2016
08.07

金持ちの御曹司~愛のほとばしり~

大人向けのお話です。
未成年者の方、またはそのようなお話が苦手の方はお控え下さい。
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司には懸案事項があった。
それは下半身の問題であって決して仕事が山積みというわけではない。
ズボンの中で漏らしたことは一度もない。
いくら欲求不満で溜まってるとはいえ、青臭いそのへんの男と俺を比べてもらっては困る。
想像力が豊かだと言われる男は欲求不満も自分で解決することが出来るってことを教えてやるよ。




司は目を閉じると、何度も何度もつくしの中へと入るところを想像した。
場所は女性用化粧室の個室の中。
化粧室は誰が入ってくるか分からない危険ゾーンだ。


レストランで席を立ったつくしを追いかけたのはディナーが終わるまで待てなかったからだ。
ホテルメープルのレストランは二人にとっては顔なじみの場所だ。
司はつくしの後を追って長い廊下を足早に歩くとその先にある女性用化粧室を見つけた。
力任せにドアを開くとそこには牧野がいて手を洗っていた。

「ど、どうみょうじ?ど、どうしたの?男性用は隣り・・」
司はつくしを抱きしめると個室のひとつに押し込み鍵をかけた。
「つくしが欲しい・・今すぐだ・・もう我慢できない。おまえがさっきから何か口に入れるたびにムラムラして仕方がなかった」
「なあ、いますぐ俺を解放してくれ・・」

一瞬だけ沈黙が流れたがつくしは小さく頷いた。
「いいわ・・どうみょうじ・・」
その言葉に司の血がたぎった。

司がベルトを緩めスラックスのジッパーを下ろすと、ボクサーブリーフの上からでもわかる見事な高まりが確認できた。
スラックスは前立てが広げられるとベルトでかろうじてずり落ちずに済んでいる状態だ。
ブリーフをゆっくりと引き下ろしたとき司の目の前でつくしが床に膝を着いた。

「どうみょうじ・・凄く大きくなってるのね・・」

つくしの手が脈打つペニスをつかんだ。指がまわされているが包みこめないほどの大きさだ。すでに先端からは最初のしずくが滲み出ていて、亀頭を可愛らしい舌で舐められた途端、司はつくしの頭をつかんだ。
屹立したものをつかんだ小さな手はやがて上下に動き始めた。
微妙な力加減がなんとも言えない刺激を司に与えていた。

「つ・・つくしっ・・た、たのむ・・」
司は懇願した。
「く、口で・・」

つくしは躊躇することなく司のものを口に含んだ。
彼のものを吸うつくしの口は熱くきつい。舌がなまめかしく動き回るとますますしずくが溢れ出すのがわかった。

こんな牧野は見たことがない!

司は彼を吸うつくしの姿を上から見ていた。

唇を上下に滑らせながら添えられた手も一緒に上下していた。
くそっ!
誰がこんなことを牧野に教えたんだ!
司はあまりの気持よさにつくしの口腔内に漏らしそうになった。

そのとき、化粧室入口の扉が開いた音がした。
誰かが用を足しに来たらしい。
止めるべきか?
だが、夢中になっているのか、それとも気づかないのか司の前にひざまづいた女は司を離そうとはしない。

くそっ・・

ペニスをしゃぶる音が聞こえてるんじゃねぇかと思うと司は呻くに呻けなかった。
まるで拷問じゃねぇかよ!
個室の外ではどこかの女が用を済ませたのか、手を洗っている音がしていた。
手加減なしのこの口淫は司の正気を奪っていた。ペニスは痛いくらい硬くなっていて、
誰かに気づかれるかもしれない状況でのセックスは間違いなく盛り上がる。
それはまさに危険すぎるほどだ。まさかトイレの個室で道明寺司とその恋人がヤッてるなんて考えもしないはずだ。

薄いドア一枚を隔てた向うに人がいると意識した瞬間・・・司は一線を越えていた。
と、同時に手を洗い終えたのか女が化粧室を出たのがわかった。
だが暫く動けなかった。司はつくしの口の中に放つのを止められないでいた。
やがて最後の一滴までしぼり取られるとつくしの頭をつかんでいた指を離した。

「こっちへ来い!」
司はトイレの蓋の上に腰を下ろすとつくしを向かい合わせに自分の膝の上へと跨らせた。
ワンピースの胸元を引き裂くと硬く尖った乳首を口に含んだ。
「あんっ・・つ、つかさぁ・・」
「つくし・・おまえさっきのは誰に教えられたんだッ!」
「だ、だれでも・・ない・・・あっ・・つ、つかさ・・」
「おまえ・・今まであんなことしたことねぇじゃねぇかよ!」
司は乳首を指できつく摘まんだ。
「ち、ちがう・・つ・・つかさが・・すきだから・・だから体が勝手に・・」
「おまえ・・体が勝手にって・・俺のことそれほど好きなのか?」
「うん・・どうみょじが・・大好きなの・・だから・・ね?おねがい・・もっとちょうだい・・」
さっき果てたばかりの股間の間が疼いてきたのがわかった。
司はつくしの中に入るのが待てなかった。

「いくらでもやる。おまえが欲しいだけやるよ・・つくし・・」

そこから先は司の頭の中で少なくとも100万回は繰り返し流れた光景だ。
司にとっては非日常的な愉しみのひとつでもある危険な場所での危険すぎるセックス。
それはまさに今この場所から始まろうとしていた。






「支社長、聞いてらっしゃいますか?」

突然話しかけられた司は大真面目な顔で西田を見た。
「そ、その危険を冒すだけの根拠はあるのか?」
普段男の顔には他を威嚇するだけの威厳が備わっているはずだが、今はその欠片さえ見当たらない。
「いったい何の危険を冒すと言うのですか?わたくしの話の中に危険を伴うような文言があったとでも?」
「あ?そうか?わりぃ。他のことを考えてた」
司は自分の興奮が声に滲んではないかと西田の顔を窺った。
「支社長、わたくしが何年支社長の元で働いているとお思いですか?」
「なんだよ?なにが言いたいんだよ?」
「申し上げたくはございませんが、仕事中の妄想は控えて頂きたい」

司はむっとした。
確かに西田のいうことは当たっている。妄想してたのは紛れもない事実だ。
けど何だよ?その妄想ってのは!もっと他の言い方があるだろうが!
牧野のことを考えるのは控えろと言うなら分かるが、いきなり妄想かよ!!
まあ、今さら否定はしないしするつもりはない。
それにこいつだって俺が牧野中毒だってことはよくわかってるはずだ。
「困ったお人だ」
西田は黙り込んだ司をみると半ば呆れたように言った。
ふん。わかってんなら言うんじゃねぇよ!
そうは言っても西田は俺と牧野とのことは大いに喜んでる。
ま、それもそうだろうな。牧野がいるから俺も仕事に励めるってことを知ってるんだからな。



それにしても自然の驚異というものは恐ろしいもので、人間の力ではどうしようも出来ない事を言うが、それは生態系における法則のひとつ弱肉強食についてのことだが要するに逆らえないことだ。そうだ。それは自然の摂理というものだ。
それは俺が牧野に惹かれるように、あいつも俺に惹かれてるってことだ。
つまり牧野は常に俺に喰われるわけで、誰かがそれを止めることは決して出来ないはずだ。

要するに司の心を奪うのは金でもなければ、権力でもない。
それは容赦なく照り付ける真夏の太陽のような女。牧野つくしだ。

司にとってまさに太陽のように輝ける女。牧野つくしがいるから彼は生きていける。
夏に咲くひまわりが太陽を求めて向きを変えるように司がつくしのいる方向に常に顔を向けたくなるのも仕方がない話しだ。そんな司の人生はつくしから強烈な影響を受けていることには間違いがない。

強烈な影響・・・

司はつくしが最近陸上競技に興味を示していることを知った。
まさにブラジルで開催中の世界的スポーツの祭典、オリンピックの中でも花形競技の陸上。
その中でも一番興味を示したのが陸上男子100メートル。
日本人初の9秒台を出すのは誰かを気にしているようで、日本での予選会の頃からテレビ中継に釘づけだった。

当然だがそうなると司もつくしの興味につき合わざるを得なくなっていた。
まさかとは思うがあいつ走りの研究をしてるわけじゃねぇよな?
そんなときつくしの口から放たれた言葉に司は懸念を示した。
「あんなふうに早く走れるなんて素敵」
ただでさえ走るのが早い牧野。
それ以上逃げ足を早くしてどうするつもりなんだ?

そうだ、まさにそれは司の懸念するところだ。
それはつい最近の出来事だ。
「道明寺なんて大キライ!」
と言われて部屋を飛び出したつくしを捕まえることが出来ず、暫くは口も利いてもらえなかった。
あれは司がつくしのイギリス研修への参加に反対しての言い争いだった。
そんな司は1週間後に蕎麦屋まで追いかけて行って詫びを入れたことがあった。

ケンカなんかするもんじゃねぇ。

あの時は1時間が一生のように感じられていた。
それ以来司はつくしが興味を示すものには寛大になっていた。

今の牧野が興味を示しているもの。
それが1秒以下の単位を争うと言われる陸上男子100メートルだ。
日本人初の9秒台の走りは誰になるかを注目する牧野。
そんな9秒台に憧れる牧野の為にと司は考えた。
司にしてみれば同じスピードを争うならどれだけ自分が早く愛する女をイカせることが出来るかの方が重要だった。要はどれだけテクニックがあるかと言うことが重要だ。
いつまでも愛する女をイカせることが出来ねぇようじゃ男じゃねぇからな。





司はつくしの腰を掴むと激しく突き上げ始めた。
「あっ・・あっ・・ダメっ・・」
「まき・・のッ・・」
ここから先はまさに時間との戦いだ。
どれだけ早く牧野をイカせることが出来るかが先決すべき問題になる。
「ど、どうみょうじ・・」
司はつくしの太腿をさらに大きく押し開いた。
赤く熟れた可愛らしい蕾をはじくと司は自身がギュッと締め付けられたのを感じた。
「・・なんだっ・・イキ・・そう・・かっ?」
「・・あっ・・あっ・・やっ・・あっんっ・・ダメっ・・やっあっん・・」
泣き声に似た声が出た。
「ダメじゃねぇ・・・イケ!イク・・んだッ!」
司はやめない。攻めるスピードを速めた。
ま、きのっ!ゴールはっ・・見えたのか?
「あっ・・あっ・・・アッ・・アアッ・・あああっ!!」


イッたか?

司はつくしの腿に手を置いたまま時計を見た。

チッ。
1分かかっちまったか・・。

まあいい。
俺はどちらかと言えば継続する方が得意だからな。
セックス継続オリンピックってのがあればプロフェッショナルとして出てもいいくらいだ。


と、いうわけで戦いはこれからだ。

司はぐったりと脱力したつくしの細い体を抱き起すと二人がまだ繋がったままの場所へ指を這わせた。
「アッ・・ど、どうみょうじ・・?」
つくしは問いかけた。
「で、出来るの?」
アホかおまえは!!
なに驚いてんだよ!俺がそんなに早くイクわけねぇだろうが!
おまえが9秒台がどうのこう言うから経験させてやろうと思ったんだよ!
まあ、9秒じゃ流石にイカせることなんて出来ねぇな・・
それにおまえもこんな短さじゃツマンネーだろ?
こんなにさっさと終わらせちまったら俺のムスコはどうすりゃいいんだよ!
だいたいおまえは長く激しのが好きなんだろ?
なんなら1時間くらいノンストップで行ってもいいくらいだ。
ああ、もちろんだ。間違いなくできる。

こうして再び戦いは始まった。
まさに司にとってのオリンピックはこれからだ。
司がペニスを引き抜くと、つくしの口から弱々しい声が出た。
それは安堵の声かそれとも抗議の声なのか・・
司が片方の太腿を掴んで持ち上げると、つくしは息を呑んだ。
「ど・・どうみょうじ・・」
すぐさま司は口を開けると濡れそぼって感じやすい場所へ舌を突っ込んだ。
「あッ・・あああっ!」
狂おしげな悲鳴とともに司は髪を掴まれた。
が、それは一瞬の出来事で、司は両腿を抱えると素早く激しく体を沈めた。
司はつくしに息継ぎする間も与えるものかとばかりに激しく突き始めた。

「あっ・・はっ・・はっ・・・・あっ・・」

あまりの激しい突きに言葉はなく、唇から漏れるのは息だけでつくしはベッドに釘づけにされながらも、欲望に潤んだ目で司を見ていた。
その顔はまさに司が記憶の中に永遠に留めておきたいほど官能的な女の顔。
いつの頃からか二人の間には男と女としての妖艶さが加わっていた。

「まきのっ・・どうだ・・っ・・気に・・入ったか・・」

激しくと言いながらも優しさがあり、共に上りつめたいと願いながらの行為。
同じ動きを繰り返しているとはいえ司の動きには心と魂が込められている。
愛しているから・・彼女を愛しているから止めることが出来なくなる。
自分の下から聞こえる喘ぎ声も、感じられる熱も、体を流れる汗さえも愛おしいという思い。
司は常に自分がつくしによって導かれてきたと感じていた。
つくしがいなければ、今の自分は存在しなかったとわかっているからだ。

「おまえが・・望むことなら・・どんなことでも・・叶えてやるよ・・」

それが例え地の果てへ行かなければ手に入らないものだとしても、司は自分がどんなことをしても手に入れることだけはわかっていた。
つくしに対しては絶対服従というほどに愛しているのだから当然のことだ。
あの酷かった最悪な1週間を考えれば、すべてにおいての願いを叶えてやりたいと思っていた。あの1週間は七日七様の悪夢にうなされていた。あんな思いは二度としたくはない。

「あっつ・・あっん・・ど・・どうみょじっ・・お・・おねがい・・」

そんなにお願いしなくってもなんでも叶えてやる。
こいつは自分がどんな女かわかってんのか?
指一本使わなくても俺を自由に操れる立場だってこと知ってんのか?
司は出会ったときからわかっていた。
これが運命なんだと本能的に知っていたはずだ。
あのときこの女に魔法をかけられたのか、それとも呪いをかけられたのか。今にしてみればどちらでも構わないが呪いだったとしたら一生呪われていてもかまわねぇ。この女に取り憑かれてるというならそれでいい。

俺に一生取り憑いて離れないでくれ・・・

司は首へと回されていたつくしの手を取ると自分の心臓の上へとのせた。
「まきの・・わかるか?」
力強く鼓動を繰り返す司の胸。
「ここは・・ここは、おまえがいなくなったら張り裂けてしまうんだからな」
高校時代一度張り裂けるような思いをさせられたことがあっただけに、あれからはどんなことがあってもつくしを手放すことはしないと心に誓っていた。
「おまえが・・そばにいないと死ぬほど不安だ・・」
吐露されたのは心の奥に隠された司の本音。

「だから一生そばにいてくれ・・」

そばにいて愛してくれ・・
牧野に求められて、牧野を求めて、体だけじゃなく心も全部欲しい。
こいつを見ている限り求めずにはいられない。息をしている限り必要とせずにはいられない。司にとっては息をすることとつくしを愛することは同じだった。

「ああっ!どう・・みょう・・じっ!」

「ま・・きの・・もっとだ・・もっと俺を・・欲しがってくれ!」

互いの瞳に浮かぶのは愛のきらめきなのか、それとも溢れ出す欲望なのか。

共に愛のほとばしりが感じられるならそれでよかった。






***







司は執務室で革張りの椅子に座り、机上のファイルを睨みつけていた。
それはまるで触ると火傷でもするかのような厄介な物に見えた。
海外事業本部、牧野つくしから提出されたファイルを開くには勇気がいった。
なぜならまたどこかの国へと海外研修だの出張だのと言われて離れ離れになることが予想されていたからだ。

だがあいつが望むことだ。
叶えてやらないわけにはいかない。
それはあいつと約束したことだ。
おまえが望むことなら何でも叶えてやるってな。


司はゆっくりとファイルを開いた。

「ふん。俺を喜ばせやがって」

司の口から出た言葉の意味とはいったい何なのか?

ファイルのなか、A4用紙の真ん中に手書きで書かれた文字。







『 道明寺支社長へ 
  今度のオリンピックは東京です。
  その頃には家族になって子どもと一緒に開会式を見ることが出来たらいいね 』


「おまえの願いは絶対に俺が叶えてやるよ」


司の4年後の未来はもうすでに決まっていた。








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