世界には色々な形の愛がある。
そして恋煩いという病に取りつかれた男が取った行動は女を自分だけのものにすること。
金も地位も権力も。そして美貌も持つ男に振り向く女は多い。
だが司が欲しいのは目の前の女だけ。
だから司は目の前の女から目を離さなかった。
自分の肩までしかない華奢な身体。
艶のある黒髪と黒い大きな瞳。
薄い色の口紅を付けた唇。
初めて牧野つくしを見た時から身体が疼き、彼女を思い淫らなことを想像していた。
司の部屋の壁には牧野つくしの写真が何枚も貼られ、彼女が食品分析官の仕事用に会社で使っている白衣が司のベッドの上にあった。
それは会社のロッカーの中にあった医者が患者の診察をする時と同じ白衣。
その白衣は人の形に広げられ、裸になった司は白衣の腰の部分に尻を落とした姿勢で座り、彼女を思い悦楽の表情を浮かべ、自身の怒張したものを握り締め、上下に激しく擦ることを繰り返していた。
それは健康な男なら、していてもおかしくはない本能に従ってする行為だが、どんな女も手に入れることが出来ると言われる男の想いは、彼女だけに向けられていて他の女は欲しくはなかった。代用品で済ませるつもりはなく、白く吹き上げるものを注ぎ込みたいのは彼女の中だけ。それがこれから叶えられると思うと下半身の疼きが止められなかった。
司はすぐ目の前にいる女の香りを吸い込んだ。
それは今まで白衣から香っていた匂いとは別の匂い。
実際に匂う女の香りは優しい香りがした。
そしてこれから行われるあらゆる局面を想像した。
司の下に裸で横たわる女の白い肌を蹂躙する己の姿を。
深く突く度に喘ぎ声を上げる女の姿を。
大きく開かせた両脚の間の濡れて滑りやすくなった場所から香る匂いを吸い込み、そこを舐め吸い上げ最後に挿入する姿を。そして脚を開かせた女を上に跨らせ、下から激しく突き上げ可愛らしい胸が揺れる姿を眺めることを。
「牧野つくし。俺はお前が欲しい。お前の中に入りたい。だから大人しく俺を受け入れろ」
司は逃げようとする女を掴まえ寝室へ運び込みベッドの上へ寝かせると、素早くズボンと下着を脱いで豹を思わせる素早い身のこなしで女の上に跨った。そして身体をよじり弓なりになり逃げようとする女の身体を押さえつけた。
「い、いや…止めて。止めて下さい!」
「ダメだ。止めることは出来ない。俺はお前が欲しい」
司は抵抗する女の服を乱暴に脱がせ一瞬にして裸にした。そして両手をベッドの上にあったスカーフで縛り頭の上に縫い付け難なく女の身動きを封じた。
「ああ牧野.....なんて綺麗なんだ。俺は今までこんなに綺麗な裸を見たことがない。俺はお前が欲しくて仕事が手につかなかった。お前のことを考えるだけで硬く、熱くなって頭がおかしくなりそうだった」
そう言った男の身体の下半身は天に向かって真っすぐに屹立していて、今にも弾けそうに膨らんでいた。
「いや….嫌っ!止めて!道明寺副社長!私はあなたなんか欲しくな__」
司は、「欲しくない」の言葉を言わせなかった。
自分を否定する言葉を訊きたくなかった。だから容赦のないキスをして唇を塞いだ。
そして片手をきつく閉じられた脚の間に入れ、臆することなく指を1本奥へと挿し入れた。
「__!」
女は頭を左右に振り司の唇から逃れようとした。だが司はそうはさせなかった。
優しくない指は内側の敏感な襞を擦り湿らせ潤いを引き出そうとした。
そして徐々に潤いを増して来ると指を2本に増やし余すことなく探り始めた。
すると初めこそ歓迎しなかったそこは司の指に吸い付き締め付け甘い蜜を流し始めた。
だが司を受け入れるにはまだ狭い。だから司は唇を離し、広げられた脚の間に腰を据え、細い足首を掴み、膝を折り曲げ胸に当たるようにすると、隠されていた場所を目の前にさらけ出した。
「や、止めて!嫌っ!お願い離して!」
司の前にあるのはピンク色をした二枚貝が閉じられた姿。そこは開けられることを待っている鍵穴だった。そして鍵となってそこに入れたいのは己の高ぶり。
「止めて欲しいって?お前は嫌だと言っても身体は俺を求めて涎を流してる。見ろよコレを」
司は目の前の陰部を濡らす蜜を指先で掬い女の前に差し出した。
「いやらしいな。こんなに俺の指を濡らすんだからな」
それはサラサラとした水ではないヌメリを含んだ蜜。
そして彼女の羞恥を煽ると指先の残り香を嗅いだ。
「お前の匂いがする。だがこうした方がもっと匂いを感じることが出来る」
と言って目の前にさらけ出された蜜を流す場所に顔を近づけ唇を付けた。
すると華奢な身体が反り返った。だが唇を離しはしなかった。
それどころか折り曲げた膝を容赦なく押さえつけ、ゆっくりと時間をかけ濡れた舌でいたぶるように舐め、膨れた蕾を口に含み転がし攻めた。
「はぁ......あっ!…んぁあ!止めて…ダメ!….あっ!…あぁ…あああ!!」
司は頭の上で聞える声に舌を上下に滑らせピチャピチャと音を立てて舐め、襞の奥を味わうように舌を入れると、今度は引き出し蕾の先を舌先でチロチロと触れてから、息を吹きかけると唇で挟んだ。熱い息も愛撫そのもので繰り返される行為に大きく押し開かれた股は震え始めた。
「こんなことされたら正気じゃいられないって?いいぞ。それならもっとしてやるよ。俺はお前の正気を奪いたい。我を失った姿を見たい。俺が欲しいっていうお前の姿が見たい」
司はその言葉通り再び口を付けると巧に容赦なく甘美な攻めを続けたが、絶頂に導くことはしなかった。
それは相手に求めさせたいから。
だから欲しいというまで徹底的に攻めた。
舌を使い舐め回し、唇で挟み甘噛みをし、指で螺旋を描きながら奥まで入れ、内壁を擦り女の頭の中をカラッポにさせようとした。
それは熟練した舌の動き。細長くても力強い蛇の舌のような貪欲さで奥へ入ると執拗にいたぶり、牧野つくしのジュースを吸った。
そして司が触れている一点だけが知覚を感じるようにさせた。
「あ…だ、だめ…..」
だが本人の意志とは別にさっきまで何とか抵抗しようとしていた身体は司の舌を、唇を、指を受け入れたのが分かった。股の震えは痙攣となり足の指先がキュッと丸まったからだ。
それは感じている証拠。淡いピンク色に染まった身体はこれ以上ないほど熱を帯びていた。
だから司は顔を上げると女の蜜で濡れた唇を舐め、口元に笑みを浮かべた。
「欲しいか?」
司は今にもはち切れそうなほど昂ったものを握り、すっかり潤っている場所に当て先端で擦った。
「これが欲しいか?」
だが女は首を横に振った。
つまりそれは嫌だということ。
だが司はそれを認めることは出来なかった。
この女の全てを自分のものにしたい。俺のものだと主張したい。誰にも渡したくない。
だからここまで来て自分を否定する女を許さないという思いから、司は躊躇うことなく一気に根元まで貫いた。
すると女はアッと息を呑み、苦しそうに呻いた。そして痛い、止めてと言った。
だが女は手を縛られた状態で司を押しのけることも出来なければ彼を叩くことも出来なかった。
司は身動きできない女を突くのを止めなかった。
太くて長いものは身体を広げ、出入りを繰り返して容赦のないテクニックを使った。
「ああ、いい…..牧野….最高だ」
初めはゆっくりとしていた腰の振りも、やがて速く荒々しい動きに変わった。
そして腰を振るたびに滑りが良くなり、渇望が止めらない身体を満足させようと抽出を繰り返すが、なめらかさを増したそこは司を最奥まで引き込んだ。
「牧野…すげぇいい….お前のここは俺を咥え込んで喜んでる」
司は快楽の中に身を落とすと、速度を上げて腰を振った。
打ちつけるように腰をぶつけ、螺旋を描きドリルのように動いて突き立てることを止めなかった。
「ここはお前の鍵穴だ。どこを押せば快楽への扉が開くか俺だけが知っている。この穴に入ることが許されるのは俺だけだ。他の男はここに入ることは出来ないし許されない。お前の身体を味わうのは俺だけになる。それにお前の身体に残る俺の唇の痕と俺の匂いは他の男を寄せ付けることを許さない」
激しく突くたびに叫び声を上げる女は、司の大きさからなのか。苦しげな鋭い悲鳴を上げているが、司は自分と同じ感覚を味わって欲しいと、ぎりぎりのところまで抜くと今度はゆっくりと挿れた。
「大丈夫だ。お前もすぐによくなる」
司は、そう言って今度は優しくなだめながら腰を動かしたが女は涙を浮かべて言った。
「止めて….お願い…….初めてなの….」
その言葉に司は動きを止め女の顔を呆然と見た。
まさか今時いい年をした女が初めてだとは思わなかった。
「ああ…牧野。そうだったのか?お前、初めてだったのか?」
司の両手は女の腰から離れ彼女の頬を包んだ。それから縛っていたスカーフを解き、女の中に自身を入れたまま、力の抜けた身体を抱き起すとしっかりと抱いた。
抜かなかったのは、一度なかに入ったら抜け出すことが出来ないほど気持ちがよかったから。そして司はこの温もりを味わう初めての男だったことを知り、貴重な掘り出し物を見つけたことに気付いた。
「牧野。俺はお前を大切にする。だから俺の恋人になってくれ。一生大事にする。二度とこんなことはしない。だから俺の恋人になってくれ」
そして司は女が口を開く前に優しくキスをすると、涙をキスで拭きとった。
究極のエレガンスに言葉はいらないと言われるが、今の司は言葉を発することが躊躇われた。
いやそうではない。快感に打ち震えた男は言葉を発することが出来なかった。
最近の牧野絡みの夢は、いつも途中でぶった切られ完遂することが出来ないか、司にとって嬉しい展開ではないものが多かった。だからこの夢はある意味で男の征服欲を満たしてくれた。
だが今はそんなことで満足している場合ではない。
こんな夢を見ることになった問題を解決しなければならない。
それは司が勝手につくしの部屋の鍵を変えた件だ。
牧野はまだ怒っていて、口を利いてはくれない。
電話をかけてもいつも留守番電話になっていて出てくれない。
メールを送っても返事は来ない。
それに社内で見かけても無視される。
「俺はどうしたらいいんだ?」
その時だった。
執務室の扉をノックする音がした。
「失礼いたします。支社長。牧野様がお見えです」
西田の後ろから現れたのは司の最愛の人で喧嘩中の恋人。
その恋人は、司の傍まで来ると言った。
「ごめん。道明寺。私…言い過ぎたかも。道明寺は私のことを心配してくれたのよね?近くのマンションで空き巣被害があったって訊いて心配になったのよね?よく考えてみたら道明寺のしてくれたことは私の安全のためだもの。言い過ぎてゴメンね」
その言葉は司を天にも昇る気持ちにさせた。
まさに地獄から天国。天使が頭の上でファンファーレを鳴らし、くす玉が割られ中から鳩が飛び出した。
そして今、目の前にいるのは天使かと見紛うばかりのかわいい女。
司が悪いことをすれば悪いと怒るが、自分が悪いと思えば素直に謝るところは昔と変わらない司の恋人。
だから司も謝った。
「俺も勝手に鍵を変えちまって悪かったと思ってる」
「うん。そうよね。前もって言ってくれたら私も驚かなかったと思うけど、何も言われなかったし…..。だから出張から帰ったら鍵が開かないって驚くのは当たり前よね?」
恋人の言葉は正しい。だから司は立ち上ると、「そうだな。お前の言う通りだ。すまなかった」と言って彼女を抱きしめた。
百年先も愛を誓う。君は僕の全てと歌ったアイドルグループがいるが、司は百年どころか二百年先でも三百年先でも愛を誓える。いや未来を誓うというなら過去も語らなければならないはずだが、司は千年前から彼女を愛していたはずだ。
つまりそれは人生とは円を描いていて、人は死んでもまた再び同じ人生を繰り返すと言うドイツの哲学者ニーチェの永劫回帰を実践したということだが、二人は同じ土星人であり広い宇宙の中で二人が出会うことは初めから決められていて、ニーチェよりも遥かに昔から決まっていたに過ぎないと考えていた。
そして幸せだと改めて思うのは、現世に於いても無事めぐり逢い一緒に過ごせていること。
だから時に喧嘩をしても二人は離れることはない。
司はそれを最愛の人に伝えたいという思いで更に強くつくしを抱きしめた。

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そして恋煩いという病に取りつかれた男が取った行動は女を自分だけのものにすること。
金も地位も権力も。そして美貌も持つ男に振り向く女は多い。
だが司が欲しいのは目の前の女だけ。
だから司は目の前の女から目を離さなかった。
自分の肩までしかない華奢な身体。
艶のある黒髪と黒い大きな瞳。
薄い色の口紅を付けた唇。
初めて牧野つくしを見た時から身体が疼き、彼女を思い淫らなことを想像していた。
司の部屋の壁には牧野つくしの写真が何枚も貼られ、彼女が食品分析官の仕事用に会社で使っている白衣が司のベッドの上にあった。
それは会社のロッカーの中にあった医者が患者の診察をする時と同じ白衣。
その白衣は人の形に広げられ、裸になった司は白衣の腰の部分に尻を落とした姿勢で座り、彼女を思い悦楽の表情を浮かべ、自身の怒張したものを握り締め、上下に激しく擦ることを繰り返していた。
それは健康な男なら、していてもおかしくはない本能に従ってする行為だが、どんな女も手に入れることが出来ると言われる男の想いは、彼女だけに向けられていて他の女は欲しくはなかった。代用品で済ませるつもりはなく、白く吹き上げるものを注ぎ込みたいのは彼女の中だけ。それがこれから叶えられると思うと下半身の疼きが止められなかった。
司はすぐ目の前にいる女の香りを吸い込んだ。
それは今まで白衣から香っていた匂いとは別の匂い。
実際に匂う女の香りは優しい香りがした。
そしてこれから行われるあらゆる局面を想像した。
司の下に裸で横たわる女の白い肌を蹂躙する己の姿を。
深く突く度に喘ぎ声を上げる女の姿を。
大きく開かせた両脚の間の濡れて滑りやすくなった場所から香る匂いを吸い込み、そこを舐め吸い上げ最後に挿入する姿を。そして脚を開かせた女を上に跨らせ、下から激しく突き上げ可愛らしい胸が揺れる姿を眺めることを。
「牧野つくし。俺はお前が欲しい。お前の中に入りたい。だから大人しく俺を受け入れろ」
司は逃げようとする女を掴まえ寝室へ運び込みベッドの上へ寝かせると、素早くズボンと下着を脱いで豹を思わせる素早い身のこなしで女の上に跨った。そして身体をよじり弓なりになり逃げようとする女の身体を押さえつけた。
「い、いや…止めて。止めて下さい!」
「ダメだ。止めることは出来ない。俺はお前が欲しい」
司は抵抗する女の服を乱暴に脱がせ一瞬にして裸にした。そして両手をベッドの上にあったスカーフで縛り頭の上に縫い付け難なく女の身動きを封じた。
「ああ牧野.....なんて綺麗なんだ。俺は今までこんなに綺麗な裸を見たことがない。俺はお前が欲しくて仕事が手につかなかった。お前のことを考えるだけで硬く、熱くなって頭がおかしくなりそうだった」
そう言った男の身体の下半身は天に向かって真っすぐに屹立していて、今にも弾けそうに膨らんでいた。
「いや….嫌っ!止めて!道明寺副社長!私はあなたなんか欲しくな__」
司は、「欲しくない」の言葉を言わせなかった。
自分を否定する言葉を訊きたくなかった。だから容赦のないキスをして唇を塞いだ。
そして片手をきつく閉じられた脚の間に入れ、臆することなく指を1本奥へと挿し入れた。
「__!」
女は頭を左右に振り司の唇から逃れようとした。だが司はそうはさせなかった。
優しくない指は内側の敏感な襞を擦り湿らせ潤いを引き出そうとした。
そして徐々に潤いを増して来ると指を2本に増やし余すことなく探り始めた。
すると初めこそ歓迎しなかったそこは司の指に吸い付き締め付け甘い蜜を流し始めた。
だが司を受け入れるにはまだ狭い。だから司は唇を離し、広げられた脚の間に腰を据え、細い足首を掴み、膝を折り曲げ胸に当たるようにすると、隠されていた場所を目の前にさらけ出した。
「や、止めて!嫌っ!お願い離して!」
司の前にあるのはピンク色をした二枚貝が閉じられた姿。そこは開けられることを待っている鍵穴だった。そして鍵となってそこに入れたいのは己の高ぶり。
「止めて欲しいって?お前は嫌だと言っても身体は俺を求めて涎を流してる。見ろよコレを」
司は目の前の陰部を濡らす蜜を指先で掬い女の前に差し出した。
「いやらしいな。こんなに俺の指を濡らすんだからな」
それはサラサラとした水ではないヌメリを含んだ蜜。
そして彼女の羞恥を煽ると指先の残り香を嗅いだ。
「お前の匂いがする。だがこうした方がもっと匂いを感じることが出来る」
と言って目の前にさらけ出された蜜を流す場所に顔を近づけ唇を付けた。
すると華奢な身体が反り返った。だが唇を離しはしなかった。
それどころか折り曲げた膝を容赦なく押さえつけ、ゆっくりと時間をかけ濡れた舌でいたぶるように舐め、膨れた蕾を口に含み転がし攻めた。
「はぁ......あっ!…んぁあ!止めて…ダメ!….あっ!…あぁ…あああ!!」
司は頭の上で聞える声に舌を上下に滑らせピチャピチャと音を立てて舐め、襞の奥を味わうように舌を入れると、今度は引き出し蕾の先を舌先でチロチロと触れてから、息を吹きかけると唇で挟んだ。熱い息も愛撫そのもので繰り返される行為に大きく押し開かれた股は震え始めた。
「こんなことされたら正気じゃいられないって?いいぞ。それならもっとしてやるよ。俺はお前の正気を奪いたい。我を失った姿を見たい。俺が欲しいっていうお前の姿が見たい」
司はその言葉通り再び口を付けると巧に容赦なく甘美な攻めを続けたが、絶頂に導くことはしなかった。
それは相手に求めさせたいから。
だから欲しいというまで徹底的に攻めた。
舌を使い舐め回し、唇で挟み甘噛みをし、指で螺旋を描きながら奥まで入れ、内壁を擦り女の頭の中をカラッポにさせようとした。
それは熟練した舌の動き。細長くても力強い蛇の舌のような貪欲さで奥へ入ると執拗にいたぶり、牧野つくしのジュースを吸った。
そして司が触れている一点だけが知覚を感じるようにさせた。
「あ…だ、だめ…..」
だが本人の意志とは別にさっきまで何とか抵抗しようとしていた身体は司の舌を、唇を、指を受け入れたのが分かった。股の震えは痙攣となり足の指先がキュッと丸まったからだ。
それは感じている証拠。淡いピンク色に染まった身体はこれ以上ないほど熱を帯びていた。
だから司は顔を上げると女の蜜で濡れた唇を舐め、口元に笑みを浮かべた。
「欲しいか?」
司は今にもはち切れそうなほど昂ったものを握り、すっかり潤っている場所に当て先端で擦った。
「これが欲しいか?」
だが女は首を横に振った。
つまりそれは嫌だということ。
だが司はそれを認めることは出来なかった。
この女の全てを自分のものにしたい。俺のものだと主張したい。誰にも渡したくない。
だからここまで来て自分を否定する女を許さないという思いから、司は躊躇うことなく一気に根元まで貫いた。
すると女はアッと息を呑み、苦しそうに呻いた。そして痛い、止めてと言った。
だが女は手を縛られた状態で司を押しのけることも出来なければ彼を叩くことも出来なかった。
司は身動きできない女を突くのを止めなかった。
太くて長いものは身体を広げ、出入りを繰り返して容赦のないテクニックを使った。
「ああ、いい…..牧野….最高だ」
初めはゆっくりとしていた腰の振りも、やがて速く荒々しい動きに変わった。
そして腰を振るたびに滑りが良くなり、渇望が止めらない身体を満足させようと抽出を繰り返すが、なめらかさを増したそこは司を最奥まで引き込んだ。
「牧野…すげぇいい….お前のここは俺を咥え込んで喜んでる」
司は快楽の中に身を落とすと、速度を上げて腰を振った。
打ちつけるように腰をぶつけ、螺旋を描きドリルのように動いて突き立てることを止めなかった。
「ここはお前の鍵穴だ。どこを押せば快楽への扉が開くか俺だけが知っている。この穴に入ることが許されるのは俺だけだ。他の男はここに入ることは出来ないし許されない。お前の身体を味わうのは俺だけになる。それにお前の身体に残る俺の唇の痕と俺の匂いは他の男を寄せ付けることを許さない」
激しく突くたびに叫び声を上げる女は、司の大きさからなのか。苦しげな鋭い悲鳴を上げているが、司は自分と同じ感覚を味わって欲しいと、ぎりぎりのところまで抜くと今度はゆっくりと挿れた。
「大丈夫だ。お前もすぐによくなる」
司は、そう言って今度は優しくなだめながら腰を動かしたが女は涙を浮かべて言った。
「止めて….お願い…….初めてなの….」
その言葉に司は動きを止め女の顔を呆然と見た。
まさか今時いい年をした女が初めてだとは思わなかった。
「ああ…牧野。そうだったのか?お前、初めてだったのか?」
司の両手は女の腰から離れ彼女の頬を包んだ。それから縛っていたスカーフを解き、女の中に自身を入れたまま、力の抜けた身体を抱き起すとしっかりと抱いた。
抜かなかったのは、一度なかに入ったら抜け出すことが出来ないほど気持ちがよかったから。そして司はこの温もりを味わう初めての男だったことを知り、貴重な掘り出し物を見つけたことに気付いた。
「牧野。俺はお前を大切にする。だから俺の恋人になってくれ。一生大事にする。二度とこんなことはしない。だから俺の恋人になってくれ」
そして司は女が口を開く前に優しくキスをすると、涙をキスで拭きとった。
究極のエレガンスに言葉はいらないと言われるが、今の司は言葉を発することが躊躇われた。
いやそうではない。快感に打ち震えた男は言葉を発することが出来なかった。
最近の牧野絡みの夢は、いつも途中でぶった切られ完遂することが出来ないか、司にとって嬉しい展開ではないものが多かった。だからこの夢はある意味で男の征服欲を満たしてくれた。
だが今はそんなことで満足している場合ではない。
こんな夢を見ることになった問題を解決しなければならない。
それは司が勝手につくしの部屋の鍵を変えた件だ。
牧野はまだ怒っていて、口を利いてはくれない。
電話をかけてもいつも留守番電話になっていて出てくれない。
メールを送っても返事は来ない。
それに社内で見かけても無視される。
「俺はどうしたらいいんだ?」
その時だった。
執務室の扉をノックする音がした。
「失礼いたします。支社長。牧野様がお見えです」
西田の後ろから現れたのは司の最愛の人で喧嘩中の恋人。
その恋人は、司の傍まで来ると言った。
「ごめん。道明寺。私…言い過ぎたかも。道明寺は私のことを心配してくれたのよね?近くのマンションで空き巣被害があったって訊いて心配になったのよね?よく考えてみたら道明寺のしてくれたことは私の安全のためだもの。言い過ぎてゴメンね」
その言葉は司を天にも昇る気持ちにさせた。
まさに地獄から天国。天使が頭の上でファンファーレを鳴らし、くす玉が割られ中から鳩が飛び出した。
そして今、目の前にいるのは天使かと見紛うばかりのかわいい女。
司が悪いことをすれば悪いと怒るが、自分が悪いと思えば素直に謝るところは昔と変わらない司の恋人。
だから司も謝った。
「俺も勝手に鍵を変えちまって悪かったと思ってる」
「うん。そうよね。前もって言ってくれたら私も驚かなかったと思うけど、何も言われなかったし…..。だから出張から帰ったら鍵が開かないって驚くのは当たり前よね?」
恋人の言葉は正しい。だから司は立ち上ると、「そうだな。お前の言う通りだ。すまなかった」と言って彼女を抱きしめた。
百年先も愛を誓う。君は僕の全てと歌ったアイドルグループがいるが、司は百年どころか二百年先でも三百年先でも愛を誓える。いや未来を誓うというなら過去も語らなければならないはずだが、司は千年前から彼女を愛していたはずだ。
つまりそれは人生とは円を描いていて、人は死んでもまた再び同じ人生を繰り返すと言うドイツの哲学者ニーチェの永劫回帰を実践したということだが、二人は同じ土星人であり広い宇宙の中で二人が出会うことは初めから決められていて、ニーチェよりも遥かに昔から決まっていたに過ぎないと考えていた。
そして幸せだと改めて思うのは、現世に於いても無事めぐり逢い一緒に過ごせていること。
だから時に喧嘩をしても二人は離れることはない。
司はそれを最愛の人に伝えたいという思いで更に強くつくしを抱きしめた。

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司*****E様
おはようございます^^
つくしフェチの男の愛し方。
司の夢には潜在意識が反映されているのでしょうか?
実はあんなことや、こんなことをしたいということでしょうか(´艸`*)
そして男は写真だけではなく白衣も手に入れていた!
その白衣に向かって何を?(≧▽≦)
濃厚な御曹司!(笑)
若干あぶない男ですが、エロければエロいほど大好きありがとうございます‼
そしてどんな司でもOKありがとうございます‼
コメント有難うございました^^
おはようございます^^
つくしフェチの男の愛し方。
司の夢には潜在意識が反映されているのでしょうか?
実はあんなことや、こんなことをしたいということでしょうか(´艸`*)
そして男は写真だけではなく白衣も手に入れていた!
その白衣に向かって何を?(≧▽≦)
濃厚な御曹司!(笑)
若干あぶない男ですが、エロければエロいほど大好きありがとうございます‼
そしてどんな司でもOKありがとうございます‼
コメント有難うございました^^
アカシア
2019.06.18 23:13 | 編集

青*様
和菓子は奥が深いですねぇ。
梅干しが入っていて、しょっぱさ、すっぱさ、甘さがいい塩梅で味わえる!
まさに梅雨の季節に相応しいですね?
さて、御曹司。
つくしの白衣の上で火を起こす作業的なことをしている!ワハハ(≧▽≦)
的確な表現ですねぇ(笑)
はい。若干変態チックだったかもしれません。
そして台詞も相変わらずです(笑)
>「ザ・鍵師~鍵穴が感じるのは恐怖か快感か~」
(≧▽≦)最高です!
そしてくす玉から鳩が飛び出す御曹司!
両極端過ぎる男ですが好き、ありがとうございます‼
エロ曹司。最近は最後までイケないことが多かったので、今回は言葉にならなかったようですが、父の日のバスケ対決の司は、この男とは切り離して下さいね!
コメント有難うございました^^
和菓子は奥が深いですねぇ。
梅干しが入っていて、しょっぱさ、すっぱさ、甘さがいい塩梅で味わえる!
まさに梅雨の季節に相応しいですね?
さて、御曹司。
つくしの白衣の上で火を起こす作業的なことをしている!ワハハ(≧▽≦)
的確な表現ですねぇ(笑)
はい。若干変態チックだったかもしれません。
そして台詞も相変わらずです(笑)
>「ザ・鍵師~鍵穴が感じるのは恐怖か快感か~」
(≧▽≦)最高です!
そしてくす玉から鳩が飛び出す御曹司!
両極端過ぎる男ですが好き、ありがとうございます‼
エロ曹司。最近は最後までイケないことが多かったので、今回は言葉にならなかったようですが、父の日のバスケ対決の司は、この男とは切り離して下さいね!
コメント有難うございました^^
アカシア
2019.06.18 23:33 | 編集
