2016
09.18

金持ちの御曹司~危険な予感~

大人向けのお話です。
未成年者の方、またはそのようなお話が苦手な方はお控え下さい。
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美男子のDNAを持つと言われる男。自分の体で劣等感を持つようなところはない。
それは世間の誰もが認めることで疑いようのない事実であった。
そんな男は多様性を認める男でもある。
いったいどんな多様性を認めるというのだろうか?

男子高校生の頃の空想なんてたかが知れていたが大人になった司が思い浮かべるのは妄想の多様性。
生物の進化を求めるなら多様性は必要だ。
それは画一的な生物よりも多様性を持った生物の方が生き残りやすいからだ。
それに物事に多様性は必要だ。だからこそ、司はいつも妄想の翼を広げていた。

それに一貫性も大切な原理だ。
人は発言や態度、信念に対して一貫性の原理というものが働く。
言い変えれば信念を貫くという態度だ。
考えや態度や信念がころころと変わるような人間は社会から信用されない。
つまり一貫性のある人間は社会から高い評価を受けるということになる。
司はその点では高い評価を受けるはずだ。
なぜなら司は17歳で出会った初恋の相手以外には目もくれず、その初恋の相手、牧野つくしに一直線だからだ。
惚れたらどこまでも一途で信念を貫く男。まさに彼こそ一貫性がある男だ。


それに官能的な低音の声の持ち主といわれる司。
その声をもって耳元で囁けば恐らく殆どの女が腰砕けになるはずだ。
だが実際に囁く女はただ一人だけ。他の女の耳元で囁くなんてことは絶対にない。
それなのに、唯一囁きたい女は司の低音ヴォイスに反応が薄い。

あいつの耳はどうかしてんじゃねえのか?
世間の女は俺の声を聞いただけで濡れるなんていうらしいが、勝手に濡らすんじゃねぇよ。
俺の声で濡れていいのはあいつだけだ。

まあいい。

その話しはまた今度だ。
それよりも最近の司はちょっとしたアドベンチャーを求めていた。
そうだ。これは多様性のひとつと考えてくれたらいい。
ワイルドライフ・・高原での一件から野外活動ってのもなかなかいいもんだと気づいた。
アクティブさも必要だろ?それに生活にはメリハリがあった方がいいに決まってる。
どんなに仲がいいと言われる恋人同士でも倦怠期ってのが訪れるものだからな。
その倦怠期をいかにうまく乗り切るかも長い付き合いの中では必要だ。




司の考えたアクティブさとは。




ふたりはまだコンビを組んだばかりの刑事。
道明寺司と牧野つくし。略して刑事D&M。
いや、「刑事司&つくし」か?
道明寺司は牧野つくしの先輩にあたる刑事だ。
先輩刑事の司の言うことは絶対だ。
これは世界中の警察機構の中ではあたりまえのことで、相手がひとつでも階級が上なら絶対服従だ。

道明寺刑事は警部。牧野つくしはまだ新人デカ。
そんなふたりがどうしてコンビを組むことになったのか?
それはもちろん司の思惑があったからだ。
今ふたりが追っているのは結婚詐欺で手配中の男だ。
司の手には男の写真が握られていた。

「いいか。牧野。俺たちはこれからこの男を捕まえるために張り込みをする」
「ええ。わかったわ。道明寺刑事。それであたしはいったい何をしたらいいの?」

新人デカの牧野つくしは初めての張り込みに張り切っていた。
そこは犯人の住むアパートが見える路上の一角。暗がりの中、電柱の陰に隠れるようにしてふたりは立っていた。すぐ側には司の愛車である外国製高級車が止められている。

「いや。特に何もする必要はねぇ。俺たちは恋人同士を装ってこの場所からこの男の行動を見張ることだ。いいか長期戦になるから覚悟しとけよ?それから俺とおまえはこれから名前で呼び合う。俺はおまえをつくしって呼ぶ。だからおまえも俺のことは司って呼べ」

「そ、そう。わかったわ。つ、司。長期戦になるなら何かお腹に入れるものがいるわよね?ちょっと買ってくるから」

と、言って走って行ったつくしは暫くするとコンビニの袋を抱えて帰ってきた。

「お・・・おまたせ。つ、司。はいこれ」

ハァハァと息を切らせながら手渡されたのは缶コーヒー。
司はプルタブを引き上げるとひとくち口に含んだ。

「まじぃ・・・」
「ご、ごめんね。つ、司。ドリップした方がよかった?」
「いや。どうせコンビニのコーヒーだ。どっちにしても味なんか大して変わらねぇからな・・」

道明寺刑事は舌が肥えている。それは署内でも有名だ。
それに彼の実家は大金持ちで名の知れた財閥。
そんな男がなぜ刑事に?それはもちろん牧野つくしが警察に就職したからだ。
だがそれはあくまでも仮の姿。

「そう・・。じゃあこれは?」

次に手渡されたのは張り込みには定番のあんパン。
司は物珍しそうに眺めると袋を破った。

ビリッ

パクッ

「なんだ?これ?」
「張り込みには定番のパンだと聞いたの・・どうみ、つ、司の口には合わない?」
「こんなもん。俺の口には合わねぇな」

司は手にしていたコーヒー缶とあんパンを投げ捨てると、つくしの手を掴んだ。

「ちょっと来い。」
「ど、道明寺刑事?いえ。つ、司?」

司の動きは早かった。
つくしを荒々しく抱きしめるとスカートの中に手を入れ、ウエストまでめくり上げると車のボンネットの上へのせた。

「俺はおまえが食いたい。つくし、おまえを食わせろ」

つくしの下着が司に脱がされようとしていた。

「だ、ダメよ・・」慌てるつくし。
「何がダメなんだよ?俺とおまえは恋人同士なんだ。イチャイチャしてねぇと怪しまれるだろ?」
「で、でも・・こ、こんなところで・・」
「後部座席なんかにしけ込んだら犯人が出てきてもわかんねぇだろうが!おまえ俺の言うことが聞けないのか!」
「そ、そんな・・」

つくしは困惑していた。
先輩刑事の言うことは絶対だ。とはいえここは車のボンネットの上だ。
司はつくしの脚の間に体を捻じ込むと下着をむしり取った。
ビリっという音とともに裂けた布は司の上着のポケットの中に押し込められていた。

「あっ!か、返して下さい!」
「これは俺があずかっといてやるよ」

にやっと笑う司。
暗がりとはいえ、頭上には電柱に取り付けられた照明がふたりを照らしていた。
司はスラックスのジッパーを下ろし、前を開いて高まりを取り出すとつくしのソコに擦りつけはじめた。

「あ・・っ・・」

硬いモノを押し付けられたつくしのソコは擦られるたびにヌメる汁を溢れさせて来た。

「だ、だめ・・」

どんどん溢れてくるつくしのヌメリ。

「なにがだめなんだ?」

腰を奥深くねじ込んでボンネットの上につくしを押し倒した。

「だ、だって・・こ・・こんなところ・・誰かに見られたら・・」
「誰かに見られたらどうなんだよ?」
「け、警察を・・く、首になります・・あっ・・あっ!」
「いいじゃねぇか。願ったり叶ったりだ。まきの、道明寺へ来い。うちへ就職しろ。俺の秘書になれ・・そうすればいつでもおまえの秘所をかわいがってやる!」

司はつくしの上へとのしかかった。

「どうした?つくし?欲しいんだろ?欲しいって言えよ?お願いって言え!」
「ど、どうみょうじ・・」つくしは困惑した。
「俺は道明寺財閥の跡取りだ。おまえの欲しいものは何でも与えてやる」

司はここぞとばかり官能的な低音で囁いた。

「言ってくれ・・俺が欲しいって・・俺は初めておまえを見た時からずっと好きだった!高校の頃はまともじゃなかった俺だが、あれからおまえのことをずっと追いかけていた!刑事になったのもおまえを監視するのが目的だ!」

司の膨らんだ先端はもう我慢が限界だったが無理矢理つくしを奪うことは出来なかった。

「まきの・・答えてくれ・・・俺が欲しいって言ってくれ!」
「ど、どうみょうじ。そうだったの?し、知らなかったわ。・・ほ、欲しい・・お願い・・。あたしもどうみょうじが・・欲しいのっ!」

それを合図に司はつくしの中に一気に突き入れた。
強いピストンで奥まで深く突き入れ、出しては入れを繰り返しながら腰をまわしはじめた。

「クソッ!ま・・きのっ・・俺はおまえが・・好きだ!好きなんだっ!」

司は腰を激しく振った。
思考の全てはつくしに向いていて他のことなど全く頭にない状態だ。
まさに男としての本能だけで腰を振っていた。

ますますいい。

もう我慢も限界だ!

イクッ・・クソッ・・まきのっ!!







「支社長。申し訳ございませんがそろそろ白昼夢から目覚めて頂きませんと次の予定に支障が出ます」


司は釣られた魚のように自分の体が水の中から引き揚げられる光景が頭の中を過った。
釣り竿のリールがあっという間に巻き上げられ、まさに妄想から一気に現実世界に引き戻されていた。陸に上げられた魚は一瞬の出来事に呆然としているだろうが、それはまさに今の司かもしれない。西田から見た司の目はさしずめ死んだ魚の目、といったところかもしれない。


クソッ!
西田の野郎。
こいつ俺に恨みでもあるのか?
俺がおまえに何をしたって言うんだ?

まあいい。
いつものことだ。
今さらだ。

それよりも車のボンネットの上での行為に文句があるやつもいるだろう。
だが、倒錯も慣れれば普通だ。
それに公然猥褻?
そんなモンどうでもいいだろ?


俺がこんな妄想に走ったのは牧野と新しい車でドライブに行きたいからだ。
今度の週末には絶対にあいつとドライブに出かけてやる。






***








マンションに帰ると、司はシャワーの音を聞きながら服を脱ぎ始めた。
バスルームでは牧野がシャワーを浴びているはずだ。
背中を流してやろうか?それとも他のところを洗ってやろうか?
つくしは司に背を向け立っていた。

司はつくしとシャワーを浴びるのがお気に入りだった。
そっと扉を押し開いて入っていく司。

「ただいま。牧野」

背中からそっと抱きしめた。

「やだ。どうしたの?びっくりするじゃない。静か過ぎて全然わからなかった」
「そうだろ?俺は静かな男で存在感が薄い男だからな」
「なに言ってんのよ?道明寺ほど存在感がある男がいるはずないでしょ?」
「そのくせおまえは会社では俺の存在を無視するだろ?」
「だ、だってそれは仕方がないでしょ?つき合ってることは秘密なんだから」
「そんなモン公然の秘密って言うんだ。俺とおまえのことがバレてねぇわけねぇだろ?」
「たとえそうだとしても、秘密は秘密なの。だからこれからも絶対に会社では馴れ馴れしくしないでよね?」
「おまえ、それが彼氏に向かって言う言葉か?」
「もう。道明寺っ。ど、どこ触ってるのよ!」
と言いながらも笑う牧野。

「どこって俺が一番好きなところ」

そこは牧野の心臓のうえ。俺のハートを捕まえて離さない牧野の心がある場所だ。
もちろん、俺もこいつのハートは頂いてるけどな。
それにこいつのことは俺が一生守っていくと決めていた。
やわやわと胸を揉む手をペシッと叩かれた。
相変わらず初心な女。

「道明寺、あたし先にあがるね。なんだかもうのぼせそうなのよ」
「ああ。先にあがってろ。ぶっ倒れられたら困るからな」

別にシャワーを一緒に浴びることが出来なくても構わなかった。
実は昼間の刑事妄想物語には続きがある。
牧野つくしを世の中の災いから守ることが司の趣味なのだから文句はなかったが、あれからふたりで事後処理を済ませたところで犯人がアパートから出て来た。
カンカンカン・・・と高い音を響かせて鉄の階段を下りて来た男は俺たちがいる方向に向かって歩いてきた。
すぐにふたりで恋人同士を装ってイチャイチャし始めたが、牧野が犯人と目が合った瞬間、
俺たちのことを不審に感じた犯人があろうことかサバイバルナイフを取り出した。

「おまえらサツだろ!ぶっ殺してやる!」

ナイフを見た牧野は恐怖におののいて向かって来る男を避けるのが遅れた。

「まきのっ!!」

司の鍛えられた肉体が躍動した。
カラーン・・・
見事な右足ハイキックで男の手からナイフを蹴り落としていた。

「テメェ!牧野になにしやがるんだ!」

ガッ。バキッ。ドスッ。

司は男を殴打すると蹴りを入れた。

「大丈夫か!まきのっ!!」
「ど、どうみょうじっ!」
「泣くんじゃねぇ・・。おまえのことは俺が一生守ってやる。俺がおまえに怪我なんかさせるかよ」



司は妄想だろうが、空想だろうが、つくしの夢の中だろうが、牧野つくしに危機が迫れば助けに行くのがあたり前だ。

「こんな彼氏がどこにいんだよ?」

司は熱い湯に打たれながら呟いた。
どんな状況でもつくしが一番。
それがたとえ脳内の疑似的体験であってもだ。

「世界で一番優しい彼氏つかまえて世間には秘密だなんてなに言ってんだ?」
それは司のことだ。
「ま、おまえを守るのが俺の趣味なんだから仕方がねぇーよな」

金持ちであろうがなかろうがそんなことは関係がなかった。
どんな時代に生まれようと、どこの場所に生まれようと牧野と巡り会うことに決まってんだからおまえに纏わりつくのは当然だ。そんくれぇのことは理解しろ。

司はつくしが使っていた石けんを手にとると深く匂いを嗅いだ。


俺と同じ匂いを纏った牧野。


最高だ。


これから疑似じゃない本当の体験が始まるんだ。

覚悟しろよ?牧野。

今夜は寝させねぇからそのつもりでいろ。








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