「くそったれめ」
司は言語道断の下着に毒づいた。が、再び箱の中に手を突っこみ、ヒョウ柄のブリーフを摘まみ上げるとニヤリと笑った。
「おもしろそうだ」
司は牧野という女がカメラマンとしてのキャリアがどれくらいあるのか分からなかったが、年は30歳くらい。そしてその女が裸に近い男に慣れてない。男のセクシーな姿に慣れてないと見た。
それは司が下着を手にしたとき、頬を赤らめたからだ。つまり女は平然を装ってはいたが、小さく存在感のなさすぎるブリーフとは名ばかりの布を司自身が満たした姿を想像して頬を赤らめたということ。だから司はこの撮影がおもしろくなりそうだと思った。
***
司は着替えを済ませるとハンガーラックに掛けられていたローブを羽織った。
そして廊下に出るとスタジオだと言われた隣の部屋の扉を開けたが、カメラマンの女は司に背中を向けカメラをいじっていて、司が部屋に入ってきたことに気付いていなかった。そしてそこに撮影を手伝う助手の存在はなかった。
司は女の後ろ姿を見つめた。
それからゆっくりと女に近づき真後ろに立った。
それは手を伸ばせば触れる近さだ。
「よう。着替えたぜ」
その声に女は振り返ったが、司がすぐ傍に立っていたことに驚いていた。
「ええっと、早かったのね?」
「ああ」
司は短く返事をして女を見つめた。
すると女は咳払いをして「シェービングは必要なかった?」と訊いた。だから「その必要はなかった」と答えたが、前だけを覆い尻の部分は布がない紐状のもの。つまりTバッグを身に着けるなら必要になるが、はなから履くつもりはなかった。だから必要ないと答えた。
「それじゃあ撮影に入りましょう。さっきも説明した通り今回は下着のアップがメインなの。だけど全身の写真も何枚か必要だから、まずそっちから撮影しましょう」
司はそこに立ってと言われ寝室の背景幕が下ろされた場所に立つとローブを脱ぎ捨てた。
身に着けているのは股間を覆うだけのヒョウ柄のブリーフ。
薄い布が引き締まった腰の低い位置を覆っていた。
「で?俺はどうすればいい?」
と言った司は両手を腰に当て見られるがままにしたが、それは溝を刻んでいる腹の筋肉を見せ付ける姿。その様子に女は顏を赤くした。そして30秒ほど黙った後で言った。
「ど、どうすれば?そ、そうね、それじゃあポーズをお願い」
「分かった。それで?どんなポーズを取ればいい?」
「ええっと、ここは寝室という設定だから、あなたは朝、目が覚めてベッドから起きたって感じかしら」
「朝、目覚めたところか?」
「ええ」
「そうか。だがそうなると問題がある」
司は真剣な顏で言った。
「何が問題なの?」
女は心配そうに訊いた。
「俺は夜寝るときは裸だ。だから朝目覚めた時も裸ってことだ。つまりあんたの言う設定なら俺は裸になる必要がある」
その言葉に女は真っ赤になった。
司は笑みが浮かぶのを隠し確信した。思った通りこのカメラマンは男の裸に慣れてないのだと。だから司は女がどぎまぎするのを楽しむことにした。
司はヒョウ柄のブリーフに手を掛けた。
すると女は「ちょっと待って!ぬ、脱がなくていいから!脱いじゃダメ!脱ぐ必要ないから!」と言ったが、その声はパニックめいた叫び声。
それに対し司の声は断固としていた。
「なんでだ?撮影とはいえある程度のリアルさは必要なはずだ。それに俺はプロのモデルじゃない。だから気持を入れるためには裸から_」
「設定を変えるわ!だから脱がなくていいの!ええっと……そうね、あなたはこれから仕事に行くビジネスマンでこれから出勤のためにワイシャツを着るところ。ワイシャツを着てネクタイを締めてスーツを着るの。その前の支度を….そうよ!髭を剃ろうとしているところを撮るわ!」
女はそう言うと背景幕を変えた。

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司は言語道断の下着に毒づいた。が、再び箱の中に手を突っこみ、ヒョウ柄のブリーフを摘まみ上げるとニヤリと笑った。
「おもしろそうだ」
司は牧野という女がカメラマンとしてのキャリアがどれくらいあるのか分からなかったが、年は30歳くらい。そしてその女が裸に近い男に慣れてない。男のセクシーな姿に慣れてないと見た。
それは司が下着を手にしたとき、頬を赤らめたからだ。つまり女は平然を装ってはいたが、小さく存在感のなさすぎるブリーフとは名ばかりの布を司自身が満たした姿を想像して頬を赤らめたということ。だから司はこの撮影がおもしろくなりそうだと思った。
***
司は着替えを済ませるとハンガーラックに掛けられていたローブを羽織った。
そして廊下に出るとスタジオだと言われた隣の部屋の扉を開けたが、カメラマンの女は司に背中を向けカメラをいじっていて、司が部屋に入ってきたことに気付いていなかった。そしてそこに撮影を手伝う助手の存在はなかった。
司は女の後ろ姿を見つめた。
それからゆっくりと女に近づき真後ろに立った。
それは手を伸ばせば触れる近さだ。
「よう。着替えたぜ」
その声に女は振り返ったが、司がすぐ傍に立っていたことに驚いていた。
「ええっと、早かったのね?」
「ああ」
司は短く返事をして女を見つめた。
すると女は咳払いをして「シェービングは必要なかった?」と訊いた。だから「その必要はなかった」と答えたが、前だけを覆い尻の部分は布がない紐状のもの。つまりTバッグを身に着けるなら必要になるが、はなから履くつもりはなかった。だから必要ないと答えた。
「それじゃあ撮影に入りましょう。さっきも説明した通り今回は下着のアップがメインなの。だけど全身の写真も何枚か必要だから、まずそっちから撮影しましょう」
司はそこに立ってと言われ寝室の背景幕が下ろされた場所に立つとローブを脱ぎ捨てた。
身に着けているのは股間を覆うだけのヒョウ柄のブリーフ。
薄い布が引き締まった腰の低い位置を覆っていた。
「で?俺はどうすればいい?」
と言った司は両手を腰に当て見られるがままにしたが、それは溝を刻んでいる腹の筋肉を見せ付ける姿。その様子に女は顏を赤くした。そして30秒ほど黙った後で言った。
「ど、どうすれば?そ、そうね、それじゃあポーズをお願い」
「分かった。それで?どんなポーズを取ればいい?」
「ええっと、ここは寝室という設定だから、あなたは朝、目が覚めてベッドから起きたって感じかしら」
「朝、目覚めたところか?」
「ええ」
「そうか。だがそうなると問題がある」
司は真剣な顏で言った。
「何が問題なの?」
女は心配そうに訊いた。
「俺は夜寝るときは裸だ。だから朝目覚めた時も裸ってことだ。つまりあんたの言う設定なら俺は裸になる必要がある」
その言葉に女は真っ赤になった。
司は笑みが浮かぶのを隠し確信した。思った通りこのカメラマンは男の裸に慣れてないのだと。だから司は女がどぎまぎするのを楽しむことにした。
司はヒョウ柄のブリーフに手を掛けた。
すると女は「ちょっと待って!ぬ、脱がなくていいから!脱いじゃダメ!脱ぐ必要ないから!」と言ったが、その声はパニックめいた叫び声。
それに対し司の声は断固としていた。
「なんでだ?撮影とはいえある程度のリアルさは必要なはずだ。それに俺はプロのモデルじゃない。だから気持を入れるためには裸から_」
「設定を変えるわ!だから脱がなくていいの!ええっと……そうね、あなたはこれから仕事に行くビジネスマンでこれから出勤のためにワイシャツを着るところ。ワイシャツを着てネクタイを締めてスーツを着るの。その前の支度を….そうよ!髭を剃ろうとしているところを撮るわ!」
女はそう言うと背景幕を変えた。

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Comment:2
コメント
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ふ**ん様
え?アカシアならヒョウに行くと思ったんですね!(笑)
そして実は男慣れしていないカメラマン牧野。
ヒョウ柄を脱ごうとした男を止めました。
わはは(≧▽≦)
アレを確認するまで瞬きしない!
それは腰から目が離せないということですね!
ふ**んカメラマンはアレを重点的に撮影でしょうか( *´艸`)
ヌーディー司。いいですね。その響き!
セクシーなその姿を見たいです!
コメント有難うございました^^
え?アカシアならヒョウに行くと思ったんですね!(笑)
そして実は男慣れしていないカメラマン牧野。
ヒョウ柄を脱ごうとした男を止めました。
わはは(≧▽≦)
アレを確認するまで瞬きしない!
それは腰から目が離せないということですね!
ふ**んカメラマンはアレを重点的に撮影でしょうか( *´艸`)
ヌーディー司。いいですね。その響き!
セクシーなその姿を見たいです!
コメント有難うございました^^
アカシア
2022.08.12 23:11 | 編集
