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2016
01.26

恋の予感は突然に 31

そんなに緊張するな。
無理なんてしなくてもいいんだ。
そんなことは男に任せておけばいい。
俺が今したいのはさっきのキスの続きだ・・・



そして、おまえは何もしなくていい。



そんなひとことがつくしの気持ちを楽にさせた。
とにかくリラックスするにこしたことはない。

二人の初めてはとっくに終わっていたがつくしにとっての初めての行為は身も蓋もないような行為で、楽しむような行為ではなかったことだけは確かだ。
何が正しくて何が間違っているとかさえも全く考えることもなく、子供を作ると言う目的の為だけの行為だったから。
あの時は無我夢中でとにかく・・変な話だがやることだけやって逃げた。
今考えてみてもよくあんなことが出来たものだと感心していた。
火事場の馬鹿力じゃないけど、生命の種の保存を考えたからそんな行動をとらせたのかもしれない。動物は命を宿す為の適切な時期がくれば本能的に子孫を残そうとする行動に移る。
学習しなくても生まれたときから備わっている本能・・・あたしはその本能が欠けているのかと思っていたけど、そうじゃなかったみたいだ。

キスひとつにしてもそうだった。
多分、自分のキスはまるで高校生のようで、いや今どきの高校生だってもっと進んでいるはずだ。もしかしてあたしのキスは幼い子供のようなキスなのかもしれない。
いい歳してと思われるのはしゃくだけど仕方がない。でもいい大人なんだから出来ないことなんてない。これから学べばいいんだから・・・

それに相手は・・・
好きになった人なんだから。


そして時間はたっぷりあった。



「ねぇ、あの・・ど、道明寺は・・どうしてそんなにキスが上手なの?」
「そんなこと聞いてどうするんだよ?」
司は焦った。どう答えたらこいつに変なイメージを与えないですむのか?
女と遊び歩いていたとか、やりまくってたとか、女のすべてを知り尽くしている・・
そんなイメージを与えたくなかった。
確かに中坊んときからキスはしまくっていた。
ただ、あれは女の方からすり寄ってくるから仕方なく相手をしていただけで、本気の相手なんていなかった。
だがここで間違った言い方をしては元も子もない。

「ああ・・昔・・・」クソッ・・なんて答えたらこいつは納得する?

そうだ!
あれだ!

「じ、人工呼吸の・・・心肺蘇生法の訓練を受けたんだ!」
「え?そうなの!凄いじゃない!」
「ああ。そう・・そうなんだ!」
「どうして訓練を受けたの?」
そ・・・それは・・
くそっ!そんなこと聞くんじゃねぇよ・・
「か、会社で・・」
あれだ!
「会社でAED(自動体外式除細動器)の使い方の訓練があってよ、そんとき救急救命士がきて訓練したんだよ」
「そうなの?あたしも一度受講してみたいと思ってたの」
「そ、そうか・・じゃあ俺が教えてやろうか?」
「え?い、いま?」

つくしはこれから起こることはもっと別なことだと思っていただけに、少しだけがっかりしていた。
せっかく・・・本当のセックスについて学べるかと思ったのに・・
つくしは自分の中に受け継がれてきた学びたいという向学心を強く感じていた。
どんな分野だって、いい先生がいれば・・・もっと・・上手くなる・・はずだと。



司はつくしが自分を尊敬の目で見ているのを感じていた。
こいつは人類の生命科学に係わるような研究をしてる女だったよな?
人間に対する興味ってのは細胞レベルのちっちぇえ分野で興味があるってことだが、それでもやっぱ学者センセーだ。
命を生かすってことには興味をもったみたいだ。

いや、まてよ?と司は思った。
今はこいつの尊敬を勝ち取ってる場合じゃねぇよな?
つい調子に乗って教えてやろうかなんて言っちまったけど蘇生法なんて実はよく知らねぇけど・・・
もっと真面目に聞いとくべきだったか?
くそぉ・・
そんなことは後だ後!
まったくこの女といるといつもどうしてろくなことになんねぇんだ?
初めて会った時だってそうだ。色気もなんにもねぇままで・・こいつと・・・

そうか・・
何も真面目に考えることはねぇよな・・
心肺蘇生法を教えながらっていい考えだよな・・


司はつくしを自分の大きなベッドの上へと誘った。
なんかやりずれぇ・・
そんなデケェ目ぇむいて俺のこと見つめやがって・・
おい、その目・・その上目遣いの目・・
司を見上げるその目は潤んでいるようでその表情は何かを懸念するような色が浮かんでいる。
「ねぇ・・その・・蘇生術も大切なんだけどあたしは・・」
「あたしは、別のことを勉強したいの・・・」
「・・なんだよ?別のことって?」
「だ、だから・・」
「だから?」
「・・・・・た、正しい・・セックスの仕方・・」
つくしはそこまで言うと息を詰まらせて司を見た。




司は言葉もなくつくしを見つめた。
そして破顔したかと思えば大きな声で笑い出した。
「ち、ちょっと!も、もっと真面目に考えてよ!」

「ば、バカかおまえは・・・」
「そんなもん正しいも正しくないもねぇよ」
「じゃあ、なに・・あの・・あの時はあれで良かったの?」
つくしは落ち着かずそわそわしていた。
司は自分のせいでつくしが落ち着きを無くしているのを見て嬉しくなった。
なんだよ、こいつも俺と一緒のこと考えてたのかよ。
そしてつくしがこんなふうになるのは自分の・・自分が考えていることと同じだと思って嬉しくなったと同時に自分達二人の関係がひとつ前に進んだのだとこいつが理解をしたと感じていた。


司はそんなつくしにほほ笑んでみせた。

しょうがねぇよな・・・その思いは決して呆れていたわけではなくやっとつくしが素直になったことに対しての思いだった。
まったくこの女は理屈が多いんだよな・・素直じゃねぇって言うか・・・
司はつくしに考える暇を与えることなく深く口づけをしていた。



二人が身につけていた服はいつの間にか消えていて司の大きな手に引き寄せられたとき、つくしは胸が高まりどきどきし過ぎて不整脈を起こしそうになっていた。
これでは本当に心肺蘇生が必要になりそうだ。


「いいか?心肺蘇生ってのは・・気持ちを込めて・・・こうやって・・」
「胸の真ん中を・・ここだ・・・両乳首のちょうど真ん中のあたりを・・・」
司はそういいながらつくしの乳首を親指で転がすと唇に挟んだ。
「ああっ!」
「こうやって・・・胸の真ん中を押してやるんだ・・・本当はもっと強く早く押してやるんだ・・」
司の手はつくしの胸を両外側から寄せると両方の乳首を交互に口に含んで舌で転がしていた。

「それから・・・気道を・・確保して・・・唇に・・・」
吸い付く・・・
「口を開けろ・・」
司はつくしの頭を抱え込むと唇を優しくついばんできた。
「ん・・」
「口を開けよ・・じゃねぇと・・・俺の息が入らねだろ?」
司は両手でつくしの頭をしっかりと抱え込んで唇を押し付けてきた。
「ん・・・・うぅ・・ん・・・」
つくしが唇を緩めた途端、入れられたのは司の舌だった。
「・・・ん!!?」


噛むなよ・・

舌入れたぐれぇでびっくりしてどうすんだよ・・
おまえもっとすげぇモン入れたらどうすんだよ・・
妊娠中なんだしこの先・・・ずっと出来るわけじゃねぇし・・あれだ。
我慢出来ねぇことだってあるだろ?
けどその前に舌の使い方から勉強だよな・・
おい、どこに行ったんだよ、おまえの舌は・・どっかで立往生してんのか?
つくしの両手は司の頭を掴んだままで固まっている。
息してるのか?
おい、このままじゃ本当に心肺蘇生が必要になるんじゃねぇか?
マジで笑える・・・


まあいいさ・・・



これから少しずつ教えてやるよ・・・







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コメント
た*き様
え?どうでもよくなりましたか?(笑)
取りあえずこんな感じで続いて行きそうですのでよろしくお願いします。
拍手コメント有難うございました(^^)
アカシアdot 2016.01.26 23:13 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2016.01.28 17:33 | 編集
さと**ん様
不整脈を起こさないで下さいね!
司風甘エロ心肺蘇生←(笑)なんと素敵なネーミング!
さと**ん様のコメントは面白くてこちらが不整脈をを起こしそうです(笑)
いや~ん、その蘇生術一度お願いしたいですね(´艸`*)
司の前でわざと倒れて蘇生してもらいましょうか!
でもつくしちゃん以外は踏みつけて行きますね(笑)
そんなお話は「金持ちの御曹司」の司なら行けるかもしれません。
あのタイトルは「エロい御曹司」にした方が良かったかなあなんて思ったりもしています。
いや、それではあまりにも司が可哀想ですね。
このお話はラブコメ風味で行っていますのでこんな感じで展開が早いです。
感動して頂くようなお話ではないので緩く読んで頂けたらいいかと思います(笑)
コメント有難うございました(^^)
アカシアdot 2016.01.28 23:04 | 編集
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