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2016
09.04

金持ちの御曹司~ファンタジーは突然に~

大人向けのお話です。
未成年者の方、またはそのようなお話が苦手の方はお控え下さい。
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最近色々と問題になるのは想像力だ。
俺の場合実際に経験するよりも想像することで満たされることが多いってのは由々しき問題だ。それはもちろん牧野とのことだ。
どうして牧野が傍にいるのにそんな想像力を働かせなければならないのか。
今の世の中何でも手に入るがそこをあえて自分の想像の翼を広げることで脳細胞を活性化させるということに繋がる。

言わばいかに頭を柔軟にするかということの訓練だと思ってくれたらいい。
この贅沢極まりない世の中で想像力を発揮することがどれだけ重要かということを世間の人間はわかってない。
経営者たるもの常に新しい発想を求めて脳を柔軟に保たねばならない。

だから、牧野。
俺の脳細胞を活性化させるためにも協力してくれ。



最近知ったんだがストッキングってのはパンティストッキングってのとガーダーストッキングってのがあるってことだ。
パンティストッキングなんてのは牧野が常日頃からよく履いているストッキングだってことは知っている。

伝線したと言っては慌てている牧野をよく目にするからだ。
更衣室のロッカーに予備を用意するのは女として当然のたしなみらしい。
それに俺の部屋にも用意されているからな。

ストッキング・・
誰が考えたんだか知らねぇが、このせいで世の中の男はどれだけ手間がかかってると思ってんだ?

『どうみょうじ・・伝線させないでね。』

ああ。わかった心配するな。俺に任せろ。といいながら何度伝線させたことか。
だが牧野に殴られる覚悟でわざと引き裂くこともあった。
ビリッ・・と音を立てて引き裂かれるストッキング。
それもクロッチの部分だけに穴をあけてみる。
そっから指を突っ込んで濡れたパンティを撫でまわすとますます濡れて良い感じになる。
穴が開いたストッキングってのは実にイヤラシ妄想を掻き立てる。

だがガーターストッキングについてはあまりよく知らなかった。
聞けば留め金のついたストッキングは太ももまでしかなく、それがずり落ちないようにガーターベルトで留めるということだ。
もちろんガーターについては知っている。男がズボンを吊り下げるためのサスペンダーもガーターの一種だし、英国のガーター勲章の由来でもあるが詳しい話しは割愛する。

司はつくしがガーターベルトをつけたストッキングを履いている姿はまだ見たことがなかった。
そんな姿を見たいと思うのは男のワガママか?
司の問いかけに一物は鋭く反応した。
そうか、ワガママじゃねぇか?
想像しただけで下半身が疼くのは今に始まったことじゃない。
そんなもん今更なだめたところで言う事を聞くはずがない。


司はひそかに取り寄せたランジェリーカタログを開いた。

海外から取り寄せたカタログ。
目に飛び込んだのは下着一枚でポーズをとる女達だが、その女がスーパーモデルだろうが有名女優だろうがそんなことはどうでもよかった。
女が自分で買う下着は地味で実用一点張りだが男が女に贈る下着は脱がせることが目的だ。

司はページをめくった。

司が目を凝らしていたのは下着。それもガーターストッキングだ。
白いレース、赤いレース、黒のレース。そんなレースがついたガーターストッキング・・
司はどの色がつくしに一番似合うだろうかと考えた。
当然だがそれとお揃いのパンティもある。
素材は勿論シルクに決まっている。

いやらしい下着をつけた牧野。

司は想像の翼を広げた。
いや、妄想の翼と言った方がいいだろう。
つくしによって開かれる司の妄想ワンダーランド。
このワンダーランドに入場できるのは俺と牧野だけ。

そんなワンダーランドからやって来た牧野はストリップダンサーとなって彼の前に現れていた。
それも司専属のダンサー。
だが踊り子さんには触れてはいけないという決まりがあった。
それはまさに司にとっては甘い拷問とも言えるものだ。
身に付けているのは高いヒールの靴にハーフカップのブラジャー。それにお揃いのパンティにガーターストッキング。その上に羽織っているのはシルクで出来た丈の短い上着。ウエストに緩く垂れさがる腰ひもは結ばずに肌蹴たままだ。
ストレートの長い黒髪は緩くカールさせていて胸元で揺れていた。
まるで袋とじの雑誌から抜け出てきたような妖艶さ。
司の一物はすでに痛いくらい硬くなっていた。

ムーディーな曲が流れる中、下着姿の女が司の前で腰をくねらせた。

「どうみょうじ・・どうして欲しい?」
思わせぶりに自分の胸を持ち上げてみせる牧野。

「あたしは道明寺の為だけにここに来たのよ?」
司に向かって挑戦的な態度とも言えるような口ぶり。

「ねえ?どうして欲しいか言って?なんでもしてあげるわ。」

決めてはその言葉だった。

『 なんでもしてあげる。 』

司の奥底に潜む邪悪な心はそんなつくしを許さなかった。
いつもつくしの前では言うがままの男だが、セックスに関しては優位に立ちたい。
こいつに主導権を握られっぱなしでいられるかよ!
おまえに甘い顔ばっかり見せると思うなよ?

ここから先は暗く危険なファンタジーが司の前に展開されていた。
「こっちへ来い。」
つくしの腕を掴んで引き寄せた。
「まきの、今夜のおまえは悪い女だ。だからそんなおまえにはお仕置きが必要だ。」
司は片手で胸を掴んだ。
「あっん・・だって・・」
唇を噛む女。
「見せつけるだけ見せつけて何もさせないつもりか?全部脱げ。」
荒っぽい口調で命令した。
「俺の言うことが聞えなかったのか?全部脱いで俺の膝にまたがれ。おまえのように淫乱な女はお仕置きが必要だ。」

羽織っていた上着を取り去るとハーフカップのブラジャーに手を突っ込み引き下げた。
背中に手を回してホックを外した途端、司の前にさらけ出された白い膨らみ。そしてその頂きにあるのは小さな果実。
先は尖って誇らしげにツンと上を向いていた。

「次はストッキングだ。自分で脱げ。いやなら俺が脱がしてやる。」

躊躇いを見せたつくし。
だが司が座った椅子のひじ掛けに靴の踵を乗せるとぎこちない手つきでガーターベルトを外した。司念願のガーダーストッキングを履いたつくしが太ももに手をかけた。
やがてストッキングがくるくると巻かれ爪先へと向かって下ろされていた。
足首まで来ると、司は自分に向けられているヒールを掴んで脱がせ、同じようにストッキングも脱がせていた。つくしの踵はひじ掛けに乗せられたままだ。
司の視線はつくしの脚の間に向けられていた。パンティを通してもしっとりと濡れているのがわかる黒い茂み。

「もう片方の脚も脱ぐんだ。いや俺が脱がせてやる。おまえがこの椅子に座れ。」

司はつくしを椅子に座らせるとひざまずいた。
もう片方のガーターベルトを外し、緩んだストッキングに手をかけるとくるくると巻き下ろしハイヒールを脱がせ、続いてストッキングも取り去った。

「脚を開け。」

ほぼ裸同然。パンティとウエストに残されているガーターベルトだけの牧野。
椅子にもたれかかり、司を見つめていた。

「お仕置きしてやるよ。ひじ掛けから手ぇ離すんじゃねぇぞ。そこだけをしっかり握ってろ。」

司は脱がせたガーターストッキングでつくしの手首をひじ掛けに縛りつけた。
左右それぞれをしっかりと。決して解けないように。

「これで逃げれねぇからな。おまえはこれから俺にお仕置きされるんだ。」
「どうみょうじ・・やめて・・こんなこと・・縛るなんてこと・・」
「黙れ!おまえが始めたゲームだ。なんでもしてくれるんだろ?なら俺の好きにさせろ。」
司はつくしの膝のあいだに手を入れると押し開いていた。
「なんだよ。まだ触ってもねぇのに濡れてるじゃねぇかよ?嫌がってるふりしてるだけなんだろ?このパンティどうする?脱がせて欲しいか?なあ、どうする牧野?」

グッショリと濡れたパンティは、かろうじて流れ出るものを留めているだけでなんの役にもたっていないようだ。

「脱がせてやろうか?それともこのままヤッてやろうか?いや。邪魔だよな?」

ビリッ・・ビリリッ・・

司の手によって引き裂かれたつくしの下着。
丸められ部屋の隅へと投げ捨てられた。

司は興奮していた。
ガーターストッキングで椅子に縛りつけ、つくしを意のままに出来ることに喜びを感じていた。
「ど・・うみょうじっ・・」
指で小さな突起を擦り、感じやすくなったところで唇を押し付けると溢れ出る蜜を舐め尽くした。
「お、お願い・・ゆ、ゆるして・・」
「許してやんねぇ・・俺は俺のしたいことをする。」

両手を縛られ悶えるしか出来ない女は懇願したが司は許さなかった。
口元はつくしから溢れ出た蜜で濡れ、脚の間は膨れ上がって今すぐ解放されることを望んでいた。
「クソッ・・」
司は立ち上がるとベルトルに手をかけた。




コンコン。




司はノックの音に思わず立ち上がった。
瞬間、扉は開きかけていた。
返事を待たずノックだけでこの部屋へ入室出来るのは西田しかいない。
司は下着のカタログを慌てて片づけた。片づけたというよりも自分が座っていた椅子の上に落としただけだ。
扉が開いて入って来たのは案の定西田だ。

「支社長、よろしいですか?」
「あぁ?ああ・・なんだ?西田か・・なんか用か?」

司は慌てたがほんの数秒で立ち直ると、何もなかったかのように椅子に腰かけた。
だが尻の下にはさっきまで見ていた下着のカタログがある。
こんなものが西田に見つかったら何を言われるかわかったもんじゃねぇ。

「牧野様ですが仕事が早く終わられたそうです。今晩はどこかで食事でもして帰らないかとおっしゃっていますが。」
「ま、牧野がか?」
「はい。お入り頂いてもよろしいですか?」
「ああ・・・ああッ?!いやちょっと待ってくれ!」

司は自分の尻の下に敷かれている下着カタログの存在を思い出した。
まずい!どうしたらいいんだ!
俺が女ものの、それも殆ど裸の女ばかりが出ているカタログなんか眺めてただなんてことがバレたら牧野はどうするんだ?

「西田、た、頼みがある。」
「はい?支社長がわたくしに頼みごととは珍しいこともあるものですね。いったいどんな頼みでしょうか?」

司は尻の下からカタログを取り出すと西田に押し付けようとした。
「これ処分してくれ。いいか?牧野には見つかんねぇように_」
司の言葉は途切れてしまった。
視線の先にいるのは凍り付いたような表情の牧野。
「どうみょうじ・・?」
「ま、まきの?」
「どうみょうじ・・それは・・まさか・・知らなかった・・どうみょうじが・・」
司の手にはほぼ裸の女性が表紙となったカタログが握られていた。
「ち、違うんだ!牧野っ、何か誤解してねぇか?これは俺のじゃねぇ。に、西田のだっ!」
「嘘っ!西田さんがそんな・・女性の裸なんて見るわけないじゃない・・道明寺がこんな人だとは思わなかったわ!!」
それだけ言うとつくしはあっという間に執務室を飛び出して行った。


おい、待て!こんな人ってどんな人なんだよ!
クソッ!
なんてこった。
なんでこんなことになったんだ?

いいか?世の中の男どもに忠告しておく。
好きな女の前で裸の女が出てるような・・カタログなんて見るもんじゃねぇ。
それが愛する女に贈る下着を決めるためであってもだ。
俺はあいつの前では見てはいないが手にしていたことは間違いない。
クソッ・・
仕方ねぇ。これからあいつにあやまりに行くしかねぇよな?
例え写真でもおまえ以外の女に目を向けた俺が悪かったってな。

だが自然と俺の唇に浮かんで来たほほ笑み。

おい。おまえら余計な心配なんかすんじゃねぇぞ?
俺と牧野はこんなケンカなんてしょっちゅうだ。
色んな経験して今の俺たちがあるんだ。
こんなことぐらいでどうにかなるような俺と牧野じゃねぇよ!
ま、来週には仲直りしてるから心配すんな。
と、いうわけで、これから俺はあいつを追っかけて行かなきゃなんねぇ。

「おい西田。今日はもうこれで帰るからな。このカタログは・・悪りぃけど印つけてるところのヤツ、頼んでおいてくれねぇか?次の休みまでに届くようにしてくれ。」

俺に残されている選択肢があったとする。
それは理由がどうであれ牧野にすまなかったと詫びること。
おまえ以外の女はたとえ写真でも目に映さねぇと誓うこと。
牧野と快楽に満ちた夜を過ごすこと。

どれだと思う?

全部だ。

そのためにはこれからあいつに深く詫びを入れるしかねぇだろ?
やっぱ俺たちの関係で主導権を握ってるのは牧野だってことだ。
そうだろ?
あの女には一生主導権を握られっぱなしってことだ。
ま、俺はそれで全然構わねぇ。

司は背筋を伸ばすとつくしを追いかけるための体勢に入った。
あの女、どこに行こうと俺が絶対に捕まえてやるからな。
それにしても、いつまでたっても俺の話しを最後まで聞くことをしねぇよな、あの女。
だけどそんな牧野が愛おしいって思う俺もあいつの話しを最後まで聞かねぇんだから同じか?

いや。それでも誤解はその日のうちに解くことに決めてる。
人生は一瞬で変わるってことを経験している俺は、明日は何があるかわからないって思ってるからな。
それはあいつもわかっている・・・
だからこそ俺とあいつは強く結ばれているはずだ。
こんな喧嘩くらいでどうこうなるはずがないってな。


司はそう確信していた。







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