、ぽかんとしたつくしは、そのあと大笑いをした。
「つ、司が手相なんて見れるの?」
「ああ。俺はおまえに関することならどんなことでもお見通しだ。おまえの手には長生きの相が出てる。見ろ、俺も出てるだろ?この線。すげぇ長いだろ?だから俺とお前は長生きして最後まで一緒だからな。勝手に先に死ぬんじゃねぇぞ!」
「バカっ!なに言ってるのよ!彩がまだ小さいのに死ぬわけないでしょ?司も彩が結婚するまで生きなさいよ!」
二人は微笑むと口づけを交わした。
それはこれから始まる夜の儀式の合図。
これからの時間はあの頃の思いを胸に、父親と母親としてではなく、夫婦としての時間を過ごすことになる。
そして、この愛は止まらない。
それだけはこの二人にとっては確かなことだ。
***
背の高い若い男性は、どう見ても彼の息子だとわかるくらいそっくりだ。
彫刻のような顔も、黒い髪も、長い手足も全てが道明寺家の者だと告げていた。
非の打ち所のないと言わる美貌は父親譲りでクールだと言われている。
癖のある黒髪に、ナイフの如く鋭い瞳。だがその黒い瞳は、ほほ笑みを浮かべると優しい視線に変わる。母国語ではない言葉を喋る音色は、耳に心地よい甘いバリトンヴォイス。
見ている者を惹きつけてやまない男だが、自分の姿には興味がなかった。
そして彼には品位というものがある。それはまさに生まれた時に父親から受け継いだと言われるものだ。例え長らく離れて暮らしていたとしても、血脈というもので受け継がれていた。
要するに血は争えない。ということだ。
ダークスーツにストライプのネクタイの彼は、メッセージの受信を告げる携帯電話に我に返った。
道明寺航は大学を卒業すると、ニュージャージーにある道明寺邸を出てマンハッタンのペントハウスに住まいを移していた。
卒業祝いにと祖母の楓から贈られたこの部屋は、父親の所有する部屋よりも広いということだ。
彼の父親は17歳当時、魅力的な若い女性に出会い愛し合ったが、不幸なことに彼女の記憶だけを失ってしまい17年間も不毛な人生を彷徨った。
『 不毛な人生 』
この言い回しは彼の父親が好んで使いたがる。
世界情勢や経済情勢を語る時の父親はどう見ても、世界を動かす男10人に選ばれて当然なのだが、不毛な人生を送った後に再会した魅力的な若い女性とのことになると人格が変わる。
それにしても人格が変わるとは。
航の中にそんなとこがあるとは思えないが、遺伝的なものなら仕方がないと思っていた。
だが願わくば父のようにはなりたくない、そう思った。
航の父親は17歳からの人生をやり直す、というよりも人生の上書きをするかのように精力的だ。そんな父は離れ離れになっていた17年の時の橋を繋ぐための努力も惜しまない。
時に橋があるならどんな形をしているのか。人生の中で一度だけどうしても渡りたい橋があったと聞いたことがある。だがその橋は脆くも崩れ落ちてしまった。そんな話しも聞かされていた。
母を責めるか、非難するかと思われていた祖母も、家族の絆というものに触れたかったのだろう。楓さんは孫に会えたことを幸運以外のなにものでもないと言って喜んでくれた。そしてそれから生まれた3人の弟妹たちのことも目に入れても痛くないほどの可愛がりようだ。
ニューヨークでの大学進学もサポートしてくれた。
そして、こうして大学を卒業すると、道明寺ニューヨークでの仕事についたのだが、最近の楓さんの様子がどうもおかしい。
途方もなく高い期待をかけるのは息子だけにして欲しい。
そう思ったが楓さんの息子は僕の父親で、その父親はとっくの昔に楓さんの手を離れているのだから、孫である自分に何がしかの期待をするのは当然なのかもしれない。
思いがけないというのは、まさにこのことなのかもしれない。
「航さん、会って欲しい人がいるの」
会って欲しい人。
それは果たして男なのか、それとも女なのか。
どちらにしても彼は祖母の頼みを無碍に断ることはしない。
そのとき頭を過ったのは東京にいる両親の顔。
特に父親。
あの父親なら開口一番、ババァの言うことなんか無視しろ。
と、言っておきながら事を荒立てたくないとばかりに、祖母が何を言ったか後でこっそりと母に聞くはずだ。
なにしろ家族の絆の修復に成功したのは、母の功績が大きいからだ。
とにかく、道明寺家の人々は自分が正しく、他人が間違っているという考えを持つタイプであることは間違いない。自信満々でまるでどこかの国を治める女王か国王のように尊大な態度を取ることがある。だからこそ、道明寺という巨大企業グループを統率し、ここまで大きくすることが出来たのだと言うことは理解できる。
そしてその尊大さ一番、道明寺家の傲慢と言われていたのは鉄と言われた楓さん。
そんな楓さんは機知が働く人で、頭の回転が速い。
だからこそ僕が言うことの意味は理解してくれるはずだ。
会って欲しい人はやはり女性で、楓さんの親友の孫だということだ。
先方からどうしても会いたいという話があり仕方なく受けたと聞かされた。
でもあの楓さんが仕方なくなんて受けるはずがないと思ったが、とりあえず相手に恥をかかせないために会うことにした。だが航は相手の女性が首につけている真珠のネックレスで視線を止めていた。そして最後の最後になってやっと相手の顔を見た。
だから申し訳ないが相手の顔は覚えていない。
航は楓の腕をとって歩いていた。
若い男性に腕を取られて歩くのは随分と久しぶりなことだと楓の頬は緩んでいた。
隣に立つ青年はあの頃の息子がこうであったらと願っていたような男性になっている。
たまに見せるいたずらっぽいほほ笑みは、息子の幼い頃を思い出させ、親しげな黒い瞳もそうだ。何らかの理由をつけて断ればよかったものの、今回の見合いとも言える会食もそつなくこなすところは誰に似たのか。
「僕は楓さんのことが好きだよ。それにまだ誰かと結婚しようなんてことは考えたこともないよ」
「あら。嬉しことを言ってくれるのね?わたくしみたいなおばあちゃんの方がいいなんて」
「楓さんはまだ若いよ。どう見ても60歳だ」
「嘘おっしゃい。それに別にいいのよ?あなたの父親だってつくしさんに会うまでは女嫌いだったわ。それに一度結婚したけど、その女性にも全く興味がなかったわ。だからあなたも自分の運命の人が現れるのを待てばいいのよ?」
女嫌いの父親の話は父の親友から何度も聞かされた。
そんな父が出会った運命の人が母であって、その結果が僕だということだ。
「それにあなた、つくしさんみたいな女性がいいんでしょ?あなたのお母さんみたいに自分の脚で前を向いて歩く女性が。そうでしょ?お飾りの人形なんてダメなのね?」
航は片眉を上げて楓を見た。
その仕草はまさに父親にそっくりだ。
「そんなことないよ。でも道明寺家に母さんみたいな女性はひとりいれば充分だと思うけどね?」
「そうね。これ以上パワフルな女性は必要ないかもしれないわね」
「それで、楓さん。今回のことは父さんと母さんには話してるんだよね?あの二人はなんて?」
「司もつくしさんもあなたの好きな女性と結婚すればいいと言ってたわ」
「そうか。だけど僕は当分結婚するつもりはないからね。だってまだまだこれからだよ。僕の人生は」
「そうね。まだ航さんは若いわ。まあ欲を言わせてもらえるなら、わたくしが生きている間にひ孫を抱きたいわね?」
「じゃあ楓さん、頑張って長生きしてよね?」
「酷い孫だこと。航さんは親不幸を通り越して祖母不幸になるつもりなの?」
航は楓の言葉に苦笑いをしながら腕時計を見やった。
「ごめん、楓さん。僕そろそろ時間がないから行くよ」
白い歯を見せ、ほほ笑む青年の姿は若い頃の息子の姿を彷彿させた。
「そう。今日はわたくしのためにわざわざ時間を作ってくれて助かったわ。あの人、わたくしの親友ね、昔からしつこいのよ。司の時には娘をどうだなんて言ってくるし、今度は孫まで!でも、もう二度とあなたには会わせないから安心して頂戴。金輪際誰からもお見合いの話なんて受けないわ」
楓は断固とした口調で言った。
「それにあの子、あなたの気を引くにはどうしたらいいか。なんて言ってたのよ?」
よくもうちの孫にそんなことをとばかりだ。
「僕の気を引くには?」
「そう。」
「で、楓さんはなんて答えたの?」
「航は、うちの孫は女の色香に迷わされるような男じゃないって言ったわ」
「ねえ、楓さん。その言い方だと僕が女性を好きじゃないみたいに思われるんじゃないかな?」
「だってそうでしょ?道明寺家の男は運命の女以外興味がないのよ?」
航は楓の言葉に笑いだしていた。
「まあ、いいけどね。女に興味がないなんて、それってまるで父さんと同じってことだよね?」
笑いの間にやっとの思いで言うと、楓の顔を眺めた。
「でも、本当のことでしょ?あなたの父親もそうだけど、亡くなったあなたのお爺さんだってそうだったのよ?」
「お、おじいちゃんも?」
「そうよ?航さん知らなかったの?あなたのお爺さんも、わたくし以外の女性は受け付けない人だったわ」
航が生まれた時はまだ生きていた祖父。写真で見る祖父はやはり父によく似ていて、髪の毛は癖がある。この人もビジネスには厳しい人だったと言うのだから、父のビジネスセンスは祖父母から受け継いだものなのだろう。
情け容赦のないと言われた楓さんの夫。そして、僕にとっては祖父。生きている間に一度会ってみたかった。
航は短い間に思わぬ情報を仕入れていた。
父親が母親以外の女に興味を示さなかった話しは知っていたが、祖父もそうだったとは初耳だった。大財閥の当主ともなれば、愛人のひとりやふたり、いてもおかしくはないと言うが、ひとりの女性以外愛せないという道明寺家の男たち。
その意味するところは、つまり彼らの私生活は、ただひとりの女性によって支配されているということだ。
確かに父である道明寺司はひとりの女性しか愛したことがない。
と、なると僕も同じ運命をたどることは間違いないだろう。
何しろ確実に父親の遺伝子を受け継いでいるのだから。
いつか僕にも運命の女性が現れる。
妻に忠実で献身的だという道明寺家の男たち。
航の唇が薄くなった。微笑みとも取れるような表情の意味することはなんなのか?
彼はポケットに手をつっこんだ。
その日がいつになるのかわからないが、楓さんには長生きしてもらうしかない。
そしてもう暫くは独身生活を楽しみたい、航はそう思っていた。

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子持**マ様
そうですか(笑)子持**マ様の航君はそう言った設定なのですね?と、いうことは独身生活が長いということで・・(笑)
航君、今回はスルーしましたがどうなんでしょうねぇ。今のところ司に似て女に興味がないようです(^^ゞ
拍手コメント有難うございました^^
そうですか(笑)子持**マ様の航君はそう言った設定なのですね?と、いうことは独身生活が長いということで・・(笑)
航君、今回はスルーしましたがどうなんでしょうねぇ。今のところ司に似て女に興味がないようです(^^ゞ
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:00 | 編集

椿お**ん☆様
この物語、番外編も3話書きましたが気に入って下さって嬉しいです^^
その後の道明寺ファミリーですが、家族関係は良好のようです。
楓さんもいいおばあちゃんです。あれ?(笑)そういえば、椿さんどうしてるんでしょうねぇ・・
「恋人までの~」は山を越えてから甘い夜が・・と思っています(笑)
何しろつくしちゃんはお初ですから、坊ちゃんに優しく手ほどきをお願いしたいですねぇ。
二人に素敵な一夜が訪れますように・・♡
コメント有難うございました^^
この物語、番外編も3話書きましたが気に入って下さって嬉しいです^^
その後の道明寺ファミリーですが、家族関係は良好のようです。
楓さんもいいおばあちゃんです。あれ?(笑)そういえば、椿さんどうしてるんでしょうねぇ・・
「恋人までの~」は山を越えてから甘い夜が・・と思っています(笑)
何しろつくしちゃんはお初ですから、坊ちゃんに優しく手ほどきをお願いしたいですねぇ。
二人に素敵な一夜が訪れますように・・♡
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:08 | 編集

16日AMに拍手コメント下さったお方様
司パパ。本作ではこんなパパですが、原作では殆ど記述がない方ですので、どんな方なんでしょうねぇ?
病に倒れたようですが、それまで全くと言っていいほど姿がない謎の人物ですので想像は膨らみます。
拍手コメント有難うございました^^
司パパ。本作ではこんなパパですが、原作では殆ど記述がない方ですので、どんな方なんでしょうねぇ?
病に倒れたようですが、それまで全くと言っていいほど姿がない謎の人物ですので想像は膨らみます。
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:16 | 編集

ま**ん様
続編3話目となりました^^
ほっこりとして頂けたとのことで、アカシアも満足しております。
航に弟2人妹1人です。つくしちゃん4人の母になりました。
楓さんと航の関係も良好です。司とは上手く行かなかった親子関係ですが、司にそっくりな孫で息子のことを思い出していることでしょうねぇ。道明寺家の男性は代々一途!みたいですよ(笑)
航君、素敵な出会いがあるでしょうか・・・
コメント有難うございました^^
続編3話目となりました^^
ほっこりとして頂けたとのことで、アカシアも満足しております。
航に弟2人妹1人です。つくしちゃん4人の母になりました。
楓さんと航の関係も良好です。司とは上手く行かなかった親子関係ですが、司にそっくりな孫で息子のことを思い出していることでしょうねぇ。道明寺家の男性は代々一途!みたいですよ(笑)
航君、素敵な出会いがあるでしょうか・・・
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:22 | 編集

イ*ン様
「いつか僕にも運命の女が現れる」
そうなるといいですよねぇ・・楓さんに言われたのですから重みもありますね。
今まで航は母を守ってきましたが、司にバトンタッチしました。
楓さんにとっては、航は司の生まれ変わりのように感じていることでしょう。
航に会うまでは荒れていた息子の姿しか思い出せなかった楓さんも、司もこんな子だったはずだ・・としみじみ感じているのかもしれませんねぇ。道明寺ファミリー安泰のようです。「素敵」←有難うございました。
コメント有難うございました^^
「いつか僕にも運命の女が現れる」
そうなるといいですよねぇ・・楓さんに言われたのですから重みもありますね。
今まで航は母を守ってきましたが、司にバトンタッチしました。
楓さんにとっては、航は司の生まれ変わりのように感じていることでしょう。
航に会うまでは荒れていた息子の姿しか思い出せなかった楓さんも、司もこんな子だったはずだ・・としみじみ感じているのかもしれませんねぇ。道明寺ファミリー安泰のようです。「素敵」←有難うございました。
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:33 | 編集

ゆ**丸様
NYの楓さんと航君。
祖母と孫なんですが、会話が大人の会話なんですよね。
そうですねぇ。楓さんは司とのふれあいを楽しんでいるのかもしれませんね。
航に司を見る。それはつくしちゃんがやはりそうでした。航に司を重ねていましたから・・
航君、罪な男ですね!
司は日本でつくしちゃんと子供たちに囲まれて充実した毎日のようです。
実は子煩悩な司。いいパパしてますね(笑)
え?別枠希望??えー・・・(笑)
コメント有難うございました^^
NYの楓さんと航君。
祖母と孫なんですが、会話が大人の会話なんですよね。
そうですねぇ。楓さんは司とのふれあいを楽しんでいるのかもしれませんね。
航に司を見る。それはつくしちゃんがやはりそうでした。航に司を重ねていましたから・・
航君、罪な男ですね!
司は日本でつくしちゃんと子供たちに囲まれて充実した毎日のようです。
実は子煩悩な司。いいパパしてますね(笑)
え?別枠希望??えー・・・(笑)
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:39 | 編集

司×**OVE様
こんにちは^^
ついに番外編3作目となりました。我ながら珍しく続編を書いています。
本当ですね(笑)賑わいが・・いつも有難うございます(低頭)
今回は航君、初めてのお見合いでした。楓さん、親友に頼まれたそうですよ(笑)
でも相手の顔を見ない時点で司のDNAが受け継がれているのがわかりますね。
真珠のネックレスを見ていて顔は見ていない・・(笑)
大学を卒業して道明寺HDで仕事を始めたばかりの航君。恋人もいないことですし、まだまだですねぇ。
御曹司、来週には帰って来るでしょうか・・彼も忙しいようで頭が回らないみたいです(笑)
いつもコメント有難うございます^^
こんにちは^^
ついに番外編3作目となりました。我ながら珍しく続編を書いています。
本当ですね(笑)賑わいが・・いつも有難うございます(低頭)
今回は航君、初めてのお見合いでした。楓さん、親友に頼まれたそうですよ(笑)
でも相手の顔を見ない時点で司のDNAが受け継がれているのがわかりますね。
真珠のネックレスを見ていて顔は見ていない・・(笑)
大学を卒業して道明寺HDで仕事を始めたばかりの航君。恋人もいないことですし、まだまだですねぇ。
御曹司、来週には帰って来るでしょうか・・彼も忙しいようで頭が回らないみたいです(笑)
いつもコメント有難うございます^^
アカシア
2016.10.17 22:48 | 編集

ち*こ様
航君と司。
どんな会話が交わされるのでしょう・・
道明寺HDに就職しましたので、司は父であっても父ではない、という態度に出そうですね。道明寺親子の会話、司パパは航に何を語るのでしょうねぇ^^
いつか、こっそりと聞いてみます。
拍手コメント有難うございました^^
航君と司。
どんな会話が交わされるのでしょう・・
道明寺HDに就職しましたので、司は父であっても父ではない、という態度に出そうですね。道明寺親子の会話、司パパは航に何を語るのでしょうねぇ^^
いつか、こっそりと聞いてみます。
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 22:56 | 編集

マ**チ様
こんばんは^^
日曜日は御曹司の日!と思って頂いている方が結構いらっしゃるのですが、御曹司忙しくてアカシアのところに来てくれませんでした(笑)
そのかわり航君が来てくれました!そうですよね?アカシアのお話でパパ&ママは珍しいと思います。
航君と楓さんは、孫と祖母という間柄ですが、楓さんは航に司を重ねていることでしょう。
楓さん、実は亡き夫とラブラブだったんです。アカシアも実は知りませんでした!
航君の恋のお相手ですか?どんな女性と恋に落ちるんでしょうねぇ・・
でも司のDNAが濃いようで、今は女に興味がないみたいです(笑)
え?ば、番外編?マ**チ様の司達ににお助け願いたいです!!
今週も始まりました・・・はぁ・・(笑)
コメント有難うございます^^
こんばんは^^
日曜日は御曹司の日!と思って頂いている方が結構いらっしゃるのですが、御曹司忙しくてアカシアのところに来てくれませんでした(笑)
そのかわり航君が来てくれました!そうですよね?アカシアのお話でパパ&ママは珍しいと思います。
航君と楓さんは、孫と祖母という間柄ですが、楓さんは航に司を重ねていることでしょう。
楓さん、実は亡き夫とラブラブだったんです。アカシアも実は知りませんでした!
航君の恋のお相手ですか?どんな女性と恋に落ちるんでしょうねぇ・・
でも司のDNAが濃いようで、今は女に興味がないみたいです(笑)
え?ば、番外編?マ**チ様の司達ににお助け願いたいです!!
今週も始まりました・・・はぁ・・(笑)
コメント有難うございます^^
アカシア
2016.10.17 23:09 | 編集

り*様
ポケットに手をつっこんで思いを巡らせる航。
そのほほ笑みの意味はなんでしょうねぇ・・(笑)
母を父である司に託し、NYで楓さんのもと、これから道明寺HDの次の後継者として未来を見ているのか、それとも・・・?
航君の女性のタイプは楓さんタイプかつくしちゃんタイプか・・
どうなんでしょうか・・気になりますね。家族にはいないタイプの女性を選びそうな気もしますが・・
う~ん・・・(笑)司のそっくりな航君、文句なくモテるでしょう。楓さん、自慢の孫です^^
「至福」←有難うございます。
コメント有難うございました^^
ポケットに手をつっこんで思いを巡らせる航。
そのほほ笑みの意味はなんでしょうねぇ・・(笑)
母を父である司に託し、NYで楓さんのもと、これから道明寺HDの次の後継者として未来を見ているのか、それとも・・・?
航君の女性のタイプは楓さんタイプかつくしちゃんタイプか・・
どうなんでしょうか・・気になりますね。家族にはいないタイプの女性を選びそうな気もしますが・・
う~ん・・・(笑)司のそっくりな航君、文句なくモテるでしょう。楓さん、自慢の孫です^^
「至福」←有難うございます。
コメント有難うございました^^
アカシア
2016.10.17 23:20 | 編集
