二人は今、まさにこれから結婚式を挙げようとしていた。
ニュージャージーにある道明寺邸の庭で行われるガーデンウェディングは、澄み切った青空の下で行われた。
オルガニストが演奏を始めたとき、それが式の始まりの合図。
結婚式に演奏される定番の曲を聴きながら、芝の上に敷かれた白い絨毯の上を歩いて行くのは、父親と腕を組む女性。自分の年齢を気にしながら、どこか遠慮がちに纏った真っ白なウェディングドレスは、すっきりとしたマーメイドスタイル。夫が準備したが、手直しするところがないほど身体によくあっていた。そして大人の女性ならではの落ち着きが感じられた。
牧師の前で待つのは夫となった男性。
彼も白の礼装に身を包んでいた。
その隣に立ったのは妻となった女性。
キリスト教徒ではない二人は、神の名のもとに結婚の誓いに立ち合いましょう、と言ってくれた人物の前に立った。そしてそんな二人を見守るのは互いの家族と友人たち。
既に入籍を済ませ夫婦としての生活を始めている二人は、この式を人生のけじめとして行うことにした。だがこの結婚式は考え抜かれた末の結果かといえば、そうではなかった。
夫となった男性は、妻と違い衝動的なことがある。妻に対しては短慮ともいえるほどの男は、彼女のためなら一度決めたことは徹底すると言っていいほど真っ直ぐな心を持っていた。
そんな心を持つ男は、妻が口にした地味でひっそり家族だけの式を挙げるため、時に友人たちの手を借り短期間で準備を成し遂げていた。
その男は若かった頃は反抗的だった。
今ではカリスマ的ともいえる魅力を発散する男だが、大財閥の家に生まれ、どこか息苦しさを感じながら成長した子供時代があった。そして迎えた少年時代に反抗的でひねくれた男になった。ただし、それは一時のことで、子供なら誰もが通る反抗期という道だったのかもしれない。今の司に言わせれば、あの頃は成長と飛躍のための過渡期だったそうだ。そんなことを大真面目な顔で妻に話しをする男。だが、それを聞いた友人たちは皆一様に首を傾げる仕草をした。そんな友人たちを睨む司だが、生来持っていたと言われた凶暴さも今はなかった。
対し、女は真面目な少女時代を過ごしていた。
そんな少女も成長すれば、それなりに人生を楽しもうとした。だが物事を深く考えるあまり恋をしても、その進展を見ることなく実ることがなかった。そんな二人がめぐり会い恋に落ちたことを、不思議だと思う人間もいるかもしれないが、世の中には思いもしないことがあるということだ。
二人が並んだ姿は身長差がある。
男は、敏捷な動きを見せる美しい野生動物だと言われるが、そんな彼の傍に寄り添うのは、少しどん臭い所があると言われた女。華奢で大きな瞳が印象的な女は、どこか幼さを感じさせるところもあり、33歳にはとても見えなかった。そしてその女は高い靴を履き、急ぐあまり躓き、転んだ先にいた男と恋に落ちた。
だから夫になった男は妻をからかうとき、必ず口にする言葉がある。
「いくら背が低いことが気になるからって踵の高い靴を履けばいいってもんじゃねぇぞ?おまえはとにかくよく躓く。頭のいい人間は脳みそが詰まって重いのかもしんねぇけど、よく前を見て歩け?」
形のよい眉を片方だけ吊り上げ言う姿は今では見慣れた姿。
だが、今日のつくしは背の高い司に合わせるよう、いつもより踵が高い靴を履いているが、それでもまだ二人の身長差は20センチもあった。
「おまえはそのままが一番いい。何も無理して背を高く見せる必要なんてねぇからな。なにしろ俺の腕の中にすっぽり収まるくらいが一番抱き心地がいい」
妻のことは腕の中どころか、出来れば上着のポケットに入れて持ち運びたいほど愛していた。友人達も、もうここまでくると呆れて物が言えない状態だ。
「俺が正しくて、おまえが間違ってると思わねぇか?」
それぞれの思いがそれぞれの頭の中にある。だが、言いたいのは意地をはることなく素直でいろ。ということだ。意地っ張りが得意だと言っていた女は、司が好きだという気持ちを素直に認めようとしなかった経緯があったからだ。司は妻を見ながら自分がどんな返事を待っているのか分かっていた。
すると、小さく息をついた妻。
「・・・いつも間違ってるのはあたし。あたしが間違っていて、司が正しい・・これでご満足でしょ?」
つくしは夫が求めている答えを知っていた。
だからこの答えは自分の気持ちを認めるのに時間がかかった女の精一杯の譲歩。
靴については、踵の高いものを履くことはない。
以前、恥ずかし話しだが歩道を歩いているとき、グレーチング(鋼材を格子状に組み込んだ溝の蓋)に細い踵がすっぽりと嵌り、踵ごと取れてしまったという事態に遭遇したことがあった。そんな話しを夫にすれば、
「つくし、おまえは道端で転んで俺以外の男にパンツを見せたンか!」
と怒られた。何しろ初めて夫と出会ったとき、彼の目の前で転び、やはり白い下着が見えたからだ。だが、溝の蓋に踵が嵌ったとき、パンツスーツだったからその心配はなかった。
つくしはあたしが間違っていて司が正しい、と言ったが何が間違っていて何が正しい。そんなことは今の二人には関係ない。小型犬が大型犬に文句を言った。確かにそんな頃があった。だが今では夫が何を考えているのか分かっているかのようなその返事。夫は妻には優しい男だが、そこはやはり男だ。プライドといったものがある。そのプライドを傷つけることは決してしないつもりだ。
そんな妻の腰に腕を回した司。
「だろ?おまえがそうやって間違いを認める日をどれだけ長い間待ったか」
「な、なにが間違いなのよ?全然意味がわからないわよ。それに長い間だなんて、何がそんなに長い間なのか・・」
「・・つくし?」
「つくし?どうした?何ひとりで笑ってんだ?おまえ聞いてるのか?」
「えっ?あ、うん」
入籍を済ませているとはいえ、こうして夫と並んで式を挙げていることで、今までの二人のやりとりを懐かしく思い出していた。
「うん。ごめん。なんか色々思い出しちゃって・・」
「もういいから黙れ。これから誓いのキスするんだろ?」
優しく低い声は妻となったつくしだけのもの。
司はつくしの腰に腕を回し、抱き寄せ、ゆっくりと顔を近づけた。
そして降りて来た唇は、優しくつくしの唇に重なった。
それは神聖な誓いのキス。
やがて、そっと頬に添えられた大きな手が彼女の顔を傾け角度を変え、より深く唇を合わせた。力強く変わった口づけに呼吸と鼓動が重なり、時が止まったかのような二人だけの空間がそこにあった。
太陽のやわらかな陽射しを浴び、静寂に包まれた大豪邸の庭に設えられた誓いの場。
そこかしこに咲き誇る大輪のバラ。そこから香る甘い香り。そしてその香りを二人の元へと運ぶ空気は暖かい。招待客は誰もいない、身内と親しい友人たちだけの式。
そんななか、やがて二人のキスは新郎が新婦の息が切れそうになるほど激しいものになっていた。
まるで今日のこの光景は外国映画のワンシーンのようだ。
それは過去につくしが見ていた映画のラストシーン。エンドロールが流れ始めるその直前、幸せな二人が映る映画そのものだと思った。
『人生は舞台である。人は皆役者。』
シェイクスピア劇の中にそんな台詞があった。
でも、これは映画でもなければ、舞台でもない。
二人がこれから歩む新しい人生のはじまりだ。
「司!!!」
「つくし!」
「先輩!」
「支社長!奥様!」
それぞれ皆呼び名が違うがその声は皆嬉しそうだ。
「結婚おめでとう!」
男の友人たちは笑いながらはやし立て、女の友人たちは目に涙を浮かべ、喜んでいた。
かつて、滋が桜子に言ったことがあった。
『あの司がつくしに振り回されるところ。あの男が、女に振り回されるなんて信じられないでしょ?でもそんな姿を見て見たいわよね?』
今、その言葉は現実として二人の前にあった。
「・・それにしてもまさか先輩にアドバンテージがあるとは思いもしませんでした」
あの道明寺司が女に振り回される。そんな姿を見ることが出来るなんて!
桜子は未だに二人の間の優位性が、つくしにあることが信じられないという思いがある。
かつて見たことがある司の冷やかな笑みというものは、他人に向けられるものであり、妻のつくしに向けられることは絶対ないと分かっていたとしても。
二人は今、ファーストバイト(First Bite)と呼ばれるケーキ入刀後の最初の一切れを互いに食べさせ合っていた。
新郎側からのファーストバイトは、一生食べ物に困らせないという意味。
そして新婦からの意味は、一生美味しい料理を食べさせてあげるの意味。
「それにしてもあの道明寺さんが、先輩からケーキを食べさせてもらってるなんて信じられます?道明寺さんって甘いのもお嫌いでしたよね?それなのにあんな大きなスプーンで!」
ウェディングプランナーの話によれば、大きなスプーンでいっぱいケーキを取り、新郎の口いっぱいにケーキを入れることを勧めているそうだ。大の男が口の周りにクリームを付けている姿が笑いを誘うからだ。実際男の友人たちは皆、大笑いしていた。
「いいじゃない!あの司だから出来るのよ?好きな人のことならとことん本気になれるなんて、いい男になったわぁ・・あのとき、司と結婚出来ないなんて言ったのがなんだか少し勿体ない気がしてきた」
滋は遠い昔の日を懐かしんだ。
あの頃の道明寺司と言えば、女嫌いで有名だったが、そんな男が好きな人の前では、こんなにもやわらかく笑えるものなのかと信じられない思いで見ていた。
「滋さん。今私たちの前にいる道明寺さんは先輩の前だけですから。間違っても滋さんにはあんなことさせません。見て下さいよ?あの顔。嬉しそうに先輩からのスプーンを口に入れてるじゃないですか」
185センチあると言われる男が腰を屈め、つくしの前で口を開けていた。
それも楽しそうに、そして嬉しそうに。
「げっ。信じられない。猛獣がバニーちゃんからケーキ食べさせてもらってる・・なんか見ちゃいけないようなものを見たような気がする。司のイメージってこんな男じゃなかったよね?」
滋の言いたいことはわかる。大の男が餌を待つひな鳥のように口を開け、つくしからのケーキを嬉しそうに食べている。愛の強さは砂糖の甘さを凌駕するのだろうか。
「滋さん。こんなことで驚いていたらダメですよ。まだガータートスもあることですし。・・あ、でもあのドレスの下に潜り込んでなんて絶対無理ですね。それに道明寺さんがひと前で先輩の脚を見せるなんてこと絶対ないですよね?やっぱりガータートスはしませんね?」
花嫁の太腿に嵌められたガーダーを花婿がドレスの中に頭を入れ、口で取り、未婚の男性に向かって投げる。独身女性に向かって行われるブーケトスの男性版だ。
「ふふふ・・桜子。それは2人きっきりのお楽しみよ?それにあのプレゼントもあることだし、今夜は二人だけのハーレムナイトってことなんじゃない?」
「えっ!ガータートスしないんですか?僕楽しみにしてたのに!」
滋と桜子の会話に加わったのは紺野。
今は司の秘書として道明寺HDで働き始めたつくしの元部下は、東京で司とつくしを見送ったのち、民間機で西田とNYへとやって来た。元上司であり、今は自分が仕える男の妻となったつくしの晴れ姿に『主任!良かったですね!ついにルビコン川を渡り切ったんですね!馬子にも衣装です!』と、若干失礼なことを言いながらも感極まって泣いていたというのに、この変わりようはいったい何なのか。
「紺野くん。あのね、君も曲がりなりにも道明寺さんの秘書になったんだからわかるわよね?道明寺さんが先輩の太腿にあったガーターを投げると思う?そんなことする訳ないでしょ?」
「でも、ガータートスは男性参列者の楽しみなんですよ?アレを取ることが出来たら次に結婚出来るって言われてるんですよ?」
「なに紺野くん、あなたまだ若いのにもう結婚したいの?それにね、ガーターは滋さんとあたしから道明寺さんへのプレゼントのひとつなの。だから諦めなさい!それにあなた道明寺さんの秘書なのにトスに参加しようなんて考えてたの?」
「いいじゃないですか!僕だってお二人の幸せを祈ってるんです。そのお裾分けを頂きたいんです!」
「ダメよ!絶対ダメ!あのガーターは道明寺さんのものなの!あなた自分の上司に歯向かうつもりなの?」
紺野と桜子の賑やかな会話が聞こえたのか、夫は妻に聞いた。
「なんだよ?あのプレゼントって?」
「・・うん。今夜・・開けてみてって・・」
つくしは渡されていた箱のことを思い出していた。
「へぇ。そうか。けど滋と三条からのプレゼントなんてロクなもんじゃねぇような気がするが。ま、今はそんなことはどうでもいいか。つくし、ほらデカい口開けろ。おまえは腹が減ったらイライラするからな」
司にケーキを食べさせたつくしは、今度は司からケーキを食べさせてもらう番だ。目の前にはケーキが乗ったスプーンが差し出されていた。だが、つくしの口は開かれなかった。
「・・つかさ、話があるの」
「どうした?このスプーンじゃ小さいのか?なんならもっとデカいスプーンを持ってこさせるか?」
司は表情こそ変えなかったが一瞬慌てた。
世間でよくある話しを思い出していた。世の夫となった男どもの話だが、妻から〝話しがあるの″と言われればろくな話しではないと相場が決まっていると耳にしたことがある。別れたいとか、離婚してくれとか、出て行ってくれとか・・。だが自分たちは結婚式の最中だ。そんなことがあるはずがない。それにもし仮にそんなことを言われたとしても、どの項目も問答無用で却下だ。司は妻の口からどんな言葉が出るのかと、自分でも無意識に息を呑んでいた。
そして妻の口から語られたのは、
「・・あのね・・もしかしたら赤ちゃんが出来たかもしれないの」
自分が妊娠していることに何週間も気づいていな女がいたとすれば、それはつくしかもしれない。この前からなんとなく身体がだるい。吐き気はしないが胃がどうも気持ち悪いと感じていた。それはもしかして食べ過ぎたのではと考えていた。それからトイレに頻繁に行くようになった。もしかして膀胱炎になったのではと思いもした。働く女性にはよくある話しだが、忙し過ぎてトイレに行く時間がないということが実際にある。何しろ大きな会社はトイレの場所が遠いと相場が決まっている。
そんな調子で決定的なことはなく、妊娠など思いもしなかった。
しかし、最近はっきりとしたことがある。乳房が張って来たのだ。敏感になったようでブラジャーを着けても痛みを感じるようになっていた。それに夫に口に含まれたとき、痛みを感じた。そして前回の生理がいつあったのか思い出していた。
驚いたのは司だ。
今この状況での妻からの告白に驚くなという方が無理だ。
「・・つくし。本当か?」
司は思えば古いタイプの人間だ。
結婚したならぜひ子供が欲しいと思っていた。
勿論それはつくしとの間にだから言えることだ。
そして自分の気持ちに正直な男。
歓びを隠せるはずがない。
まだ膨らんでもいない妻のおなかに手を添えた。
「うん・・。ちょっと歳とった母親だけど、あたし頑張るから」
「アホか。・・ンなこと言うなら俺の方だって同じだろ?」
「どうする?今皆に言った方がいい?」
「・・子供か。俺たちの・・」
と一旦言葉を切ると、少し考えた。
「いや。少しの間、二人だけの秘密にしねぇか?俺は少しの間、この子を自分だけの大切な宝だと思いたい。親父やお袋なんかに知られたら大騒ぎだろ?それに病院できちんと調べてもらってから言った方がいい」
「・・司。一緒に・・来てくれる?」
少し不安そうに司を見上げる黒い瞳。
「ああ。明日でもすぐ行こう。NYにもいい病院は沢山ある」
つくしは頷くと、司の胸に顔を寄せた。
ちょっと歳をとった母親だけど、と言った妻。
だが、時間はこれから先まだいくらでもある。
そんな時間と共にやがて二人の元に訪れるのは大きな愛。
優しさと愛だけが感じられるこの瞬間、まるで二人の新しい門出を祝福するかのような大きな贈り物が届けられた。
今日のこのセレモニーは二人にとって心のセレモニーとなったはずだ。そんななか、新たな命が宿ったことを知り、司は妻の身体をきつく、だが気遣いながら抱きしめていた。
そして愛しい唇にキスをした。
芽生えたばかりの小さな命の誕生を待ちわびながら。
< 完 > *エンドロールはあなたと*

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本日にて完結でございます。長らくおつき合い頂きありがとうございました(低頭)。
今後の予定については改めてお知らせいたします。
ニュージャージーにある道明寺邸の庭で行われるガーデンウェディングは、澄み切った青空の下で行われた。
オルガニストが演奏を始めたとき、それが式の始まりの合図。
結婚式に演奏される定番の曲を聴きながら、芝の上に敷かれた白い絨毯の上を歩いて行くのは、父親と腕を組む女性。自分の年齢を気にしながら、どこか遠慮がちに纏った真っ白なウェディングドレスは、すっきりとしたマーメイドスタイル。夫が準備したが、手直しするところがないほど身体によくあっていた。そして大人の女性ならではの落ち着きが感じられた。
牧師の前で待つのは夫となった男性。
彼も白の礼装に身を包んでいた。
その隣に立ったのは妻となった女性。
キリスト教徒ではない二人は、神の名のもとに結婚の誓いに立ち合いましょう、と言ってくれた人物の前に立った。そしてそんな二人を見守るのは互いの家族と友人たち。
既に入籍を済ませ夫婦としての生活を始めている二人は、この式を人生のけじめとして行うことにした。だがこの結婚式は考え抜かれた末の結果かといえば、そうではなかった。
夫となった男性は、妻と違い衝動的なことがある。妻に対しては短慮ともいえるほどの男は、彼女のためなら一度決めたことは徹底すると言っていいほど真っ直ぐな心を持っていた。
そんな心を持つ男は、妻が口にした地味でひっそり家族だけの式を挙げるため、時に友人たちの手を借り短期間で準備を成し遂げていた。
その男は若かった頃は反抗的だった。
今ではカリスマ的ともいえる魅力を発散する男だが、大財閥の家に生まれ、どこか息苦しさを感じながら成長した子供時代があった。そして迎えた少年時代に反抗的でひねくれた男になった。ただし、それは一時のことで、子供なら誰もが通る反抗期という道だったのかもしれない。今の司に言わせれば、あの頃は成長と飛躍のための過渡期だったそうだ。そんなことを大真面目な顔で妻に話しをする男。だが、それを聞いた友人たちは皆一様に首を傾げる仕草をした。そんな友人たちを睨む司だが、生来持っていたと言われた凶暴さも今はなかった。
対し、女は真面目な少女時代を過ごしていた。
そんな少女も成長すれば、それなりに人生を楽しもうとした。だが物事を深く考えるあまり恋をしても、その進展を見ることなく実ることがなかった。そんな二人がめぐり会い恋に落ちたことを、不思議だと思う人間もいるかもしれないが、世の中には思いもしないことがあるということだ。
二人が並んだ姿は身長差がある。
男は、敏捷な動きを見せる美しい野生動物だと言われるが、そんな彼の傍に寄り添うのは、少しどん臭い所があると言われた女。華奢で大きな瞳が印象的な女は、どこか幼さを感じさせるところもあり、33歳にはとても見えなかった。そしてその女は高い靴を履き、急ぐあまり躓き、転んだ先にいた男と恋に落ちた。
だから夫になった男は妻をからかうとき、必ず口にする言葉がある。
「いくら背が低いことが気になるからって踵の高い靴を履けばいいってもんじゃねぇぞ?おまえはとにかくよく躓く。頭のいい人間は脳みそが詰まって重いのかもしんねぇけど、よく前を見て歩け?」
形のよい眉を片方だけ吊り上げ言う姿は今では見慣れた姿。
だが、今日のつくしは背の高い司に合わせるよう、いつもより踵が高い靴を履いているが、それでもまだ二人の身長差は20センチもあった。
「おまえはそのままが一番いい。何も無理して背を高く見せる必要なんてねぇからな。なにしろ俺の腕の中にすっぽり収まるくらいが一番抱き心地がいい」
妻のことは腕の中どころか、出来れば上着のポケットに入れて持ち運びたいほど愛していた。友人達も、もうここまでくると呆れて物が言えない状態だ。
「俺が正しくて、おまえが間違ってると思わねぇか?」
それぞれの思いがそれぞれの頭の中にある。だが、言いたいのは意地をはることなく素直でいろ。ということだ。意地っ張りが得意だと言っていた女は、司が好きだという気持ちを素直に認めようとしなかった経緯があったからだ。司は妻を見ながら自分がどんな返事を待っているのか分かっていた。
すると、小さく息をついた妻。
「・・・いつも間違ってるのはあたし。あたしが間違っていて、司が正しい・・これでご満足でしょ?」
つくしは夫が求めている答えを知っていた。
だからこの答えは自分の気持ちを認めるのに時間がかかった女の精一杯の譲歩。
靴については、踵の高いものを履くことはない。
以前、恥ずかし話しだが歩道を歩いているとき、グレーチング(鋼材を格子状に組み込んだ溝の蓋)に細い踵がすっぽりと嵌り、踵ごと取れてしまったという事態に遭遇したことがあった。そんな話しを夫にすれば、
「つくし、おまえは道端で転んで俺以外の男にパンツを見せたンか!」
と怒られた。何しろ初めて夫と出会ったとき、彼の目の前で転び、やはり白い下着が見えたからだ。だが、溝の蓋に踵が嵌ったとき、パンツスーツだったからその心配はなかった。
つくしはあたしが間違っていて司が正しい、と言ったが何が間違っていて何が正しい。そんなことは今の二人には関係ない。小型犬が大型犬に文句を言った。確かにそんな頃があった。だが今では夫が何を考えているのか分かっているかのようなその返事。夫は妻には優しい男だが、そこはやはり男だ。プライドといったものがある。そのプライドを傷つけることは決してしないつもりだ。
そんな妻の腰に腕を回した司。
「だろ?おまえがそうやって間違いを認める日をどれだけ長い間待ったか」
「な、なにが間違いなのよ?全然意味がわからないわよ。それに長い間だなんて、何がそんなに長い間なのか・・」
「・・つくし?」
「つくし?どうした?何ひとりで笑ってんだ?おまえ聞いてるのか?」
「えっ?あ、うん」
入籍を済ませているとはいえ、こうして夫と並んで式を挙げていることで、今までの二人のやりとりを懐かしく思い出していた。
「うん。ごめん。なんか色々思い出しちゃって・・」
「もういいから黙れ。これから誓いのキスするんだろ?」
優しく低い声は妻となったつくしだけのもの。
司はつくしの腰に腕を回し、抱き寄せ、ゆっくりと顔を近づけた。
そして降りて来た唇は、優しくつくしの唇に重なった。
それは神聖な誓いのキス。
やがて、そっと頬に添えられた大きな手が彼女の顔を傾け角度を変え、より深く唇を合わせた。力強く変わった口づけに呼吸と鼓動が重なり、時が止まったかのような二人だけの空間がそこにあった。
太陽のやわらかな陽射しを浴び、静寂に包まれた大豪邸の庭に設えられた誓いの場。
そこかしこに咲き誇る大輪のバラ。そこから香る甘い香り。そしてその香りを二人の元へと運ぶ空気は暖かい。招待客は誰もいない、身内と親しい友人たちだけの式。
そんななか、やがて二人のキスは新郎が新婦の息が切れそうになるほど激しいものになっていた。
まるで今日のこの光景は外国映画のワンシーンのようだ。
それは過去につくしが見ていた映画のラストシーン。エンドロールが流れ始めるその直前、幸せな二人が映る映画そのものだと思った。
『人生は舞台である。人は皆役者。』
シェイクスピア劇の中にそんな台詞があった。
でも、これは映画でもなければ、舞台でもない。
二人がこれから歩む新しい人生のはじまりだ。
「司!!!」
「つくし!」
「先輩!」
「支社長!奥様!」
それぞれ皆呼び名が違うがその声は皆嬉しそうだ。
「結婚おめでとう!」
男の友人たちは笑いながらはやし立て、女の友人たちは目に涙を浮かべ、喜んでいた。
かつて、滋が桜子に言ったことがあった。
『あの司がつくしに振り回されるところ。あの男が、女に振り回されるなんて信じられないでしょ?でもそんな姿を見て見たいわよね?』
今、その言葉は現実として二人の前にあった。
「・・それにしてもまさか先輩にアドバンテージがあるとは思いもしませんでした」
あの道明寺司が女に振り回される。そんな姿を見ることが出来るなんて!
桜子は未だに二人の間の優位性が、つくしにあることが信じられないという思いがある。
かつて見たことがある司の冷やかな笑みというものは、他人に向けられるものであり、妻のつくしに向けられることは絶対ないと分かっていたとしても。
二人は今、ファーストバイト(First Bite)と呼ばれるケーキ入刀後の最初の一切れを互いに食べさせ合っていた。
新郎側からのファーストバイトは、一生食べ物に困らせないという意味。
そして新婦からの意味は、一生美味しい料理を食べさせてあげるの意味。
「それにしてもあの道明寺さんが、先輩からケーキを食べさせてもらってるなんて信じられます?道明寺さんって甘いのもお嫌いでしたよね?それなのにあんな大きなスプーンで!」
ウェディングプランナーの話によれば、大きなスプーンでいっぱいケーキを取り、新郎の口いっぱいにケーキを入れることを勧めているそうだ。大の男が口の周りにクリームを付けている姿が笑いを誘うからだ。実際男の友人たちは皆、大笑いしていた。
「いいじゃない!あの司だから出来るのよ?好きな人のことならとことん本気になれるなんて、いい男になったわぁ・・あのとき、司と結婚出来ないなんて言ったのがなんだか少し勿体ない気がしてきた」
滋は遠い昔の日を懐かしんだ。
あの頃の道明寺司と言えば、女嫌いで有名だったが、そんな男が好きな人の前では、こんなにもやわらかく笑えるものなのかと信じられない思いで見ていた。
「滋さん。今私たちの前にいる道明寺さんは先輩の前だけですから。間違っても滋さんにはあんなことさせません。見て下さいよ?あの顔。嬉しそうに先輩からのスプーンを口に入れてるじゃないですか」
185センチあると言われる男が腰を屈め、つくしの前で口を開けていた。
それも楽しそうに、そして嬉しそうに。
「げっ。信じられない。猛獣がバニーちゃんからケーキ食べさせてもらってる・・なんか見ちゃいけないようなものを見たような気がする。司のイメージってこんな男じゃなかったよね?」
滋の言いたいことはわかる。大の男が餌を待つひな鳥のように口を開け、つくしからのケーキを嬉しそうに食べている。愛の強さは砂糖の甘さを凌駕するのだろうか。
「滋さん。こんなことで驚いていたらダメですよ。まだガータートスもあることですし。・・あ、でもあのドレスの下に潜り込んでなんて絶対無理ですね。それに道明寺さんがひと前で先輩の脚を見せるなんてこと絶対ないですよね?やっぱりガータートスはしませんね?」
花嫁の太腿に嵌められたガーダーを花婿がドレスの中に頭を入れ、口で取り、未婚の男性に向かって投げる。独身女性に向かって行われるブーケトスの男性版だ。
「ふふふ・・桜子。それは2人きっきりのお楽しみよ?それにあのプレゼントもあることだし、今夜は二人だけのハーレムナイトってことなんじゃない?」
「えっ!ガータートスしないんですか?僕楽しみにしてたのに!」
滋と桜子の会話に加わったのは紺野。
今は司の秘書として道明寺HDで働き始めたつくしの元部下は、東京で司とつくしを見送ったのち、民間機で西田とNYへとやって来た。元上司であり、今は自分が仕える男の妻となったつくしの晴れ姿に『主任!良かったですね!ついにルビコン川を渡り切ったんですね!馬子にも衣装です!』と、若干失礼なことを言いながらも感極まって泣いていたというのに、この変わりようはいったい何なのか。
「紺野くん。あのね、君も曲がりなりにも道明寺さんの秘書になったんだからわかるわよね?道明寺さんが先輩の太腿にあったガーターを投げると思う?そんなことする訳ないでしょ?」
「でも、ガータートスは男性参列者の楽しみなんですよ?アレを取ることが出来たら次に結婚出来るって言われてるんですよ?」
「なに紺野くん、あなたまだ若いのにもう結婚したいの?それにね、ガーターは滋さんとあたしから道明寺さんへのプレゼントのひとつなの。だから諦めなさい!それにあなた道明寺さんの秘書なのにトスに参加しようなんて考えてたの?」
「いいじゃないですか!僕だってお二人の幸せを祈ってるんです。そのお裾分けを頂きたいんです!」
「ダメよ!絶対ダメ!あのガーターは道明寺さんのものなの!あなた自分の上司に歯向かうつもりなの?」
紺野と桜子の賑やかな会話が聞こえたのか、夫は妻に聞いた。
「なんだよ?あのプレゼントって?」
「・・うん。今夜・・開けてみてって・・」
つくしは渡されていた箱のことを思い出していた。
「へぇ。そうか。けど滋と三条からのプレゼントなんてロクなもんじゃねぇような気がするが。ま、今はそんなことはどうでもいいか。つくし、ほらデカい口開けろ。おまえは腹が減ったらイライラするからな」
司にケーキを食べさせたつくしは、今度は司からケーキを食べさせてもらう番だ。目の前にはケーキが乗ったスプーンが差し出されていた。だが、つくしの口は開かれなかった。
「・・つかさ、話があるの」
「どうした?このスプーンじゃ小さいのか?なんならもっとデカいスプーンを持ってこさせるか?」
司は表情こそ変えなかったが一瞬慌てた。
世間でよくある話しを思い出していた。世の夫となった男どもの話だが、妻から〝話しがあるの″と言われればろくな話しではないと相場が決まっていると耳にしたことがある。別れたいとか、離婚してくれとか、出て行ってくれとか・・。だが自分たちは結婚式の最中だ。そんなことがあるはずがない。それにもし仮にそんなことを言われたとしても、どの項目も問答無用で却下だ。司は妻の口からどんな言葉が出るのかと、自分でも無意識に息を呑んでいた。
そして妻の口から語られたのは、
「・・あのね・・もしかしたら赤ちゃんが出来たかもしれないの」
自分が妊娠していることに何週間も気づいていな女がいたとすれば、それはつくしかもしれない。この前からなんとなく身体がだるい。吐き気はしないが胃がどうも気持ち悪いと感じていた。それはもしかして食べ過ぎたのではと考えていた。それからトイレに頻繁に行くようになった。もしかして膀胱炎になったのではと思いもした。働く女性にはよくある話しだが、忙し過ぎてトイレに行く時間がないということが実際にある。何しろ大きな会社はトイレの場所が遠いと相場が決まっている。
そんな調子で決定的なことはなく、妊娠など思いもしなかった。
しかし、最近はっきりとしたことがある。乳房が張って来たのだ。敏感になったようでブラジャーを着けても痛みを感じるようになっていた。それに夫に口に含まれたとき、痛みを感じた。そして前回の生理がいつあったのか思い出していた。
驚いたのは司だ。
今この状況での妻からの告白に驚くなという方が無理だ。
「・・つくし。本当か?」
司は思えば古いタイプの人間だ。
結婚したならぜひ子供が欲しいと思っていた。
勿論それはつくしとの間にだから言えることだ。
そして自分の気持ちに正直な男。
歓びを隠せるはずがない。
まだ膨らんでもいない妻のおなかに手を添えた。
「うん・・。ちょっと歳とった母親だけど、あたし頑張るから」
「アホか。・・ンなこと言うなら俺の方だって同じだろ?」
「どうする?今皆に言った方がいい?」
「・・子供か。俺たちの・・」
と一旦言葉を切ると、少し考えた。
「いや。少しの間、二人だけの秘密にしねぇか?俺は少しの間、この子を自分だけの大切な宝だと思いたい。親父やお袋なんかに知られたら大騒ぎだろ?それに病院できちんと調べてもらってから言った方がいい」
「・・司。一緒に・・来てくれる?」
少し不安そうに司を見上げる黒い瞳。
「ああ。明日でもすぐ行こう。NYにもいい病院は沢山ある」
つくしは頷くと、司の胸に顔を寄せた。
ちょっと歳をとった母親だけど、と言った妻。
だが、時間はこれから先まだいくらでもある。
そんな時間と共にやがて二人の元に訪れるのは大きな愛。
優しさと愛だけが感じられるこの瞬間、まるで二人の新しい門出を祝福するかのような大きな贈り物が届けられた。
今日のこのセレモニーは二人にとって心のセレモニーとなったはずだ。そんななか、新たな命が宿ったことを知り、司は妻の身体をきつく、だが気遣いながら抱きしめていた。
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今後の予定については改めてお知らせいたします。
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悠*様
労いのお言葉ありがとうございます。
次回作ですか?(笑)
実生活の方が少々忙しく、少しお時間を頂きたく思っております。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
コメント有難うございました^^
労いのお言葉ありがとうございます。
次回作ですか?(笑)
実生活の方が少々忙しく、少しお時間を頂きたく思っております。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 22:31 | 編集

とん**コーン様
つくしちゃん、歳取った母親なんて言っていましたが、まだまだ若いですよねぇ(笑)
子供が生まれてからのお話しですか?
夫婦のその後ですね?はい。あのような終わり方でしたので一応考えております。
さて、どんな司になるのでしょう・・(笑)
拍手コメント有難うございました^^
つくしちゃん、歳取った母親なんて言っていましたが、まだまだ若いですよねぇ(笑)
子供が生まれてからのお話しですか?
夫婦のその後ですね?はい。あのような終わり方でしたので一応考えております。
さて、どんな司になるのでしょう・・(笑)
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 22:34 | 編集

司×**OVE様
こんにちは^^
いつもおつき合い頂きありがとうございますm(__)m本当に書く励みになりました。
幸せいっぱいの二人ですが、妊娠に気付かないつくし(笑)
本当にどれだけ仕事人間なんでしょうね(笑)
ちなみにグレーチングに踵を取られたお話しはアカシアの遠い昔の実話でございます(笑)
つくしに「話しがあるの」と言われ内心驚いている司(笑)←これでは御曹司ですね(笑)
どうもアカシアの頭を占めているのは、やはり御曹司のようです(笑)
そうですよね、滋さんもお嬢様ですが気取りがなく、自然体なのですが、司はつくしにしか反応しない。やはり細胞が求めているのでしょうか・・。
桜子と紺野くんの組み合わせはベストマリアージュ?(笑)
しかし、つくしは意地っ張りでイラッとすることがありますよね(笑)
実生活の方がこれから忙しくなりそうです。次回作も頭にありますが少しお時間を下さい。
コメント有難うございました^^
こんにちは^^
いつもおつき合い頂きありがとうございますm(__)m本当に書く励みになりました。
幸せいっぱいの二人ですが、妊娠に気付かないつくし(笑)
本当にどれだけ仕事人間なんでしょうね(笑)
ちなみにグレーチングに踵を取られたお話しはアカシアの遠い昔の実話でございます(笑)
つくしに「話しがあるの」と言われ内心驚いている司(笑)←これでは御曹司ですね(笑)
どうもアカシアの頭を占めているのは、やはり御曹司のようです(笑)
そうですよね、滋さんもお嬢様ですが気取りがなく、自然体なのですが、司はつくしにしか反応しない。やはり細胞が求めているのでしょうか・・。
桜子と紺野くんの組み合わせはベストマリアージュ?(笑)
しかし、つくしは意地っ張りでイラッとすることがありますよね(笑)
実生活の方がこれから忙しくなりそうです。次回作も頭にありますが少しお時間を下さい。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 22:39 | 編集

新*者様
司、つくし結婚おめでとう!二人に幸多かれですね。
そうですよね、こらから悪阻が始まり大変ですね。でも司がついていますから大丈夫です。
司はどのようにつくしの傍にいてくれるのでしょうねぇ・・。
つくしは頑張り過ぎるところもありますが、そこは司が色々我慢しながら手助けしてくれるはずです。次のお話し、少しお時間下さいませ。
拍手コメント有難うございました^^
司、つくし結婚おめでとう!二人に幸多かれですね。
そうですよね、こらから悪阻が始まり大変ですね。でも司がついていますから大丈夫です。
司はどのようにつくしの傍にいてくれるのでしょうねぇ・・。
つくしは頑張り過ぎるところもありますが、そこは司が色々我慢しながら手助けしてくれるはずです。次のお話し、少しお時間下さいませ。
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 22:42 | 編集

S**p様
最終話となりました。
はい。NYで司を餌付けするつくしちゃんでしたね。
甘い物が嫌いな司、嬉しそうに楽しそうに口を開けていますが、かなり無理している・・
もしくは幸せに麻痺しているのかもしれませんね(笑)
ガータートスはしませんよね?
>自分のポッケにしまって執務室の引き出しにしまってニヤニヤする坊っちゃん(笑)
まるで御曹司ですね(笑)
ベイビーの誕生、滋と桜子からのプレゼント。そして桜子&紺野のコンビ。
エンドロールではなく、新たなオープニング?(笑)
一応その後を考えているので、また近いうちに・・と思っております。
拍手コメント有難うございました^^
最終話となりました。
はい。NYで司を餌付けするつくしちゃんでしたね。
甘い物が嫌いな司、嬉しそうに楽しそうに口を開けていますが、かなり無理している・・
もしくは幸せに麻痺しているのかもしれませんね(笑)
ガータートスはしませんよね?
>自分のポッケにしまって執務室の引き出しにしまってニヤニヤする坊っちゃん(笑)
まるで御曹司ですね(笑)
ベイビーの誕生、滋と桜子からのプレゼント。そして桜子&紺野のコンビ。
エンドロールではなく、新たなオープニング?(笑)
一応その後を考えているので、また近いうちに・・と思っております。
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 22:44 | 編集

m*様
お読みいただき、ありがとうございました^^
楽しんでいただけて良かったです。
拍手コメント有難うございました^^
お読みいただき、ありがとうございました^^
楽しんでいただけて良かったです。
拍手コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:04 | 編集

み*ちゃん様
こんにちは^^
結婚して妻に甘い甘い司ですねぇ(笑)
本当に、どうしてそこまで甘い顔が出来るのか・・(笑)
滋も桜子もF3も「あの猛獣司が!」と思っていることでしょう。
次回作、少しお時間を下さいませ。
コメント有難うございました^^
こんにちは^^
結婚して妻に甘い甘い司ですねぇ(笑)
本当に、どうしてそこまで甘い顔が出来るのか・・(笑)
滋も桜子もF3も「あの猛獣司が!」と思っていることでしょう。
次回作、少しお時間を下さいませ。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:07 | 編集

さち**マ様
大人の恋ですが、つくしちゃん、意地っ張りは変わりないようです。
妊娠中の司の溺愛ぶり。
今でさえ甘い司ですが、それ以上に甘い司になりそうです。
次回作、考えておりますが、少しお時間を下さいませ。
コメント有難うございました^^
大人の恋ですが、つくしちゃん、意地っ張りは変わりないようです。
妊娠中の司の溺愛ぶり。
今でさえ甘い司ですが、それ以上に甘い司になりそうです。
次回作、考えておりますが、少しお時間を下さいませ。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:10 | 編集

ま**ん様
幸せなラストになりました^^
そこまで持っていく司も大変でしたね(笑)
本当に仰るとおり、つくしが慎重派で素直に流れてくれませんでした。
じれたかったですよね(笑)
次回の二人はどんな二人なのでしょうねぇ。
もう少し素直な女性でいて欲しいのですが・・(笑)
また次回作もお読みいただければ幸いです。
コメント有難うございました^^
幸せなラストになりました^^
そこまで持っていく司も大変でしたね(笑)
本当に仰るとおり、つくしが慎重派で素直に流れてくれませんでした。
じれたかったですよね(笑)
次回の二人はどんな二人なのでしょうねぇ。
もう少し素直な女性でいて欲しいのですが・・(笑)
また次回作もお読みいただければ幸いです。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:13 | 編集

こ*子様
こんにちは^^ご無沙汰しております。
はい(笑)司の色気にやられた真面目な牧野主任のお話しです(笑)
牧野つくし。相変わらず意地っ張りな女性のようです(笑)
途中、疲れ果てた日がありまして、挫折しそうといいますか、頭が回らなくなりました。
文章もなんだかおかしくなったりしながらですが、なんとか書き切りました(笑)
こ*子様のお話しから見れば、短いお話しでございます(笑)
次回作、一応頭にありますが、3月は実生活の忙しさに頭がついて行きそうにありません(笑)
3月は不定期更新となる・・予定です。
コメント有難うございました^^
こんにちは^^ご無沙汰しております。
はい(笑)司の色気にやられた真面目な牧野主任のお話しです(笑)
牧野つくし。相変わらず意地っ張りな女性のようです(笑)
途中、疲れ果てた日がありまして、挫折しそうといいますか、頭が回らなくなりました。
文章もなんだかおかしくなったりしながらですが、なんとか書き切りました(笑)
こ*子様のお話しから見れば、短いお話しでございます(笑)
次回作、一応頭にありますが、3月は実生活の忙しさに頭がついて行きそうにありません(笑)
3月は不定期更新となる・・予定です。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:16 | 編集

く*ちゃん様
無事最終回を迎えました^^
ほのぼのとした結婚式。つくしちゃんらしいですか?
家族と親しい友人だけのガーデンウェディングですので、つくしちゃんも気取りがなく、よかったと思っていたようです。
最後の赤ちゃん出来たかも発言・・。続きですね?一応考えております。
少しお時間下さいませ^^
コメント有難うございました^^
無事最終回を迎えました^^
ほのぼのとした結婚式。つくしちゃんらしいですか?
家族と親しい友人だけのガーデンウェディングですので、つくしちゃんも気取りがなく、よかったと思っていたようです。
最後の赤ちゃん出来たかも発言・・。続きですね?一応考えております。
少しお時間下さいませ^^
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:20 | 編集

co**y様
無事連載終わりました~(笑)
満足いくエンディング?良かったです!
最後は「赤ちゃんが出来たかも・・」なつくしちゃんでした。
これから親となる二人の人生に幸多からんことを祈って下さい。
コメント有難うございました^^
無事連載終わりました~(笑)
満足いくエンディング?良かったです!
最後は「赤ちゃんが出来たかも・・」なつくしちゃんでした。
これから親となる二人の人生に幸多からんことを祈って下さい。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.26 23:23 | 編集

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マ**チ様
こんばんは^^
長きに渡りおつき合い有難うございました。
真夜中のコメントに笑いながら、そして励まされながら書いておりました(笑)
紺野くんと西田さん。紺野くんと司!!本当にお腹が痛い時がありました。
タキシードとウェディングドレスで濃厚なキスシーン。はい。古き良き時代の映画のラストシーンです^^
古き良き時代の俳優さんではケーリー・グラントのファンでございます。
ガータートスを期待する紺野くん!(笑)最後までお茶目な紺野くんでした(笑)
マ**チ様には紺野くんを可愛がっていただき、感謝しております!本当に楽しい紺野くんを沢山有難うございました。
そうですよ、司がつくしのガーターを投げるわけありません!(笑)もしそうなったら、西田さんが!(笑)
流石!室長!!華麗なるジャンプでキャッチして司に手渡す。
秘書の鏡ですね。紺野くんとは違います!
そしてこのタイミングでオメデタです(笑)はい。帰国の際は司を縛っておかなければ危険です。
いえ、でもつくしとベイビーのことを考えると大人しいかもしれません(笑)
はい。これから少し忙しい時期となりそうです。
スローペースとなりますが、またお時間があれば覗いてみて下さいね。
紺野君よ永遠なれ‼(笑)
コメント有難うございました^^
こんばんは^^
長きに渡りおつき合い有難うございました。
真夜中のコメントに笑いながら、そして励まされながら書いておりました(笑)
紺野くんと西田さん。紺野くんと司!!本当にお腹が痛い時がありました。
タキシードとウェディングドレスで濃厚なキスシーン。はい。古き良き時代の映画のラストシーンです^^
古き良き時代の俳優さんではケーリー・グラントのファンでございます。
ガータートスを期待する紺野くん!(笑)最後までお茶目な紺野くんでした(笑)
マ**チ様には紺野くんを可愛がっていただき、感謝しております!本当に楽しい紺野くんを沢山有難うございました。
そうですよ、司がつくしのガーターを投げるわけありません!(笑)もしそうなったら、西田さんが!(笑)
流石!室長!!華麗なるジャンプでキャッチして司に手渡す。
秘書の鏡ですね。紺野くんとは違います!
そしてこのタイミングでオメデタです(笑)はい。帰国の際は司を縛っておかなければ危険です。
いえ、でもつくしとベイビーのことを考えると大人しいかもしれません(笑)
はい。これから少し忙しい時期となりそうです。
スローペースとなりますが、またお時間があれば覗いてみて下さいね。
紺野君よ永遠なれ‼(笑)
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.27 21:42 | 編集

イ**マ様
こんにちは^^
お知らせのタイトルでそんなに驚いていただけるとは、アカシアにはなんだか勿体ないといった思いです。
ちょうどこれから忙しい時期でして、そうなることは確実ですので、少しペースを落としてと思っています。
「エンドロール~」最後にベビちゃんが二人の元へ訪れました。
道明寺家の皆さん大喜びでしょうねぇ(笑)
司はどんなパパになるんでしょう・・きっと子煩悩なパパでしょう。
でも妻が一番、二番はベビちゃんではないかと。
こちらこそ、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント有難うございました^^
こんにちは^^
お知らせのタイトルでそんなに驚いていただけるとは、アカシアにはなんだか勿体ないといった思いです。
ちょうどこれから忙しい時期でして、そうなることは確実ですので、少しペースを落としてと思っています。
「エンドロール~」最後にベビちゃんが二人の元へ訪れました。
道明寺家の皆さん大喜びでしょうねぇ(笑)
司はどんなパパになるんでしょう・・きっと子煩悩なパパでしょう。
でも妻が一番、二番はベビちゃんではないかと。
こちらこそ、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.02.27 22:28 | 編集

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チ**ム様
こんばんは^^
最後までお読みいただきありがとうございました。
ガータートスは日本ではあまり行われていないように思われます。
やはり、文化的な違いもあるのではないでしょうか?何しろウェディングドレスの中に頭を入れる、また新婦のあられもない姿がひと前に晒されるといったことは躊躇されるようです。
え、あのマイルハイ~ですが、隠語です。それをご留意くださいね。
はい。グレーチングに細いハイヒールの踵が見事に嵌り、折れました(笑)
転びましたよ、思いっきり(笑)
これから少し忙しいので、ペースを落としてとなりますが、また覗いてみて下さいね。
次回も楽しんでいただけるといいのですが・・。
コメント有難うございました^^
こんばんは^^
最後までお読みいただきありがとうございました。
ガータートスは日本ではあまり行われていないように思われます。
やはり、文化的な違いもあるのではないでしょうか?何しろウェディングドレスの中に頭を入れる、また新婦のあられもない姿がひと前に晒されるといったことは躊躇されるようです。
え、あのマイルハイ~ですが、隠語です。それをご留意くださいね。
はい。グレーチングに細いハイヒールの踵が見事に嵌り、折れました(笑)
転びましたよ、思いっきり(笑)
これから少し忙しいので、ペースを落としてとなりますが、また覗いてみて下さいね。
次回も楽しんでいただけるといいのですが・・。
コメント有難うございました^^
アカシア
2017.03.01 23:17 | 編集
